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通勤定期を休日に使ったら違法!?はてブで話題の疑問を弁護士に聞いてきた

2016年11月18日更新

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会社から支給される、通勤定期。これって会社のお金で買ってもらっているものですが、よく考えたら「休日に私用で使う」のってNGなのではないでしょうか?

何気なく使っていた、なんとなく使わないようにしていたものの、実際のところはどうなのか、よくわからないですよね。つい最近も、こんな記事がWEBで話題になっていました。

会社に支給された定期券を休日に私用で使ってもいいのですか? - ネットの海の渚にて

photo by drpavloff昨日の記事で自分はバス通勤していると書いたが、実は昔からずっと疑問に思っていることがある。不慣れな客に悪態をつく「バス」という公共交通機関を読んで - ネットの海の渚にてdobonkai.hatenablog.com通勤で使っているから定期は会社から支給されている。 会社から半年定期を買うように指示されて、とりあえず自費で買ってきて会社で精算する。 全額会社が負担してくれるからそれで満足なんだけど気になっていることがある。それは、例えば休日に映画なんかを見に行くために、その定期を私用で使ってもいいものなのか?ということだ。

dobonkai.hatenablog.com

うっかり使っていて会社で大きな問題になってしまったら困りますよね。そうなる前に、ここで正解を知っておきましょう!今回は、弁護士の岩沙先生に「通勤定期の私用での使用」について、是非を聞いてきました。

通勤定期を私用で使うのは違法!?

Q.会社にて支給された定期券を私用で使うことは違法になりますか?

先生「定期券の支給方法も、通勤手当として支払われたり、現物を支給されたりと様々なので一概には言えませんが、基本的には違法にはなりません」

まず結論からいうと、違法にはならないとのことです。その理由はなんでしょうか?

先生「社員が勤務外に定期券を利用しても、定期券の回数が減るわけではなく会社に不利益は生じません。損害が発生しないため、会社が、民法上、損害賠償請求をすることは難しいでしょう」

なるほど、定期券はいくら使っても減るわけではないので、不利益にはならないんですね。

先生「また、成立し得る犯罪として、刑法には窃盗罪や業務上横領罪などの財産犯がありますが、会社に損害がないので、財産犯も成立しないでしょう」

会社側に損害を与えない限り、どんな法律においても違法にはならないようです。ひと安心ですね!

Q.違法でなくても、会社によって禁止されていたら守らなければならないのですか?

とはいえ、会社で「通勤定期は通勤以外に使用してはいけない」と決められていたり、上司からそのように言われていたりするケースも考えられます。その場合は、たとえ違法でないとしても、守らなければならないのでしょうか?

先生「会社の就業規則で、定期券を私用で使わないことが定められているにもかかわらず、私用で利用した場合、なんらかの懲戒処分が下されるかもしれません。しかし、前述の通り、社員が私用で定期券を利用しても、会社に損害は発生しないため、相当性を欠く処分として懲戒処分は無効になるでしょう」

なんと、懲戒処分になる恐れはあるものの、その懲戒処分は無効にできる可能性が高いのだとか!

とはいえ、会社で決められたルールであれば、うかつに破るとトラブルになるおそれもあります。法律的には問題なく、懲戒処分も無効にできる可能性が高いとはいえ、トラブルを避けるならなるべく私用での使用は避けたほうが無難かもしれません

Q.その他、会社の備品を私用で使う際の注意点はありますか?

通勤定期券の私用での使用は法律的に問題なさそうですが、ほかの会社の備品や支給品はどうなのでしょうか?

先生「備品を私用で使った場合、窃盗罪や横領罪となる可能性があります」

なんと、窃盗罪・横領罪といった罪に問われる可能性があるのだとか。会社の文具やパソコンといった備品、支給品を私用で使う際は、注意が必要です。

先生「備品や会社用携帯を私用で使った結果、会社に損害が発生した場合、会社から、その分の代金の返還や損害賠償を求められる可能性がありますので注意が必要です」

バレないからいっか、安いものだからいっか・・・とついつい使ってしまいがちな備品・支給品ですが、あくまで会社のお金で買っているもの。うっかり使ってしまって、大きなトラブルに発展する可能性もあるんですね。

なにはともあれ備品・支給品の使用は慎重に

通勤定期券を私用で使うことは問題ないということでした。しかし、ほかの備品や支給品は、うっかり使うと問題になる可能性がありそうです。会社でルールを定めているところもあると思いますので、社内規程もしっかり確認したうえで、トラブルになる前に私用での使用について改めて見なおしてみてはいかがでしょうか?

取材協力

岩沙 好幸(いわさ よしゆき)先生:弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業、首都大学東京法科大学院修了。弁護士法人アディーレ法律事務所。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物好きでフクロウを飼育中。近著に『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。

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www.adire-roudou.jp

(image by amanaimages)

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本記事は、2016年11月18日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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