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数珠の持ち方はそれでいいの?宗派ごとのマナーを解説【写真付き】

2016年10月13日作成

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数珠は、お葬式や法要に用いる仏具です。念珠(ねんじゅ)と呼ばれることもあります。持ってはいるけれど、どういう持ち方が正しいのか、急なお葬式のときに慌てる人も多いのではないでしょうか?

数珠は、宗派ごとに込められた意味や形状が異なります。この記事を通して、持ち方やマナーを知るとともに、お手持ちの数珠について知る機会になればと思います。

目次

数珠のなりたち

数珠はもともと、お経や念仏を唱えるときに数をかぞえる道具として使われていました。

数珠には、大きく分けて「本連数珠」と「片手数珠」の2種類があります。

本連数珠(本式数珠)

本連数珠は、主な部分が主珠(おもだま)という108つの珠で作られています。108は煩悩の数を表していて、珠ひとつひとつが仏様であり、人間の煩悩を引き受けてくれると言われています。

主珠の間には主珠より小さい4つの珠があり、これを四天珠(してんだま)と言います。

数珠の中心となる部分(主珠の連なる輪を2つに分ける位置)には、大きめの珠の親珠があります。これは、「釈迦如来」と「阿弥陀如来」を表しています。

親珠の下には、「菩薩」を表す浄明珠(じょうみょうだま)がひとつあり、その下に弟子珠、その下にしずくのような形の露珠があり、その先に房が付いています。

基本的には、主珠以外は宗派によって形状や数が多少異なります。

片手数珠(略式数珠)

片手数珠は主珠の数を簡略化したもので、どの宗派でも使えます。

主珠の数は基本的に、108の1/2である54、1/3である36、1/4である27、1/6である18のいづれかの数でできています。最近ではこうした数にとらわれないものもあります。

片手数珠は、珠の小さいものを女性用、珠の大きい物を男性用として使われることが多いです。珠の種類は主珠のほかに、親珠が1つあり、主珠の間には2つの二天珠があります。親珠と房の間には筒状のボサという珠が入り、これは「菩薩」から来ています。

このように、数珠には珠ひとつひとつに意味があるのですね。

数珠の扱い方

数珠はお葬式などで用いる場合、合掌した手にかけます。それ以外の手に持つときは、房を下にして左手で持ちます。仏具として大切に扱い、畳の上や机の上などに置くときはそのまま置かず、袱紗やハンカチなどの上に置くようにしましょう。

かばんにしまうときも、そのままではなく数珠袋などを用意して入れておくようにしましょう。数珠は魔除けや厄除けの意味もあるとされていて、持っているだけでも功徳を積めると言われています。お守り代わりに普段から持ち歩いて大事にするのもいいですね。

また、数珠はお葬式などの弔事だけでなく、お祝いごとの慶事でも使われています。慶事では「寿珠」というような表記で書かれ、結婚のお祝いの品として贈られたりします。

数珠は、昔から親から嫁ぐ娘へ幸せを願う贈り物として選ばれてきたお守りでもあるのです。

各宗派ごとの数珠の持ち方

それでは、それぞれの宗派ごとの持ち方をご紹介します。

宗派の中にも複数の流派に分かれているものもあり、諸説あります。ここでは、一般的な在家信者の方向けの数珠の種類や持ち方をご紹介しています。
画像では日蓮宗の本連数珠を使用して持ち方をご紹介しています。

日蓮宗

日蓮宗では、片手数珠ではなく必ず本連数珠を使用することとされています。房の数が左右で2本と3本に異なるのが特徴です。

珠の組み合わせ

主珠108+親珠2+四天珠4+房部分で構成されています。四天珠に近いほうの親珠に付く結び目には、浄明珠が1つ付いて2本に分かれ、弟子珠が5つで一旦結ばれてまた2本に分かれて弟子珠5つずつの後に露珠が付いて、その先に房が付きます。

