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プロ野球選手(になるため)の契約交渉方法!(ドラフト編)

2015年03月03日更新

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いざプロ野球選手になる!なんて場面が来たら・・・

子供の頃からの夢だったプロ野球選手。

しかし、いざプロ野球選手として契約!となるとなかなか浮き足立ってしまいます。

相手は良いことばかりをいう球団担当者。時には、神様や王などと言われる人たちが訪ねてきてくれたりします。時には、Mr.が花束をくれたりするかもしれません。

一方、こちら側は両親や野球部の監督がいてくれたりしますが、野球のことはわかっても契約のことはさっぱりよくわかりません。

そんな状況で浮き足立つなといわれても無理があります。

しかし、新人選手が弁護士同席なんて聞いたこともありません。

決して禁止されている話ではありません。後で言うように一番大事な最初の契約交渉です。胸を張って弁護士を同席させてください。

そもそも球団との契約交渉というのは、選手の中には「プロになってもこればっかりはいつまでたっても慣れない」なんて言う人もいるくらいの大変な作業です。

そーんな大変な契約交渉!ましてや初めての入団交渉!大変なことも多いですよね!

ここでは、あなたが今すぐドラフトにかかっても失敗しない!「使えるプロ野球入団交渉方法」を、お教えします!

みなさん、これで安心して運命のドラフトの日を待つことが出来るでしょ?

安心して、プロ野球選手の世界への扉を開けてください。

ドラフト入団って?

プロ野球と一口で言っても、アメリカのMLBから日本のNPB(日本野球機構)、はたまた独立リーグと色々あります。が、ここでは一番身近な日本のNPBを前提にお話ししたいと思います。

NPBのプロ野球選手になるには?

日本の学校を出た選手が、NPBのプロ野球選手となるためには、

  • 1 : ドラフトにかかって選手契約する
  • 2 : 育成選手になって、支配下選手契約をする

という2つの方法があります。

「2 : 育成選手からの入団」はまさに下積み入団。ですのでこの時点ではほとんど交渉は無理です。交渉はあきらめてまずは良い選手になるべく二軍から練習しましょう!

というわけで「1 : ドラフト入団」についてお話しします。

ドラフトにかかる人数は?

ドラフトにかかるのは毎年7、80人。全体でも支配下選手は12球団各最大70人までしか契約できませんので、約800人の狭き門です。

しかも、選手契約は、「統一契約書」というフォームで決まっており、年俸金額しか交渉できないかのように定められています。

焦って契約してはダメ!

しか〜し、焦って契約してはいけません。

一度NPB球団と契約すると、保留制度(海外FAまで最低9年、国内FAまで最低8年)という長期の拘束を受けるシステムに組み込まれます。

ですので、選手はまだこのシステムに組み込まれていないうちに、しっかりと交渉しなければならないのです。

交渉事項について

幸い、交渉可能な事項は年俸だけではありません。

年俸金額

新人選手については一軍でいられる年俸を保証するという意味から、一軍最低年俸の1500万円を上限に提示される傾向があるようです。

しかし新人でこれ以上の金額で契約していた選手もいると思います。そういう人は、アマチュア時代の実績、素質によってはもっと高額の金額を手にすることも可能かもしれません。

消費税

年俸については消費税がかかります。実は平成の途中までは統一契約書に消費税についての明記はありませんでした。

そういう経緯の中でNPBは消費税導入時に選手の年俸を一律3%、消費税増額時には一律2%を一方的に下げていたわけです。

今では内税表記になっていますので、是非消費税の上乗せについても交渉してみてください。交渉でゲットした先輩選手もいたります。

出来高契約

出来高契約についてですが、入団時に一軍出場登録日数を基準に、契約金が上積みされる契約をする選手が多くいます。

しかし、この他に、いわゆる通常の契約更改交渉で結ばれるような出来高契約を結ぶということもあり得ない話ではないでしょう。ただし、若い選手に出来高契約をすると無理をして怪我をするというような考えもまだ残っており、実際例は少ないと思われます。

