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ハチミツとクローバーの隠れたテーマ

2011年03月02日作成

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目次

はじめに

ハチクロの愛称で親しまれている名作ハチミツとクローバー。作者である羽海野チカは現在、三月のライオンという漫画を連載中です。

映画やアニメにもなったこの作品ですが、どうも世間では勘違いさらているようなので今回の記事を書きました。

今回は、彼女のヒット作であるハチミツとクローバーの隠れたテーマを紹介したいと思います。

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス―ヤングユー)

ネタバレを含みますので、一度読んでからこの記事を読むことをオススメします

ポイント1:ハチクロは片思いの話ではない

ハチミツとクローバー(以下ハチクロ)好きの方にこの作品のどこが良いのかと聞くと、「みんな片思いでじれったいのがいい」と言う方が多いように感じます。

確かにその部分も作品のおもしろみの一つだと思いますが、正直言ってそれだけなのでしょうか。

ポイント2: ハチクロの主人公は誰なんだろうか

ハチクロの主人公が誰かと言われれば、それは竹本です。それは作品を読めばわかることです。

物語のはじまりと終わりはすべて竹本視点ではじまっていることからもそれは正解と言えるでしょう。

では、その主人公である竹本の視点から、この物語世界を見た場合はどうなるのでしょうか?

ポイント3:持てる者と持たざる者の物語

結論から先に言えば、ハチクロは持てる者と持たざる者の物語です。そして、主人公の竹本は持たざる者に属する人間です。

よって、ハチクロの隠れたテーマとは持たざる者がそれでもどう生きればよいのかということなのです。

ストーリー上では、主人公の竹本は才能もないし、恋愛も実りません。しかしも、それら全部が才能あるキャラに取られてしまいます。

そんなないないづくしなのが彼なのです。では、彼はこの状況に対してどう向き合ったのでしょうか?

ポイント4:ハチクロの出した答え

これはあくまで一つの答えであって、正解なんてものはありません。この作品においては他にも色々なことが語られています。

竹本とは正反対の持てる者の苦悩というものも同時に描いています。そういう意味ではワンテーマに縛られない多重的な物語と言えます。

では、この作品のメインテーマ持たざる者はどうすればいいのかに対してのこの作品の答え、それは、自分よりもっと下の境遇と比べることでした。

竹本は作中、自分探しの旅に出かけます。その中で彼が出会った人たち(修復士の少年、亡くなった実父)は皆、自分よりももっとないないづくしでした。

たとえば、幼い頃に亡くなった実父。彼は夢であった夜行列車に乗ることもできずに亡くなりました。

そんな彼らに比べれば自分の悩みなんて大したことではない。それがこの作品の答えです。

この答えに同意できない人はたくさんいるでしょうが、それでもこの作品はこの問題に真摯に取り組んでいると私は評価できると思います。

おわりに

ちょっと深読みですが、こうやって読むと作品の新しい側面を見ることができます。

本記事は、2011年03月02日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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