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暮らしはどう変わる?選択的「夫婦別姓」のメリット・デメリット

2015年12月25日作成

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昔から「なんで結婚をして夫婦になると、どちらかの苗字に変えなくてはいけないの?」と感じている方がたくさんいるにもかかわらず、日本では(特別な場合をのぞいて)夫婦別姓を認める法律がありません。

「夫婦別姓が禁止されている」問題は、先日も最高裁で夫婦同姓は「合憲」と判決されたこともあり、よく目にする・耳にするホットな話題のひとつですね。

そんな世界でもマレ(?)な夫婦同姓社会である日本で、なぜ夫婦別姓が認められないのかを考えるにあたっては、両者のメリット・デメリットを知っておく必要があります。

そこでこの記事では、夫婦別姓と夫婦同姓のメリット・デメリットをまとめました。国会や裁判所の判断に未来のすべてを委ねるのではなく、暮らしの在り方を市民レベルで議論していくためにも、両者の◯×(賛成・反対)を盲目的に判断することのないようにしたいですね!

そもそも夫婦別姓には2種類ある?

事実婚(現在の夫婦別姓)

現状、夫婦別姓を容認する旨の法律がないので、夫婦別姓にしたい男女は籍を入れずに形だけ結婚している(「事実婚」と呼ばれる)状態をつくります。

この状態を夫婦別姓と呼ぶ場合と、下記を夫婦別姓と呼ぶ場合があり、世間的に言われる夫婦別姓には、大きく分けて2種類の夫婦別姓があるのです。

選択的夫婦別姓

選択的夫婦別姓とは、結婚をする際に夫婦別姓と夫婦同姓とを選べる状態のことを言います。今の時点でこれを認める法律はありませんが、作られることへの期待も大きく、また、反対意見も多いのです。

以下では、こちらの夫婦別姓(選択的夫婦別姓)についてメリット・デメリットをご紹介します。

夫婦別姓になるとどう変わる?

メリット(夫婦同姓のデメリット)

1.生活に関わる各種手続きが楽になる

姓が変われば、自動運転免許証やパスポート、住民票、保険証、銀行口座、クレジット・キャッシュカード……といった身分証明書類のものを変更する手間が出てきます。こちらは、夫婦同姓の1番わかりやすい弊害と言っていいかもしれませんね。

夫婦別姓が認められれば、上記のような、暮らしに関わる各種届け出の変更手続きをしなくてすむようになります。

ざっくり言えば、生活に関わる面倒が減り、楽になります。

2.プライベートを公にしなくてすむ

現在「姓が変わった=結婚or離婚した」という図式が成り立っているのは言わずもがなですね。

しかし結婚による姓変更の必要がなくなれば、たとえ結婚や離婚をしてもその事実が自然に(知られたくない人にも)知れ渡ってしまうという事態を防げるようになります。

3.仕事関係の各種手続きが楽になる

生活に関わる手続きはもちろん、仕事上の面倒も省くことができます。

会社の同僚や事業パートナー、クライアントなど苗字が変わる旨を伝える必要が省くことができ、また、名刺や雇用契約書を変更するといった地味に面倒な作業をなくすことができます。

4.「旦那/女房の家に入った」「男性が偉い」感が少なくなる

「嫁ぐ(とつぐ)/養子に入る」といった言葉にも表れているように、結婚をし苗字を変えるということは、それだけで「相手の家に入る」という意味としても機能していますね。

夫婦別姓が適用されれば、そうした「家に入る」という感覚から生じる負担、特に以下のような社会的・心理的負担から逃れることができます。

  • 嫁に入ることで「旦那が偉い」の意識がどうしても働いてしまう
  • 男尊女卑の意識からか、どうしても、男性が養子に入るのは情けないことだと思われがち
  • 義父・義母との関係を過剰に意識しなくてはいけなくなる
  • 相手の家の墓に骨を埋める覚悟がいる
  • なにかあったときに相手の家の両親と同居しなくてはいけない感がある

5.「事実婚」が減る

冒頭に述べたように、現状夫婦別姓のかたちを取りたいカップルは籍を入れずに「事実婚」状態で生活しています。理由はさまざまあれど、プライベート上・仕事上の不都合により「事実婚」というかたちを取らざるをえないカップルも数多くいるのです。

選択的夫婦別姓が認められれば、そうした「事実婚」状態が減ることは明らか。

「事実婚」状態が減ることがどうしてメリットか、それは下記のような「事実婚」状態のデメリットが解消されるからです。

  • 税金の配偶者控除や給料の扶養家族手当がもらえない
  • 遺産の手続きをする際の法定相続人になれない
  • 子供が「非摘出子(婚姻関係がない男女の間に生まれた子ども)」として扱われる

デメリット(夫婦同姓のメリット)

1.子供の苗字があいまいになる

「姓を受け継ぐのは父親/母親から」という決まりができる、もしくは子供の苗字が両親どちらの姓と一緒になるかを選ぶ必要がでてきます。

これによるデメリットは、夫婦別姓を規定する現行制度がないのでなんとも言えないですが、たとえば「男性の姓を受け継ぐ子供が多く」なれば結局「男性が偉い」感から抜け出せない、といった懸念が出てくるのは火を見るより明らか。

また、そもそも夫婦のどちらか片方だけが自分の子供と別の姓になることで疎外感を感じてしまう人も増えそうです。

家族間の苗字がバラバラになること自体さみしいことだと考える人も多いようです。

2.離婚の心理的ハードルが下がる(?)

結婚して姓が変わることによる弊害、たとえば「各種届け出の変更手続きなどの面倒」「離婚したことがすぐバレて、社会的イメージが悪い」などが「離婚したいけどやっぱりやめておこう」という気持ちの手助けをしている、という構図が一定数以上できあがっているのは事実と言っても過言ではありません。

つまり夫婦別姓は、離婚の心理的ハードルを下げる役割を持っているとも言い換えられるのです。

デメリットとして挙げましたが、「離婚=悪いこと」と考えてしまう価値観自体、時代にそぐわないものとなっているのかもしれません。メリットとして考える人も大勢います。

3.他人からみて、家族かどうかを判断しにくくなる

他人から家族を判別されにくくなります。プライベートではそこまでのデメリットになるとは思えませんが、公的な場合は別です。

今までは苗字が一緒だから家族であると認識されていたことも、家族証明書などの書類がないと判別されなくなるといったことも考えられます。

まとめ

夫婦別姓には「事実婚」状態のことを指す場合と選択的夫婦別姓という架空の制度のことを指す場合があります。そして、選択的夫婦別姓にはメリット・デメリットがあり、単純に賛成・反対を声高に言っていても仕方がないようです。

さて、いかがでしたか?意外と思いもよらないメリット・デメリットがあったのではないでしょうか?

人によってはここで挙げたメリット・デメリット以外にも「こんなメリット/デメリットがある!」と考える人もいることでしょう。さまざまな立場の人が、よりよい暮らしを享受できる社会になっていくといいですね!

(image by amanaimages 1 2 3 4)

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本記事は、2015年12月25日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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