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  8. SF好きに読んでもらいたいウェルズ小説五選

SF好きに読んでもらいたいウェルズ小説五選

2010年11月18日作成

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はじめに

今の若い人たちは、SFものが大好きです。

宇宙人の侵略、タイムマシン、改造生物、超能力、透明人間、反重力、四次元人・・・。

しかし、そう言った魅力的なSF的題材のほとんどが、実は、イギリスの作家H・G・ウェルズ(1866〜1946)によって、最初に考案されたものだったというのをご存知だったでしょうか。

ウェルズって、まるでSF界の発明王エジソンみたいですね。

ここでは、ウェルズが書いたSF小道具の元祖ネタ小説の数々を、筆者の独断と偏見でご紹介させていただきます。

ウェルズSF名作五選

タイムマシン

ウェルズのデビュー作ですが、早くもタイムマシンが登場した傑作です。

しかし、この小説に出てくるタイムマシンは「未来に行く為の乗り物」以上の価値は与えられておらず、ウェルズが本当に書きたかったのはもっと深い文明批判的なメッセージだったと言うのだから驚きです。
タイムマシン (角川文庫)

宇宙戦争

火星人=タコのイメージを全世界に広めてしまった問題作です。

でも、ウェルズが、この小説に出てくる火星人をタコ型にしたのには、彼なりの立派な科学的根拠と「科学に頼り過ぎる文明人への皮肉」があったのですよ。
宇宙戦争 (創元SF文庫)

モロー博士の島

改造人間と言いたいところですが、ウェルズが選んだのは改造動物の方でした。改造されて、どんどん人間に近づいていく動物たちの末路は?

ここにも、改造動物そのものよりも、「文明を持った動物=人間」へのウェルズの否定的なメッセージが込められています。
モロー博士の島 (偕成社文庫)

透明人間

誰もが一度は透明人間になって遊びたいと思ったりするものかもしれませんが、実際の透明人間は決して幸せなんかではなく、騒動を起こしたあげく、破滅の道を歩んでしまうのです。

さて、この透明人間を通して、ウェルズが本当に言いたかった事とは?
透明人間 (岩波文庫)

神々の糧

今まで紹介してきた有名なウェルズ作品と比べると、ほとんど誰も知らないような作品かもしれませんが、この小説では巨大動物巨人たちが次々に登場します。

巨大怪物が町で大破壊をするスペクタルかと思いきや、巨人と普通のサイズの人たちの共存を主題にした、とても考えさせられる物語なのでした。
神々の糧 (ハヤカワ文庫 SF 346)

おわりに

現在、SFマンガやSF映画は氾濫してますが、そのハデな内容の割に、長く心に残る作品はたいへん少ないような感じもします。

しかし、ここで紹介したウェルズのSF小説群は、100年も昔の作品なのに、ひどく心に残る物語ばかりです。

なぜなのでしょう?

それは、きっと、これらの小説でウェルズが本当に書きたかったのは、SF的アイディアではなく、奢れる文明社会に対する風刺や批判だったからであり、そうしたテーマ的なものが私たちの心に深く刻まれるからなのです。

やはり、メッセージ性の優れた作品こそが、いつまでも残る名作となるものなのかもしれません。

本記事は、2010年11月18日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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