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茶道の行事「初釜」。日本の典雅なお正月の雰囲気を覗いてみよう

お正月にやることといえば何を思い浮かべるでしょうか。餅つき?たこあげ?食べ物から遊びまで色々思い付きますが、その思いついた中に「初釜」はありますか?多分、聞いたことがないという人のほうが多いでしょう。

今回はこの「初釜」の基礎知識を紹介します。もしかしたら仕事上の付き合いで初釜に行くことになるかもしれません。そんなときも尻込みするのではなく、日本に触れる機会としてぜひ参加してみてくださいね。

初釜ってなに?

初釜(はつがま)とは

初釜とは、新年にお茶のお稽古を始める日のこと。新年のあいさつが終わった1月10日頃から行われます。茶道での新年会のようなものです。茶人は元旦に汲んだ水を使い、お茶を客に振る舞います。

その雰囲気

初釜の席をセッティングするにはそれなりの条件があります。

床の間の掛け軸には、
初春にふさわしい語句、和歌・消息など
典雅なものを掲げます。
飾る花は
結び柳に椿と決まっていて、
床の間の天井近くから途中で輪に結んで
床畳に流れるほどの長い柳を使います。(引用:なにそれ!?倶楽部「初釜の時期や裏千家の意味!服装は着物?必要な物や男性の服装は?」

柳は縁起のいいいわれが多いようです。中国の北魏時代の書物には「正月の朝、玄関に柳を刺しておけば百鬼が入ってこない」と書かれているそうです。また龍に通じるとして、登竜門の故事にあやかろうと柳を手折って出世を祈ることもあったといいます。

柳のダイナミックな飾りと椿の秘めやかさによって新春の雰囲気が出ますね。

茶道の流儀は基本的には表千家、裏千家、武者小路千家の3つに分かれています。流儀によって席の作り方にも少しづつ違いがあるようです。表千家は基本上記のような条件で席が作られます。

初釜でやること

新年初の茶会だということはわかりましたが、具体的には何をするのでしょうか?ここでは初釜の流れをまとめてみました。

①挨拶
②初炭
③懐石
④御菓子(お饅頭)
-中立ち(席改め)-
⑤濃茶
⑥後炭
⑦薄茶(引用:しばし囂しい世俗を離れ和文化の品性を初釜に求める
  • 挨拶:主人と客が挨拶の言葉を述べる
  • 初炭:釜に炭を入れるのを見届ける
  • 懐石:食事
  • 御菓子:お菓子をいただく
  • 中立ち(席改め):客は一度席を立ち、手水鉢で口をゆすいでから再び席入りをする
  • 濃茶:かなり濃い抹茶のこと。3〜5人で一椀をいただく。
  • 後茶:薄茶に移る前、火を直すために炭をつぐこと。
  • 薄茶:薄いお茶を干菓子と一緒にいただくこと。

色々と決まり事があり、初めての人は緊張してしまうかもしれません。前の人がやっていることをよく見ておきましょう。

あまり目立ちすぎるのはダメ?初釜での服装・髪型は?

ここでは一般的な常識としての初釜の服装・髪型をまとめました。

女性の場合

お茶の席なので、やはり着物です。華美なものは避けて、清楚な感じでまとめるといいでしょう。

お呼びしてくださった先生よりも格が上の格好をするとよくないので、多少控えめに。自分がどういう位置にいるかにもよりますが、着物全体に小さな模様が入っているもの(小紋)や、黒以外の柄のないもの(色無地)や、模様が小さく地味なもの(付け下げ)が多いようです。訪問着が無難とされています。

着物を持っていない場合は、「洋服でもよろしいですか」と訪ねてみましょう。洋服の場合は長めのフレアースカートが楽でオススメです。

髪型は、髪が長ければまとめてすっきりさせましょう。アクセサリー、時計等は茶器や道具を傷つけることがあるので控えてください。

男性の場合

こちらも華美なものは避けましょう。無地のダークスーツにネクタイでOKです。着物の場合は紋付袴で、着流しはNGです。

これだけは持って行きたい、初釜での持ち物

初釜には必ず持っていかなければならないものがあります。ここではそれを紹介します。

懐紙

お菓子の取り分けや、食事のときの敷物として使用します。また、お茶碗や口を拭ったりするのにも使います。

手ぬぐい

食事の際に汚れないように膝の上に敷いたり、手を拭うのに使います。

替え足袋

外の汚れを茶席に持ち込むのは大変失礼なこととされています。そのため、替えの足袋に履き替えてから入ります。最近は「足袋カバー」という足袋の上にかぶせて履くものも発売されており、入室する前に脱げばいいだけなので便利です。

男性のスーツの場合は白い靴下を持っていけばいいそうです。

ご祝儀

初釜にはご祝儀袋と新札も忘れずに用意しておきましょう。ご祝儀がいくらになるかはそれぞれの茶会によって違うので、わからない場合は出席者に確認しておくといいでしょう。

新年から日本のわびさびに触れられる

多くの人は経験したことがないであろう初釜ですが、お正月から和の雰囲気を存分に楽しめる場もなかなかないと思われます。お誘いを受けた場合はぜひ場の空気を楽しんでみてください。

(image by 写真AC1 2 3 4)

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