京都の人と仲良くなる方法
京言葉を知れば、京都の人のものの考え方が理解できます。京都の人と仲良くなるコツがわかってきますよ。
おもしろ婉曲表現
京都の人はハッキリと物を言いません。遠まわしに遠まわしに伝えます。遠まわしな表現をきちんと理解できるようになりましょう。
考えとくわ(断ります、要りません)
セールスマンなどに使います。全然、考えるつもりがありません。
おおきに
ありがとうの意味ももちろんあるのですが、断る時にも使うものです。「お気持ちだけもらっておきますね、ありがとう」という感じです。
よろしおすなぁ(それは良かったですね、まぁ私には関係ないですけども)
自慢話などの相槌で使います。
しっかりしたはる(しっかりしている)
驚くべきことに、必ずしも褒め言葉ではないです。「ちゃっかりしている」のような意味で使うこともあります。
はっきりしたはる(ハッキリしている)
悪口です。どうでもいいことを指図されたりした時に言います。「あの奥さん、ほんまはっきりしたはるわ」
そうどすかぁ(そうですか、私にはそうは思えませんけれども)
相手の意見を、やんわりと否定しています。
「どこ行かはるの?」⇒「へえ、ちょっとそこまで」
行き先は言いません。「あなたに関係ないのだから、どこでも良いでしょう、放って置いてください」が裏の気持ちです。
「~けど」
「~けど」を文末に置くことが多いです。(~だけど、どうしましょうか)「これ無いですかて言うてはるけどぉ…(無いわよねぇ)」言い切りません。
「ぶぶ漬け」
ぶぶ漬けはお茶漬けのことです。長居している客を帰らせたい時に、「ぶぶ漬けいかがどすか?」と問いかけ、婉曲に帰りを促す技です。
どんなに待っていても本当にぶぶ漬けが出てくることはありません。これを真に受けて大人しく待ってしまうと、「けったいな人どすなぁ」と陰でバカにされてしまいますのでご注意を。急いで帰りましょう。
おわりに
京言葉は、とても奥が深いです。今回はちょっと変わった視点でご紹介しました。理解できると、大変面白いと思います。京都の人の考え方をユーモアを交えながら理解し、仲良くなれるとよいですね。
(Photo by 足成)