もう片方の親珠には房が3本付き、そのうちの1本は弟子珠が10個で露珠がなく「数取」と呼ばれています。

数珠の持ち方

房が3本あるほうの親珠を左の中指にかけ、1回数珠をひねった状態でもう片方を右手の中指にかけます。

輪が8の字の状態になります。

房は手の甲に垂らして、そのまま合掌します。

真言宗

真言宗では特に数珠を大切にしていて、密教では、数珠を擦りあわせて音を立てるようにしていました。

珠の組み合わせ

主珠108+親珠2+四天珠4+房部分で構成されています。四天珠に近いほうの親珠に付く結び目には浄明珠が1つ付き、それぞれの親珠には房が2本ずつ(弟子珠5つと露珠1つずつ)付きます。房の形はさまざまです。

数珠の持ち方

四天珠のあるほうの親珠を右手の中指にかけ、もう片方を左の中指にかけます。

房は手の甲に垂らして、そのまま合掌します。

真言宗では、流派によって持ち方にも違いがあり、片方をねじるかけ方や、自分のための行のときは房を手のひら側にする、などの違いがあります。

浄土宗

浄土宗の数珠は、2本の数珠を交差させたような形状をしています。浄土宗の数珠には、僧侶が使うものや、携帯できるものなどいくつか種類がありますが、ここでは数取りのできる日課数珠についてご説明します。

珠の組み合わせ

2本の輪にはそれぞれに親珠があり、片方に房が付きます。房のあるほうの輪には、主珠と副珠という珠が交互に入ります。

主珠と副珠は女性用と男性用で数が異なり、男性用は主珠が20で副珠が21、女性用は主珠が27で副珠が28。房は2本で、金属製の二連のわっかでつながれ、弟子珠と露珠の先に付きます。

房の付かない輪には親珠と主珠のみで、男性用は主珠27、女性用は主珠40でできています。これらの副珠以外の珠を使って、念仏を唱えた回数を数えることができます。

数珠の持ち方

合掌するときは両方の親指に数珠をかけ、房を下に垂らします。また、4本指のほうにかける場合もあります。

浄土真宗

浄土真宗では念仏の数にこだわらないので、数珠で数をかぞえることはしません。そのため、数珠の珠数に特に決まりはなく、形状も決まっていません。正式な門徒念珠は、数取りできない蓮如結びという形状になっています。

また、男性用と女性用、本願寺派と大谷派によって推奨される数珠と持ち方に違いがあります。

男性用

男性用は片手数珠を用いるのが一般的です。珠の数は18〜27のものがよく使われています。

女性用

女性用には、本願寺派(お西)と大谷派(お東)によって用いる数珠が異なります。

本願寺派(お西):男性用と同じように片手数珠が推奨されています。こちらも珠の数や形状に決まりはなく、36珠前後のものがよく使われています。

大谷派(お東):大谷派では、片手数珠や門徒念珠の「八寸門徒」が用いられています。八寸門徒は、主珠108+親珠2+四天珠4+で構成されています。房には、数取りができないよう「蓮如結び」が施されています。

数珠の持ち方

持ち方は本連数珠の場合、本願寺派(お西)と大谷派(お東)により違いがあります。

本願寺派(お西)

二重に巻いて両手にかけ、房は下に垂らします。

大谷派(お東)

二重にして親玉が上にくるように両手にかけ、房を左手の甲に垂らします。

禅宗系(臨済宗・曹洞宗)

禅宗では座禅を重んじているので、数珠に特に決まりはありません。一般的には、主珠が108の本連数珠が使われています。また、曹洞宗の数珠には、金属の輪が通してあることがあります。

持ち方

本連数珠のように長いものは二重にして房を下に垂らし、左手の人差し指から小指の4本を入れて右手を合わせます。

まとめ

どの宗派でも使える数珠を持っていると便利ですが、各宗派の違いなども知っておくことでさまざまな理解も深まると思います。

(image by 写真AC 1 2)
(image by PIXTA 1 2)
(image by 筆者)

この記事で使われている画像一覧

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本記事は、2016年10月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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