契約金の金額

上限の目安(なんだそりゃ?)として11億円とその後の一軍登録に応じた5000万円の契約金というのが定められています。しかし、独占禁止法の観点もあり、これ以上も交渉可能です。

ただし、西武ライオンズ事件をきっかけに世間の大きな批判を受け、金額はこのレベルに落ち着いているケースが多いようです。

過去にはこの選手がもらう契約金から、お礼(自分の取り分)を支払えと要求するアマチュア関係者もいたようです。今後このような行為は、学生野球憲章などで禁止される行為になりますので気をつけてください。

また、その場合は選手が所得税を払ってから支払うことになりますので、この課税関係についても十分注意が必要です。

契約金の税金について

契約金については高くもらったところで結局税金を払うということに多くが向けられてしまうということが多々あります。

その昔納税者番付が公開されていた頃は新人選手がいきなり上位に食い込んだというようなケースもありました。本来は退職金制度などを構築するほうが遙かに素晴らしいシステムだと思うのですが・・・。

いずれにしても契約金はもらったとしても後で非常に大きな納税が来ることを忘れてはなりません。

その他の特別合意事項

力のあるアマチュア選手であれば、実は様々な交渉が可能です。

逆指名、自由枠といった枠がなくなったので、かつてほどではありませんが、入団を条件に「○年後にポスティングにかけて」などという交渉をすることも・・・。

ただし、ここは交渉するのであれば、「○年後にフリー=自由契約になる資格」を求めるほうがベターです。いわゆるMLB移籍を可能とするポスティング制度は選手にとって非常に不利な制度となっています。

引退後にコーチなどの指導者として契約したり、選手として大成できなかった場合には球団職員として雇用したりするという約束をして入団する選手もいます。そういう約束についてはドラフトを通じたアマチュアとの関係もあるので尊重されることが多いですが、反故にされてしまったり、1、2年で仕事がなくなったりというケースもあったりします。合意するのであれば書面でかつ具体的な期間までしっかり合意しましょう。

おわりに

と色々交渉をする余地はあるのです。

みなさんもドラフトにかかったあかつきには、このレシピを参考にしっかり交渉をして、実りあるプロ野球選手としての第一歩を踏み出しましょう!!!

注意事項

はじめが肝心!

FAもそうですが、実はNPBと契約するか自由なときが一番交渉力があります!今まで派手な交渉を展開した新人選手というのはあまりおりませんが、今後アマチュア時代に注目された選手などはMLB行きと天秤にかけるなどして派手な交渉を繰り広げることも増えるかもしれません。

MLBに直接入団すると?

ちなみにNPBを振って、MLBに直接入団してしまうと、MLBを辞めてから2年しないとNPBの球団とは契約できないという制度が昨年出来てしまいました(いわゆる田沢ルール)。

違法の可能性が高い制度ですが、交渉の流れでMLBと契約してしまうと後からこの問題に直面することになります。なお、MLBから戻ってくるにしてもその場合には、ドラフトを経なければNPBには入団できません。

MLB以外のプロリーグは?

MLB以外のプロリーグに行くという選択肢で交渉をすることも可能性としてはありますが、結論的にはNPBに入るためにはドラフトを経なければならないことは同じです。

このようにかなり多面的な交渉は可能ですが、とはいえ入団時からあまり派手に立ち回ると、マスコミから一気に悪者扱いされる可能性もありますので気をつけてください。リメンバー江川さん、桑田さんです(桑田さんは派手に立ち回ったわけではありませんが)。

本来、交渉は当然の権利だと思いますが、世の中まだまだ成熟しているわけではないということですね。

合意したときは必ず書面にしましょう!(最近では無くなってきましたが)でないと、交渉担当者=球団代表が替わったからそんなことは聞いていないなんてことにも・・・・

大分マニアックな情報でしたが、、、、、いかがでしたか。何かのお役に立てば幸いです。

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本記事は、2015年03月03日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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