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「すごい豆まき」から学ぶ、ぶれないプロジェクトの進め方

2012年02月04日作成

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目次

すごい豆まき

すごい豆まきというイベントが、2012年の2月3日の節分に行われました。

今世紀最大!『すごい豆まき2012』 ~1トンの豆を、600人で投げつけろ~

東京タワーで600人が集まって、1トンの豆(1人2kg)を豆をまくというイベントです。

Twitterに様子をあげている方がいらっしゃいましたが、とにかくすごい量の豆をまくイベントです。

立ち上げたのは、ベンチャー企業を立ち上げて楽天に売却をしたり、楽天球団の立ち上げを楽天でおこなったりなど、新規プロジェクトにめっぽう強い小澤隆生さんという方です。

筆者はプロジェクトの中を知らないのですが、外から見てもプロジェクトで非常に大事な点があったので紹介します。それは「核」がしっかりしていたことです。

前提:プロジェクトで大事なこと

まず、前提として、プロジェクトで一番大事なことは何でしょうか?それは

  • 「なぜやるのか(WHY) 」
  • 「どうやるか(HOW)」
  • 「なにをやるか(WHAT)」

の順で考えることです。

これはサイモン・シネックさんという方「WHYから始めよ!」という本で提唱しています。詳しい内容はTEDという動画サイトでも見ることができます。

参考:サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか

WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う

アップルは「素晴らしいコンピューターを売る」のではなく「現状に挑戦し、他者と違う考え方をする。」というWHYがあり、そのために製品を美しくシンプルに使いやすくする、というHOWがあり、結果として「素晴らしいコンピューターができている、というわけです。

すごい豆まきは「なぜやるのか」

すごい豆まきの場合、「なぜやるのか(WHY) 」はとても明確でした。

それは

「食べ物を投げる上に鬼の仮装をするという、超おもしろい日本のイベントを世界的に有名にする」

ということです。

トマト祭りのように話題性があり、ハロウインのように仮装を楽しめるイベントはもっと評価されていい、くやしいじゃないか、というところから始まっています。

ここが明確になっているために、何をすべきかがわかってくるのです。

どうやるか(HOW)

「なぜやるのか(WHY) 」が決まれば「どうやるか(HOW)」になるのですが、ここでも「すごい豆まき」は明確でした。

「どうやるか(HOW)」の時に大事なのは、一番上位の「戦略」です。

「誰もが楽しくて、革新的かつ、どこよりも衝撃的な豆まきを実施する」みたいなのはHOWではありません。何もいっていないも同然です。

すごい豆まきの場合は、主催者の小澤さんはイベントでこういっていました。

みなさん、小さいころに豆まきしたことがありますか?多くの人がしていますよね。でも、豆まきって正直楽しくないですよね?
そこで、なぜ豆まきが楽しくないか考えました。そして一つの仮説にいきつきました。それは投げる「量」です。今回は1人2kg、全部で1トン用意しました。

きわめて明確な戦略が見えます。通常の豆まきは少ししかまきません。結果として、つまらないのではないかと考えたのです。

「豆まきを楽しくするには、投げる量が大事だ」ということが明確になれば、やることはかなり絞られます。

「参加者が多い」「1人あたりの投げる豆の量が多い」というところが決まりますので、「参加者をどう増やすか」「どうやれば1人あたりの投げる量を増やせるか」というところに焦点がいくからです。

仮説の検証

もちろん、その仮説が正しいかどうかは検証が必要です。すでに去年に小さく実験をしていたようです。

すごい節分を体験してみた - 小澤職場・現場体験記

小さく実験をしてみて、仮説が正しそう、と思ったら、次はもう少し大規模に実験してみる、という形で今回が行われたそうです。

小澤さんも会の中で「実験につきあってくれてありがとうございます」といっていました。

「なにをやるか(WHAT)」

ここまで決まれば、「なにをやるか(WHAT)」はシンプルにきます。東京タワーで大規模の豆まきイベントをするためのイベント内容を考えるのです。大量の豆は用意すればいいだけなので、予算を考えながら効率的に集めましょう、ということになります。

イベント内容

たとえばイベントでは

  • 様々なジャンルの鬼がでてくる
  • その鬼に対して豆を投げる

という進行でしたが、それも要は「たくさん豆を投げるためにイベントを決める」ということに過ぎません。なるべく豆をたくさん投げるためのコンテンツを用意するだけです。

リスクヘッジ

もちろん、リスクヘッジに関しても「なぜやるか」「どうやるか」が決まっている限り粛々と対応すればいいことになります。

たとえば

  • 食べ物を粗末にしている感で批判される?
    →食べられないくず豆を使う、震災被害のあった地域から買って復興に役立つようにする

  • たくさん豆が投げられるため目に入ると危ない
    →ゴーグルを全員に配る

などが決まります。ここでWHYやHOWが定まっていないと「食べ物の豆をまくと批判が出るから、今回は豆まきイベントじゃなくて他のイベントにしよう」や「豆をたくさん投げて怪我をすると危ないから投げる量を少なくしよう」などの、的外れなことがおこりません。

このような大前提をひっくりかえしてしまうような意見は実際のプロジェクトでもよくでてきます

というわけで

まとめると、新しいプロジェクトを進めるときは

  • 「なぜやるのか(WHY) 」
  • 「どうやるか(HOW)」
  • 「なにをやるか(WHAT)」

をしっかりするのがコツということになります。

特に、誰もやっていないような新しいプロジェクトをやる場合は、いろいろ考えないといけないことがあります。しかしこの順番を守っていれば、常に立ち返ることができ、明確になります。

プロジェクトはいろいろな人が参加します。「なぜやるのか(WHY) 」が明確であり、「どうやるか(HOW)」の大上段の戦略がしっかりしていれば、全員が同じ方向を見ることができます。

是非みなさんも、プロジェクトを進めるときには参考にしてください。

情報

画像引用元

情報公開

すごい豆まきの主催者の小澤隆生氏は、nanapiのエンジェル投資家であり、社外取締役です。

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本記事は、2012年02月04日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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