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古典を読んで鉄道を更に楽しむ方法 宮脇俊三編

2010年10月26日作成

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目次

はじめに

古典を読んで鉄道を更に楽しむ方法内田百閒編では内田百閒について、古典を読んで鉄道を更に楽しむ方法阿川弘之編では阿川弘之を紹介しました。

本稿では、日本の鉄道紀行文作家として最も有名かつ重要人物といっても過言ではない、宮脇俊三を紹介します。

宮脇俊三とは

もともとは中央公論社の編集者として活躍、常務取締役にまでなった人です。

その後中央公論社を辞め、昭和53年にデビュー作である時刻表2万キロを発表します。

著作

宮脇俊三の著作は地理や歴史に関する深い知識に裏づけされた簡潔にして要を得た文章で、鉄道マニアにありがちな専門用語の羅列もほとんど無い文体だったため多くの人に受け入れられました。

宮脇は非常に多くの鉄道紀行文や鉄道に関するエッセイを残しているため、本稿ではいくつか私の印象に残っているものを挙げるにとどめます。

時刻表2万キロ (角川文庫 (5904))

宮脇俊三の作家としてのデヴュー作で、国鉄全線を乗りつぶした記録です。「乗りつぶし」の最後の方なのでその多くが盲腸線です。現在は廃線になってしまった路線も多数登場します。

1975~77年の乗車記録で、その当時の描写を知る資料にもなります。

最長片道切符の旅 (新潮文庫)

広尾線広尾駅(廃止されて今は無い)から指宿枕崎線枕崎駅に至る、もっとも長い片道切符を利用した旅行記。車掌や駅員にびっくりされたりあきれられたりしながら乗車する描写が興味深いです。

この著作も鉄道の事情を知るのにも使えます。

汽車旅12カ月 (河出文庫)

日本各地の鉄道に乗りつくした宮脇が季節季節の鉄道旅行の魅力を12ヶ月に分けて評したものです。

梅雨の時期は景色がよくなるし、列車も空いているので鉄道旅行には向いているのだ、というのは卓見だと思います。

増補版 時刻表昭和史 (角川文庫)

宮脇が少年~青年時代をすごした、昭和初期の様子が鉄道を軸に語られており、初版では宮脇が山形県の米坂線今泉駅で玉音放送で聞くところで終わっています。

二・二六事件があっても、戦争に敗北しても、鉄道の一部は走っていた、というのは印象的です。

増補版では、戦後の部分が加えられており、敗戦直後の混乱期の様子が宮脇青年の目を通して描かれます。買出し列車の様子などは昭和史的な意味が十分にあると思います。

時刻表ひとり旅 (講談社現代新書 620)

時刻表の読み方やローカル線10傑などを納めた本。国鉄全線大集会という章では、擬人化された国鉄の各線が目的はよくわからないけど面白い、侃々諤々の議論を交わしたりします。

鉄道廃線跡を歩く JTBキャンブックス

橋脚やトンネルなど、廃線となってしまった鉄道の痕跡を捜し歩く本です。この本によって、廃線跡を訪れることが鉄道ファンのジャンルの一つとして認知されるようになりました。

廃線跡を歩いてその痕跡を見つける方法論としても読むことが出来ます。

シベリア鉄道9400キロ (角川文庫 (6230))

シベリア鉄道に1週間かけて乗りとおした記録。ソ連後期の鉄道の記録としても重要です。

7日間運行するにもかかわらず、車内設備にシャワーがないらしいことが私としては驚きでした。

さいごに

鉄道紀行文の大家である宮脇俊三を紹介しました。宮脇俊三の鉄道に関する著作は非常に多く、私が面白いなと思ったものでも紹介し切れなかったものもたくさんあります。

書店や図書館で、ぜひ一冊手にとって読んでみてください。そこに書かれている鉄道路線にあなたも行ってみたくなるかもしれません。

本記事は、2010年10月26日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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