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セーラー万年筆が教える!万年筆のペン先の種類と特徴

2016年12月01日更新

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万年筆のペン先

セーラー万年筆のペン先はすべて手作業。手作業でしか作ることができない万年筆のペン先にこそ、職人たちの技術が結集しています。

ペン先は万年筆の書き味、つまり、そのすばらしさを実感できるポイントなのです。

ここではセーラー万年筆から、万年筆のペン先の特徴やセーラー万年筆ならではの技術が生んだペン先、また、それらがどのように作られているのかを紹介します。

ペン先の種類と特徴

一口にペン先と言っても万年筆のペン先の大きさや形状は千差万別でそれぞれ違った書き味を生み出します。

ペン先は、製造工程で型抜きされただけの段階では平坦な板の状態です。それに湾曲を付けてペン先の大元の形状を作るのですが、湾曲のカーブが首軸側は強く、ペン先にいくに従って緩やかに作られています。

この湾曲のカーブの付け方や、固定部と弾力部の長さ比率の組み合わせが、しなり具合や書き味の硬柔に大きく影響します。特にセーラーのプロフィットシリーズは、この点を非常にこだわって作っています。

その他、ペン芯とペン先の組み合わせペン先金属の厚み(ペン先にいくほど僅かながら薄く設定されています)も書き味に影響を及ぼします。

各メーカーは、それぞれの万年筆のコンセプトに最適な書き味を出すため、この微妙な組み合わせを研究し、決定しています。ほんの小さなペン先の中に万年筆づくりの英知が込められているのです。

ペン先部位の特徴

ペンポイント 滑りの良さ、耐摩耗
切割り インクの通路、弾力を与える
ハート穴 弾力の要素、インクと空気の交替
本体 耐酸性、弾力性のある金属

ペン先の素材と特徴

区分 色調 種類 特徴
金ペン 黄金色 14金/18金/21金 弾力にバラエティが持たせられる
特殊合金 白色 特殊ステンレス ハード調の弾力

セーラー万年筆・ペン先の字幅と特徴

セーラー万年筆の「スタンダードペン先」7種類の字幅・特徴を紹介します。

極細[EF] 細い線がクリアに書け、簿記などの記帳やシステム手帳などの小さいものへの書き込みに適している
細字[F] 一般的な細字用。ノートや手紙などを書くときに最適
中細[MF] 手紙や日記などに適している。細目の字ならではやさしさが特徴
中字[M] 一般的な中字用。汎用性が高く、幅広く使われる定番品と言える初心者にオススメのタイプ
太字[B] 一般的な太字用。チェックやサイン用にオススメのタイプ
ズーム[Z] 筆記角度により細字から太字までが自在に書けるタイプ
ミュージック[MS] 本来は楽譜用のタイプ。デザイン文字などにも適しているということから多彩に用途が広がっている

以下の映像でも紹介していますので、合わせてご覧ください。

セーラー万年筆・オリジナルペン先

万年筆愛好家の間で“神様”と評される長原宣義氏を筆頭に、練達の職人だけが作ることのできる逸品が、セーラー万年筆・オリジナルペン先です。

現在では宣義氏は引退し、その技術を引き継いだ息子の幸夫をはじめとるする職人たちにより製作されています。ここでは、主なオリジナルペン先とその特徴を紹介します。

セーラー万年筆のオリジナルペン先はすべての商品に対応するものではありません。受注生産になるため、詳細は店舗でご確認ください。

長刀(なぎなた)研ぎ

セーラー万年筆の創業当時からの伝統のある研ぎ方です。

ペン先の先端に通常よりも大きいペンポイントをつけ、長刀の刃型のように長く、角度を滑らかに研ぎ出して仕上げているのが特徴です。

海外製のペン先とは違い、日本の漢字・筆文化に合わせて、とめ、はね、はらいを美しく書くことができる日本語執筆に適したペン先です。

特殊ペン先シリーズ

伝統のペン先を数々生み出す長原宣義が創造・考案した独創的なペン先シリーズです。

特殊ペン先シリーズには、「クロスポイント」「キングコブラ」「キングイーグル」等があります。

エンペラーシリーズ

エンペラーとは、ペン先の上に被せたもう一枚の「巻きペン先」のことを指します。

常に安定したインク流入が供給できるように考案されたもので、蝶の口のように巻き込んでいる形状が特徴。通常のペン先から特殊なペン先まで対応ができます。

和紙等を含めた浸透性の高い紙に書くときにも適しています。

細美研ぎ

セーラー万年筆の職人・長原幸夫が創り出したペン先です。

全11工程にも及ぶ研ぎ(通常ペン先では3工程)によって、ペン先の先端は幅0.1mm以下と極限の細さまで研ぎ上げられます。

筆圧をほとんど掛けずに、ペン自身の重さのみで、“より細く、より美しい文字”を書くことができます。

ペン先ができるまで

職人の手でペン先が作られるまでを簡単に紹介します。職人の手づくりによる万年筆づくりの技術の粋がここに凝縮されています。

STEP1:圧延

作業はまず「金の溶解」から始まり、次に「圧延」を行います。

火入れ→圧延を何度も繰り返し、溶解した金を一定で均一の厚味に仕上げていきます。

その後、形状抜き・形状付けの工程に入ります。

STEP2:玉付け

「玉付け」とは、ペンポイントを付ける作業です。

玉付けの優劣がペン先の生命を決定するだけに、続く円柱研磨(玉研磨)とともに腕が試される重要な行程です。

STEP3:鋸割(のこわり)

「鋸割」とは、ペン先に割目を入れる作業です。

ここから生まれるペン先の弾力は、皮膚感覚でしかはかりようがないため、職人の腕の見せ所でもあります。

STEP4:玉仕上げ

次は、ゴム製の研磨機での「面とり」作業になります。高品質を保つことと質のバラツキをなくすため、検査をしつつ行います。

そして、羽布(バフ)磨き、洗滌と最終工程を経て完成となります。

さいごに

万年筆の核となるペン先の製造は、今でも熟練した職人による手作業で1本ずつ作られています。品質にこだわる、日本古来のものづくりへの姿勢を味わいたい方はぜひ、万年筆を使ってみませんか。

この記事で使われている画像一覧

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本記事は、2016年12月01日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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