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  7. 古典落語が好きになったきっかけ!三遊亭金馬(三代目)『薮入り』

古典落語が好きになったきっかけ!三遊亭金馬(三代目)『薮入り』

2012年12月07日作成

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筆者が古典落語を好きになったきっかけは、何気なく市立図書館で借りてきたDVDでした。その名人の古典落語をご紹介させて頂きたいと思います。落語を聴かない方にも少しでも古典落語に興味を持って頂けたら嬉しいです。

目次

『薮入り』あらすじ

「這えば立て立てば歩めの親心」「藪入りや何にも言わず泣き笑い」

奉公に出ていた一人息子が3年振りに里帰りする。その前夜、父親の熊さんは楽しみで楽しみで寝られない。寝たいおかみさんを尻目に一人上機嫌。結局一睡もせず朝も暗い内から掃除を始める。

待ちに待った息子が立派に成長した姿で帰省する。親子三人涙ながらにひと時を過ごす。ところが、息子がお湯屋さんにでかけた隙に母親が息子の財布を覗いてしまう。そこには大金が入っており、両親は盗んだのではないかと疑いはじめ・・・

薮入りとは住み込みの奉公人が実家に帰ることのできた休日のことです

三遊亭金馬(三代目) プロフィール

戦前から戦後にかけ最も売れた噺家と言われています。朗らか風貌、巧みな人物描写、調子の良い声音。わかりやすくて面白いと子供にも大人気だったそうです。

東京大空襲の際、弟子を必死で探し回ったり、戦災孤児になってしまった知人の娘を引き取ったりと、大変に情の厚い人物としても有名です。

おすすめする理由

1:わかりやすい!

「薮入りって何?」と思う方も多いと思います(筆者も知りませんでした)。金馬さんは噺の腰を折ることなくさらりと説明を入れます。そのため、藪入りが意味する状況や世界観が自然とわかります。

全編に渡ってとても想像しやすいです。聴いていて頭の中に親子3人のヴィジョンが浮かんできます。小説や映画とは異なる、落語特有の愉しみが味わえます。

2:登場人物が面白い!

この噺の肝は何といっても父親です。帰ってきたら九州まで旅行しようとか、嬉しさのあまり一人ではしゃいでいます。おかみさんには時計の針を進めろと無茶を言い、帰りが遅いと怒り出しては奉公先に押しかけると大騒ぎ。

そのくせ、息子が帰ってくると平静を装います。結局は堪えきれず、潤んだ声でしどろもどろに話し出したりします。冷静なおかみさんとの対比で一層おかしく見えます。

単純で昔気質の父親を金馬さんは丁寧に描き出しています。

3:人情

親が子を想う気持ちは今も昔も変わらない。この噺を聴くとそう感じます。

喜びではしゃぎまくる父親。立派になって帰ってきても心配でつい疑ってしまう母親。一見大人になったように見えても心根は子供のままの息子。そんな姿に人としてのいとおしさを覚えます。

人情家の金馬さんだからこそ、親子の心の機微を語れるのではないでしょうか。

おわりに

三遊亭金馬は評論家に「芸がくさい」と一段低く見られたそうです。それでも大衆からは絶大な人気を得ていました。

庶民の落語家『三遊亭金馬』の芸をぜひご自身で確かめてみて下さい。

『薮入り』意外では『居酒屋』『孝行糖』『目黒のさんま』などが有名です。個人的には『孝行糖』はにぎやかな売り口上が楽しめオススメです。

(photo by 足成)

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本記事は、2012年12月07日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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