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オリンピック:フェンシング競技の基礎知識

2016年04月21日更新

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はじめに

オリンピックで行われる競技「フェンシング」および種目「フルーレ・エペ・サーブル」についての基礎知識を紹介します。

どんな競技?

試合人数

1対1の計2名で行われる個人競技です。

オリンピックでは個人戦のほか、男子フルーレ、女子フルーレ、女子エペ、男子サーブルで団体戦が実施されます。

概要

ピストと呼ばれる長方形の試合場のなかで2人が互いに向き合い、武器(剣)を用いて攻撃または防御を行うスポーツです。

使用する武器(剣)と防具には電気回路が埋め込まれており、攻撃が成功するとランプが点灯するようになっています。

もともとはヨーロッパで発展した剣術が元になった競技で、フランスのパリにある国際フェンシング連盟(FIE)が国際試合のルールを管理しています。

フェンシングの用語はフランス語です。

主なルールと禁止行為

違反した選手に対して、審判から3種類のカードが与えられることがあります。

  • イエローカード

頭を下げる、相手に接触するなど双方の怪我に繋がる行為や、うるさく騒ぐ、消極的な試合をするなど紳士的でない行為をしたときに与えられることがあります。

  • レッドカード

1試合中にイエローカードを2枚獲得するか、より悪質な反則とみなされた場合に与えられます。

対戦相手の選手が1ポイントを獲得します。

  • ブラックカード

悪質な違反を繰り返す、極めて悪質な違反を行った場合などに与えられます。選手はその大会において失格扱いとなり、一定期間の出場停止処分を受けます。

ブラックカードは提示されること自体が極めて異例ですが、過去に興奮してマスクを投げ捨てた選手が提示されたことがあります。

勝敗の決着方法

試合には時間制限があり、ポイント制で勝敗が決められます。相手に対して攻撃が成功すると1ポイントを得ます。

試合時間内に規定のポイントを先取するか、時間切れになったときに取得ポイントが高い選手が勝ちとなります。

予選ラウンド

プール戦(6~7名の総当たり)を行います。試合時間は3分間、5ポイント先取で勝敗を決めます。総当たり戦の勝率(同率の場合は得失点差)により、決勝トーナメントへの進出者とシード順が決まります。

決勝トーナメント

敗者復活がないトーナメント戦を行います。試合時間は3分間×3セット、計15ポイント先取で勝敗を決めます。同点で時間切れになった場合は、まず「優先権」をトスで決めてから、1分間1本勝負の延長戦を行います。得点がないまま延長戦も時間切れとなった場合は、前述の「優先権」を持つ選手が勝利となります。

サーブルのみセット制ではなく、どちらかの選手が8ポイントを取ったところで1分間の休憩が入ります。

団体戦

団体戦は3人の選手が交代で合計9セットを戦います。3分間が経過するか、いずれかのチームが各セットごとの上限ポイントに達するとセット終了となります。セット数×5ポイントがそのセットの上限ポイントです。(例:第3セットの上限は累計15ポイント)

累計45ポイント先取で勝利が決まり、最終セットの時点で試合時間が終了した場合は、累計ポイントが高いチームが勝利します。最終セット終了時に同点の場合は、個人戦と同じく1分間1本勝負の延長戦になります。

セットごとの勝ち負けは勝敗に関係ありません。最終的に45ポイントを先取するか、相手チームより累計ポイントが高ければ勝利です。
極端に言えば、最終セットで44ポイント獲得して勝利することも、ルール上は可能です。

種目

フェンシングには3種類の武器(剣)があり、それぞれがそのまま種目名として別けられています。使用する武器(剣)の違いだけではなく、攻撃成功の判定方法や、休憩時間などのルールが違います。

フルーレ

柔軟で針のように細い、軽い剣を使用します。「突き」だけが有効な攻撃手段で、背中を含む胴体のみが有効な攻撃箇所となります。

両選手のうち、先に腕を伸ばし剣先を相手に向けた方だけが攻撃してもよいという、「攻撃権」というルールがあります。「攻撃権」がない方は、相手の剣を払ったり叩いたりして剣先を逸らせたり、間合いを切って逃げ切るなどの防御をしなければなりません。防御が成功すると「攻撃権」を得て反撃することができます。

このように、攻撃▶防御▶反撃▶防御…という技のやり取りが目まぐるしく行われるところが見どころです。

エペ

長くてまっすぐで、比較的重い剣を使用します。「突き」だけが有効な攻撃手段なのはフルーレと同じですが、足の裏さえ含めた全身が有効な攻撃箇所となります。

「攻撃権」ルールはありません。ルールは単純明快で、相手を先に突いたほうにポイントが入ります。同時に突いた場合は双方にポイントが入ります。

相手が突きだした腕を狙ったり、意表をついてつま先を狙ったり、思い切って接近戦に持ち込んだりと、スピーディーで変化に富んだ試合展開が見どころです。

サーブル

他の種目は「突き」だけが有効なのに対し、サーブルのみ「斬り(カット)」も有効な攻撃手段となっています。腰より上の上半身が有効な攻撃箇所です。つまり、剣が相手の上半身に触れたらポイントになります。

フルーレと同じく「攻撃権」ルールが適用されます。(前述のフルーレを参照)

攻撃方法に「斬り」が加わり、よりダイナミックな攻防戦が見どころです。

日本におけるフェンシング

ヨーロッパでは競技人口が多いスポーツの1つですが、日本ではあまり人気がなく、競技人口も多いとは言えません。

1964年の東京オリンピック男子フルーレ団体競技において4位入賞を果たしてからは、しばらくオリンピックにおける日本人の活躍はありませんでした。

しかし、2008年の北京オリンピック男子フルーレ個人競技で太田雄貴選手が銀メダルを獲得し、フェンシング競技での日本人初のメダル獲得という偉業を成し遂げました。また、同大会において女子フルーレ個人競技では菅原智恵子選手が7位入賞しており、これもフェンシング個人競技における日本人初の入賞でした。

その後、太田選手が2009年の世界ランキングで1位を獲得するなど、日本人の活躍が次第に目立ってきています。

なお、団体戦では男子フルーレが世界ランキング5位(2012年3月31日 FIE発表)となっています。
http://fencers.web.fc2.com/files/fierank_t1011.pdf

オリンピックでは、女子フルーレ個人で菅原智恵選手が7位、池端花奈恵選手が8位に入賞しています。

世界のフェンシング

フェンシングはヨーロッパで発展したもので、ヨーロッパでは競技人口が多いスポーツとなっています。それに伴い、伝統的にフランス、イタリア、ドイツ等のヨーロッパ勢および東欧諸国が強く、それにアメリカ、中国、韓国が絡むという図式で争われています。

参考

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フェンシングの日本代表選手

オリンピックでの見どころ

この記事で使われている画像一覧

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本記事は、2016年04月21日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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