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「とっておきの尾瀬」と出会った盛夏の体験談

2013年11月06日更新

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はじめに

古くから童謡・唱歌で歌われています尾瀬はその歌詞にある通り、多くの人々が「夏がくると思い出す」ようです。歌によって旅愁に誘われる、著者もその中のひとりです。

ここでは著者がとっておきの尾瀬と出会ったときの体験談をご紹介いたします。

尾瀬旅行の概要

時期

2008年の8月上旬

同行者

ハイカー仲間3人と著者。年齢は様々で一見怪しい集団でした。

交通手段

東京の浅草から特急電車に乗り、会津高原駅で降車して、登山口の尾瀬御池にバスで入りました。約1時間40分のバス旅は、長閑な奥会津の旅を思わせます。着いた場所は福島県桧枝岐村です。桧枝岐村は平家の落人伝説が残る村として有名です。

尾瀬は群馬県からの入山が7割以上でしょう。アクセスの弱さから福島県から入山する人の比率は少ないようです。著者たちが行ったときも、御池の登山口から登る人は多くなく、混雑を避けることができました。

尾瀬は福島県、新潟県、群馬県の3県にまたがる盆地状の高原であり、国立公園にも指定されています。

目的

著者は頂上を目指さない登山もあってもいいとずっと思っていました。せっかくならゆったりした時間の中で、旅を謳歌したいと思うのはみんな同じでしょう。それが本来の旅の形ではないかなと思います。

こうして著者たち4人は日本にあまり馴染みのない、尾瀬の「楽園トレッキング」を楽しむことにしました。

目的地は楽園

楽園

夏の尾瀬は「交通渋滞」を引き起こしています。尾瀬ヶ原に人々が連なっている光景は、実際に行ったことのない方でもメディアなどで目にしたことがあると思います。

著者たちはそうした混雑する尾瀬ヶ原や尾瀬沼を避け、燧ヶ岳の途中にある広沢田代と熊沢田代を旅の目的地に選びました。

この広沢田代と熊沢田代は湿原ですが、楽園の言葉がよく似合います。

楽園は海のイメージが強いかもしれませんが、山の桃源郷とは趣を異にしますので、ここでは楽園を使わせていただきます。

広沢田代と熊沢田代で、「とっておきに尾瀬」に出会うことができますよ。

この後も隔年で広沢田代と熊沢田代に行きましたが、「あの夏」が最高の尾瀬になりました。その体験記を紹介したいと思います。

旅行の詳細体験記

御池~広沢田代

山の楽園には御池から入山します。

御池からの登りは急坂と階段が頻繁に現れます。樹林帯の中ですので、日除けには都合がいいのですが、「一体、いつまで続くのやら」と少し弱気になりました。でも、ゆっくり歩けば確実に「歩」を稼げます。また、随所にぬかるみが現れ、この山域が湿原であることの証拠になっています。標高が上がるにつれて、周辺の会津駒ヶ岳や平ヶ岳の山並も明確に視覚に捉えることができます。

そして、たっぷり汗をかいたころ、眼前に広沢田代が広がってきました。「開眼」というのはあまりにも大袈裟ですが、突然、視界が開けてきて、思わず「開眼」の言葉を思いだしていました。

広沢田代は標高1756メートルで、一般の山以上の標高を保っています。
木道の両側には周囲の光景を眺めるためにベンチが用意されています。高山植物の群落や大小の池塘が、夏の尾瀬の雰囲気を充分に醸し出していました。

休憩

ここでしばらく休憩です。頂上を目指さない著者たちには時間はたっぷりあります。風が爽やかです、太陽が優しいです、緑が穏やかです、そんな言葉を掴んでいました。

訪れた盛夏の頃は高山植物が美を競っているようで、心が癒されました。7月中旬にはワタスゲ、ニッコウキスゲ、8月上旬にはキンコウカの群落が見られます。

とっておきの尾瀬の景観美がここにもあります。

熊沢田代へ向かう

広沢田代の後は熊沢田代に向かいます。再び、急坂と階段が続きますが、広沢田代と出合ったとき同様、熊沢田代も突然、美し過ぎる光景を見せてくれました。

熊沢田代は標高1953メートルですので、広沢田代より200メートル高くなっています。階段の登りがきついことから実感しました。

熊沢田代の湿原規模は広沢田代より大きいですので、のんびり時間を満喫できます。ここでも木道に脇にベンチが置かれ、仰向けに寝れば、空の蒼さも実感できます。

ベンチからは尾瀬の象徴の燧ヶ岳を視覚に捉えることができます。息を切らして燧ヶ岳に登るハイカーをよそに、楽園時間を楽しむ4人に多少の罪悪感がなかったわけではありませんが・・・。

高山植物はキンコウカ、ワタスゲ、トキソウ、サワランが見事に咲いています。群生という言葉がぴったりでした。

これが著者の出会った「とっておきの尾瀬」です。

旅行する人に向けてアドバイス

広沢田代と熊沢田代は小学校や中学校の遠足の地にも選ばれていますが、基本的には山岳地帯ですので、万全を尽くして登山スタイルで登ることをお薦めします。また、盛夏でも雷雨に遭うこともありますので、天気予報から行動を決めることが大切です。

実際、3年前の夏に行ったときは突然の雷雨に遭遇して、樹林帯に身を隠したこともありました。夏山は午後から天気が変わることを肝に命じてください。

おわりに

近辺にも田代山という多くの田代を擁する山がありますが、尾瀬の名を絡めた山に登る意識から、実は広沢田代と熊沢田代の方が隠れた人気になっています。

尾瀬は尾瀬沼と尾瀬ヶ原に集約されるイメージがありますが、尾瀬ヶ原より標高の高い広沢田代と熊沢田代で贅沢な時間を使うことで、尾瀬の印象もきっと変わってくると思います。是非、登ってみてください。

(photo by 著者)

この記事で使われている画像一覧

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本記事は、2013年11月06日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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