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  6. 【古文】助動詞「る」・「らる」マスターのための5ステップ

【古文】助動詞「る」・「らる」マスターのための5ステップ

2013年10月29日更新

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はじめに

入試でも頻出の古文の助動詞「る」・「らる」について、最低限マスターしておきたいポイントを学んでいきます。

「る」・「らる」を「受身」・「可能」・「尊敬」・「自発」の4つの意味に訳し分けることができるように、まずは基本の知識をしっかり頭に入れることからはじめましょう。

STEP1:活用表をおぼえる

助動詞「る」・「らる」の活用を唱えてみましょう

それぞれ、活用表に沿って30回ずつ唱えてみましょう。活用表を見ながら呪文のように唱えて、目と耳で覚えます。

STEP2:意味を覚える

助動詞「る」・「らる」のもともとの意味は「何のはたらきかけもなく自然に生じたことである」というものです。これを状況に応じて、「受身・可能・尊敬・自発」という4つの意味にそれぞれ訳し分けます。

「受身・可能・尊敬・自発……」と、くりかえし30回唱えて覚えてしまいましょう。

  • 受身(~される)
  • 可能(~できる)
  • 尊敬(~なさる)
  • 自発(自然に~する)
「る」・「らる」はどの動詞につくかが違う(=接続が違う)だけで、表す意味は同じです。

STEP3:接続を覚える

  • 「る」は四段・ナ変・ラ変動詞の未然形に接続
例)忘ら・往な・侍ら
  • 「らる」上記以外の動詞の未然形に接続
例)過ぎらる

つまり、未然形がa音で終わる動詞には「る」、a音以外で終わる動詞には「らる」がつくということです。

「る」も「らる」も未然形につくということさえ覚えておけば、あとはそんなに神経質になる必要はありません。

完了の助動詞「り」との識別の際に、接続が判断基準になるので確実に覚えておきましょう。ちなみに、完了の助動詞「り」はサ行変格活用の未然形、四段活用の已然形に接続します。

STEP4:意味を判別できるようになる

次のような手順で意味を判別します。

「る」・「らる」を省いて訳す→意味が通らなければ「受身」

まず、受身かどうかを検証します。次の文の【 】内を訳してみましょう。

ものに【おそはるる】心地して、おどろき給へれば、火も消えにけり。
→物の怪に【     】感じがして、お目覚めになったところ、火も消えてしまった。

「おそは/るる」は、「おそふ(=襲う)」の未然形+「る」の連体形ですね。「物の怪」とありますから、「る」の要素を訳さなければ、「物の怪に襲う感じがして」となり、こちらから物の怪に襲いかかることになってしまいます。目覚めたら火も消えていた、なんて状況なのに、自分から物の怪を襲うというのは、おかしいですよね。

したがって、この場合は、「る」を省いて訳したら意味が通らないので、「受身」ということになります。「物の怪に【襲われる】感じがして」と訳せばよいですね。

前後の内容をふまえて、「受身」か「『受身』以外」かを判別するのが第一歩!

「受身」以外は次のルールに沿って判断していきます。

「可能」の見分け方

直後に打消があれば「可能」です。※例外あり

例)つゆまどろま

「る」の未然形に打消の助動詞「ず」の終止形がついていますので、「可能」と判断します。

「尊敬」の見分け方

主語が位の高い人なら「尊敬」です。

例)かの大納言、いづれの船にか乗らべき

主語は「大納言」です。位の高い人なので「尊敬」です。

「自発」の見分け方

直前に無意識の動作があれば「自発」です。

例)仏もいかにか聞き給ふらむと、思ひやら

「る」の直前は「思ひやる(=思いをはせる)」という無意識の動作です。したがって「自発」となります。

STEP5:例外について

「る・らる」については、「受身」かどうか、「受身」でないなら主語は誰か、直前の動作は何か、直後に打ち消しがないか、丁寧にチェックしていきましょう。

ただし、上記のルールに沿って考えていっても、迷う場合があります。

例外その1:主語が位の高い人、かつ無意識の動作である

難関大で狙われるパターンです。この場合は、直前の語に注目!

  • 直前の語が尊敬語→「尊敬」
  • 直前の語が自発行為の動詞→「自発」

となります。

例)姫君は恥づかしく思し召さ

「る」の直前は「思し召す」の未然形です。「思し召す」は「思う」の尊敬語にあたりますので、この場合は「尊敬」となります。

例)大臣が猫を見て笑は給ふ

「る」の連用形「れ」の直前は「笑ふ」の未然形です。猫の様子をみて笑うのは、自然に起こる動作であると考えて、「自発」と判断します。

例外その2:「尊敬」にも「自発」にもあてはまらないが、直後に打消もない

「可能」のところで「※例外あり」と書きましたが、この場合がその例外です。

中世より前の時代には、打消をともなっていた「る」・「らる」ですが、中世以降は打消をともなわない用例も見られるようになりました。

直後に打消がなくても、受身でもなく、尊敬にも自発にも当てはまらない場合は「可能」と判断しましょう。

おわりに

いかがでしたか?

ここで紹介した通りに見ていけば、実際に問題を解くときにも怖くありません。まずは基本知識をきちんとおさえることからです。それからたくさんの問題をこなして慣れていきましょう!

「る」「らる」は入試頻出の助動詞です。古文をスラスラと読みこなすためにも、この機会にきちんとマスターしておきましょう。

(photo by 著者)

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本記事は、2013年10月29日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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