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実はそこまで高くない?性犯罪者の再犯率とその傾向

2015年07月10日作成

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盗撮、痴漢、のぞき、強姦、公然わいせつ、強制わいせつ、などなど……。人の尊厳を踏みにじる性犯罪。どう弁解しようとも許されない行為です。

そして性犯罪を語る上で外せないのが「再犯率」というワード。芸能人にも性犯罪を犯し、また性犯罪を繰り返してしまったというようなニュースが時々テレビ等で取り上げられますよね。

多くのメディアで取り上げられることもあってか、「性犯罪者の再犯率は高い」というイメージがあります。今回は、本当に性犯罪の再犯率は高いのか、実際はどれぐらいの割合になっているのか、など性犯罪の再犯について紹介します。

性犯罪の再犯率は高い?

「性犯罪者の再犯率は高い」というイメージがありますが、実際、性犯罪の再犯率はどのぐらいなのでしょうか。

平成11年中に出所した性犯罪受刑者672人及び12年中に執行猶予判決を受けた性犯罪者741人の,16年12月31日までの再犯状況について調査したところ,出所受刑者の再犯率は39.9%、性犯罪再犯率は11.3%、執行猶予者の再犯率は13.5%、性犯罪再犯率は3.8%であった。(日本刑事政策研究会 性犯罪の現状と対策

出所受刑者の性犯罪再犯率が11.3%というのは、数字的にはそこまで高くないように思われます。

また、上記と同じ資料ではありませんが、他の犯罪の再犯率は以下のようなものです。

  • 殺人(憤まん・激情から殺人に及んだ場合):22%
  • 傷害致死(粗防犯):40%
  • 強盗:20%

このように、他の犯罪の再犯率とも比べてみると、性犯罪の再犯率は高いどころかむしろ低いのです。それなのになぜ「性犯罪は再犯率が高い」と思われているのでしょうか。

やはりそれは私たちの関心による部分が大きいのではないかと思われます。

内閣府が平成18年に実施した「治安に関する世論調査」によると 「自分や身近な人が被害に遭うかもしれないと不安になる犯罪 」 として 「痴漢や強制わいせつなどの性的犯罪」を挙げた者の割合が平成16年には23%であったのに対し、平成18年には28%に増加しているなど、性犯罪については国民の関心が高くなっている。(犯罪対策閣僚会議 再犯防止に向けた総合対策

一回性犯罪を犯した人がもう一度似たような罪で逮捕されたりするニュース、時々見ますよね?そういったニュースは不安に思い印象に強く残ることが多いかと思われるので、「性犯罪者は再犯率が高い」というイメージができやすいのではないでしょうか。

性犯罪を繰り返してしまう人たちの特徴

他の犯罪に比べれば、再犯率はたかくありません。しかし、性犯罪を繰り返す人は一定数いるのも事実。そんな人たちの中には「性依存症」という病気の診断を受けている人もいます。それはどんな人たちなのでしょうか。

性依存症とは?

性依存症の人たちはセックスに関することが常に頭から離れず、何らかのきっかけで性衝動や行動を繰り返してしまうそうです。

そのきっかけは、例えばストレス。ストレスがたまって性的なことばかり考えてしまい、冷静さを欠いたようなときに性犯罪を犯してしまうそうです。そしてその行動をしているときにはスリルや達成感により意識が乖離してしまっており、なぜそんな行動をしてしまったのか覚えていないというケースも。

また、性依存症になってしまうと異性を「もの」としか見れないため、相手の感情には冷淡で無関心なのだそうです。悪いことをしたという意識がないので、似たような犯罪を繰り返してしまうのですね。

もちろん性犯罪を犯す人が全員、性依存症であるわけではありません。しかし、ストレスがたまったときにタガが外れるようにわいせつな行為に及んだり、自分の中に満たされない欲望を抱えている場合が多いなど、性犯罪を繰り返してしまうケースとには共通点が感じられます。

再犯防止には治療が必要?

性犯罪の再犯率はそこまで高いわけではありませんが、性犯罪を繰り返してしまう人は一定数います。そういった人たちには人格的な歪みといったものが感じられます。再犯率をもっと下げるには刑罰を重くするという以外にも、効果的な治療の導入も必要なのではないでしょうか。

(image by amanaimages1 2)

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本記事は、2015年07月10日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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