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古典を読んで鉄道を更に楽しむ方法 内田百閒編

2010年10月24日作成

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目次

はじめに

鉄道を敷く、ということはそれが大きなプロジェクトであることから、その地域の歴史や地域性を引きずります。

「近代化」とか「改修」によって(特に不便なものは)消えてゆくわけですが、それを知っていればその鉄道に乗るのは楽しくなります。

たとえば御殿場線に乗るとき、昔はこちらが東海道線で東西の交通の大動脈だったことを知っているのと知らないのでは乗るときの感慨は別物のはずです。

本稿では、そういった日本の鉄道の過去を知ることができつつ面白い、内田百閒の鉄道紀行文を紹介します。

内田百閒とは

小説家で随筆家、百鬼園の別名でも知られる内田百閒ですが、日本における鉄道紀行文学のさきがけとしても知られています。

阿房列車シリーズ

最初の鉄道紀行文である阿房列車特別阿房列車

なんにも用事がないけれど、汽車に乗つて大阪へ行つて来ようと思ふ
という句は百閒の飄々とした文体の代表的文句です。

百閒の鉄道旅行には百閒の弟子で国鉄職員であったヒマラヤ山系君(本名平山三郎をもじったあだ名)がつき従い、百閒とのやり取りで楽しませてくれます。

尤も、この阿房列車シリーズは虚実ない交ぜになっており、百閒の創作がそれなりに混ざっているといわれています。

百閒が旅行したのは戦後の傷跡がまだ癒えない昭和20年代後半で、列車の等級もまだ一二三等制です。航空機の利用は出来ないため、長距離夜行列車が頻繁に登場します。

百閒の鉄道紀行文はすべて文庫で読むことが出来ます。
第一阿房列車 (新潮文庫)
第二阿房列車 (新潮文庫)
第三阿房列車 (新潮文庫)

私が個人的に一番面白かったのは、百閒が鹿児島に行って桜島を見物した際、桜島が噴火して溶岩が海まで流れたのを聞いた際、鯛なんかが潮煮になってうまそうだと思った、というところでした。

私自身が鹿児島に行って桜島を見たときにも思わずそれを思い出してニヤリとしたものでした。

さいごに

本稿では日本における鉄道紀行文のさきがけである内田百閒を紹介しました。文庫になっているので入手は容易だと思われます。ぜひ一度手にとって見てください。

本記事は、2010年10月24日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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