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国宝・奈良興福寺「阿修羅像」の魅力

2011年03月04日作成

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はじめに

皆さまは、奈良・興福寺の阿修羅像をご覧になったことはあるでしょうか。その表情は憂いをたたえ、苦悩しているようにも見えます。スタイルは非常に良く、いかにも身が軽そうで、しかも美少年の様相をしています。

この阿修羅像に一目惚れして仏像に興味を持ったり、仏教に興味を持ったりする人がいるほど魅力的な姿。

ここでは、国宝・興福寺の阿修羅像の魅力をお伝えしたいと思います。

阿修羅とは

阿修羅は鬼神、戦闘神と呼ばれます。元々、仏教では守護神の1人であり善神だったのですが、闘争心の激しさから地位を落とされたと言われています。

阿修羅が戦う神になったわけ

阿修羅が長きに渡って戦ってきた相手は帝釈天という力の神で、阿修羅にとっては地主とか上司のようなものでした。

この帝釈天がある日、阿修羅の大変美しい娘を無理やり攫って行き陵辱しました。この事に怒った阿修羅は軍隊を率いて帝釈天に戦いを挑みます。

しかし帝釈天は力の神なので、阿修羅が勝てることはないのです。その事が解っていても、正義の神であった阿修羅は卑怯な帝釈天を許せないのです。

帝釈天としては阿修羅の娘に誠意を見せ正式な妃として迎えており、娘も幸せになったので、阿修羅の行為は愚かな事とされています。阿修羅が鬼神に堕ちたのは、こんな経緯からだと言われています。

この帝釈天と阿修羅の戦いの場が、今日もよく使われている「修羅場」という言葉の語源です。

興福寺の阿修羅像

興福寺の阿修羅像には顔が3つあり、腕が6本あります。その内2本の手は胸の前で合掌しており、仏に仕える身である事を示しています。

残りの4つの手は天に差し出される手、そして何かを迎え入れるような手です。この内、天に差し出された手には日輪、月輪を持つと言われています。残りの手には弓矢を持っていたようです。

魅惑の仏像 阿修羅―奈良・興福寺 (めだかの本)

おわりに

物語を聞くと、正義の名のもとに戦わねばならない阿修羅の苦悩や怒りが想像でき、興福寺の阿修羅像の表情にも深みが見えてきます。

また、そんな中でも日も月も支配し、弓矢で民を守る仏像としての役割や優しさも感じられます。

大変美しい像です。皆さまも見る機会がある時は、ただの国宝の仏像として眺めるだけではなく、この話も思い出して眺めてみてください。

本記事は、2011年03月04日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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