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  6. 【古文・助詞】これだけで十分!理解するべき助詞10選

【古文・助詞】これだけで十分!理解するべき助詞10選

2013年10月29日更新

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はじめに

古文の助詞は全部で50種類ほどもあります。しかし、中学では10種類も理解すれば、試験対策としては十分です。その必要最小限の助詞を紹介しましょう。

係助詞「ぞ」「なむ」「や」「か」「こそ」

中学で最も試験に出る助詞は、もちろん係り結びを生じさせる係助詞です。これだけは何がなんでも覚えてください。

「ぞ」

  • 意味:強意
  • 例文:花散りける。(『古今和歌集』)
  • 解釈:桜が散った。
  • 「ける」は連体形

「なむ」

  • 意味:強意
  • 例文:もと光る竹なむ一筋ありける。(『竹取物語』)
  • 解釈:根元が光る竹が一本あった。
  • 「ける」は連体形

「や」

  • 意味:疑問反語
  • 例文:春立つ今日の風とくらむ(『古今和歌集』)
  • 解釈:(凍っていたのを)立春の今日の風が解かしているのだろうか
  • 「らむ」は連体形。疑問か反語かは前後の文脈で判断。

「か」

  • 意味:疑問反語
  • 例文:何事ありけん(『徒然草』)
  • 解釈:何事かあったのだろうか
  • 「けん」は連体形。疑問か反語かは前後の文脈で判断。

「こそ」

  • 意味:強意
  • 例文:神へ参るこそ本意なれ(『徒然草』)
  • 解釈:神にお参りすることこそ本来の目的だ
  • 「なれ」は已然形
連体形は最後の文字がウ段(特に「」)で終わる場合が多く、已然形は最後の文字がエ段(特に「」)で終わる場合が多いです。
係り結び」の記事も参照しましょう。

接続助詞「ば」

係助詞に次いでよく出題されるのが「ば」です。ふつう、文法の知識より、読解力を問われます。

  • 意味1:未然形+「」の場合。仮定条件。もし~たら
  • 例文:渡さ得ん。(『古本説話集』)
  • 解釈:渡すなら、受け取ろう。
  • 意味2:已然形+「」の場合。確定条件。A、理由。~ので。B、偶然。~と。A、Bの区別は前後の文脈で判断すること。
  • 例文A:石清水を拝まざりけれ、心うくおぼえて(『徒然草』)
  • 解釈:石清水を拝んでいなかったので、残念に思って
  • 例文B:見渡せ花ももみぢもなかりけり(『新古今和歌集』)
  • 解釈:見渡す、桜も紅葉もないのだ
より詳しい「ば」についての記事も参照しましょう。

格助詞「の」

「の」は現代の「の」と余り意味が違わないので、いきなり出題されることがあります。いくつかの「の」のうち、意味の違うものを一つ選べ、という形式が多いです。現代の「の」が分かっていれば、あわてることはありません。

  • 意味1:連体修飾語(名詞を修飾する語)をつくる。
  • 例文:月ころはさらなり(『枕草子』)
  • 解釈:月のころは言うまでもない
  • 意味2:主語をつくる。
  • 例文:夕日さして(『枕草子』)
  • 解釈:夕日がさして
  • 意味3:体言の代理になる。
  • 例文:前の守も今も諸共におりて(『土佐日記』)
  • 解釈:前の国司も今の(国司)も一緒に(庭に)おりて

終助詞「そ」

  • 意味:禁止
  • 例文:な起こしたてまつり(『宇治拾遺物語』)
  • 解釈:お起こし申し上げるな
  • 」という形で「禁止」を表すことが多いです。「な」は副詞。

終助詞「ばや」

  • 意味:希望
  • 例文:助けたてまつらばや。(『平家物語』)
  • 解釈:お助け申し上げたい。

接続助詞「で」

  • 意味:打ち消し
  • 例文:君ならたれにか見せむ梅の花(『古今和歌集』)
  • 解釈:この梅の花はあなたでなくて、誰に見せましょうか、いや見せません
  • 打ち消しなので、見落とすと文意が反対になってしまいます。要注意です。

おわりに

いかがでしたか。ここに紹介した助詞を覚えただけで、読解力は上がったと思いますよ。もちろんこれ以外の助詞も余裕があったら、どんどん覚えてください。

(image:京都 KYOTO by Yoozigen)

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本記事は、2013年10月29日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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