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古典を読んで鉄道を更に楽しむ方法 阿川弘之編

2010年10月25日作成

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目次

はじめに

古典を読んで鉄道を更に楽しむ方法内田百閒編では、日本の鉄道紀行文学のさきがけである内田百閒を紹介しました。

本稿では、内田百閒に続くといわれる鉄道紀行文作家である阿川弘之を紹介します。

阿川弘之とは

元海軍軍人で小説家・評論家として知られ、代表作に「山本五十六」「米内光政」「井上成美」の海軍軍人三部作などがあります。

タレントの阿川佐和子さんのお父様でもあります。

南蛮阿房列車シリーズ

その阿川氏は乗り物好きとしても知られ、その旅行記を綴ったのが南蛮阿房列車シリーズです。

「南蛮」の名が示すとおり海外の鉄道に乗りに行ったもので、「阿房列車」はもちろん、内田百閒へのリスペクトです。
南蛮阿房列車 (光文社文庫)
南蛮阿房第2列車 (新潮文庫)
自選 南蛮阿房列車 (徳間文庫)

阿川氏が海外の鉄道に乗りに行く際、文中ではマンボウと呼ばれる北杜夫氏、狐狸庵と呼ばれる遠藤周作氏を伴うことが多いのですが、二人とも阿川氏ほど乗り物が好きではないので徐々に文句が出てきたりします。

特に北氏は躁鬱の差が激しい人で、その様子の描写も面白いやら不憫だと思うやらで楽しいものになっています。

私が個人的に面白かったのがカナダにある「アガワ」という場所に、名前が同じだからというのを主な理由としていってみる「カナダ横断とろとろ特急」(「南蛮阿房列車」収録)でしょうか。

遠くカナダまで行くのにそんな理由で…。とも思いますが、「乗り鉄」(鉄道に乗ることを主な楽しみとする鉄道ファンのこと)のきわみだなぁ、とも思います。

尚、「自選」は前著2つからの再録が主です。

ガイドブックとしては使えない

「南蛮阿房列車」が発売されたのが1977年と古いので、ガイドブックとしては使えません。あくまで、昔こうだったんだ、という参考にしましょう。

もちろん、ガイドブックとしての実用性など無くても十分面白い本です。海外の鉄道に乗るという稀有な体験をうかがい知ることができます。

続編について

阿川氏は「阿房第二列車」の後も続きを書くつもりだったそうなのですが、この後宮脇俊三氏が鉄道紀行文学作家としてデビューしたためやめたそうです。

おわりに

鉄道紀行文作家としての阿川弘之を紹介しました。

「南蛮阿房列車」は最近復刊されたので入手が容易ですが、それ以外は古い本ですので図書館で探すのがよいかと思われます。ぜひ一度手にとって見てください。

本記事は、2010年10月25日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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