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実は着物がルーツだった!アロハシャツの基礎知識

2016年11月18日更新

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夏になるとよく雑誌で特集されるアロハシャツ。スーパークールビズで区役所の職員さんたちが着ているのをのをニュースで目にすることもありますね。ヤシの木やフラダンサーのモチーフが色鮮やかに染め抜かれたシャツを見ると「夏本番だな」という気がしてきます。

というわけで夏には欠かせないアロハシャツですが、実はその起源は日本人に関わりがあるのです。南国の人が着ているイメージが強いので、その辺りの人が作ったものだと思い込んでいた人も多いのでは?

今回はアロハシャツの基礎知識を紹介します。アロハシャツはなぜ生まれたのか、どんな種類があるのかについてまとめてみました。これを読んだらあなたもきっとアロハシャツが欲しくなる!かも。

アロハシャツって何?

「アロハ」って?

アロハシャツの「アロハ」はハワイの言語の「Aloha」です。この言葉には「好意」「愛情」「慈悲」「優しい気持ち」など、多くの意味があります。また挨拶として「こんにちは」「さようなら」などの意味でも使われるようです。ハワイの代表的な言葉なので、ハワイのお土産の代表格といえるシャツにも自然とその名がついたのではないでしょうか。

アロハシャツの素材

1930年代にアロハシャツが誕生してすぐのころは、素材に絹が用いられていました。和装用の素材を使っていたため柄も手彩色のものが多く、当時は高級品として販売されていたようです。

戦後は主にレーヨンが使用され、現在ヴィンテージ品として高い評価を受けているものは大半がレーヨン素材のものです。ツルツル、テロンとしていて肌触りがよく、今やアロハシャツといえばレーヨンというイメージもあります。また発色もよいため、レーヨンの起用によってアロハシャツのデザインに大きな変化がもたらされました。

アロハシャツの歴史

アロハシャツのルーツは日本の着物だった!

20世紀初頭、多くの日本人労働者が貧しい日本を飛び出し、夢を追いかけてハワイに移住していました。ハワイにやって来た日本人労働者の多くは、サトウキビ畑で働いていたそうです。

当時、現地の農業従事者はパラカという開襟シャツを着ていました。パラカは日本人が着ていた絣の着物に風合いが似ていたため、日本人たちは好んで着ていたとのことです。

また、日本人労働者たちの多くはハワイにも着物を持ち込んでいました。大切に着まわして、いよいよ着れなくなったというときにはまだ使える部分だけを使って子供用のシャツに仕立てなおしていたとのことです。

それらのシャツに現地の人達が注目し始めました。和柄のシャツは現地の人たちにはとてもエキゾチックで魅力的に映ったのです。現地の人達は日本人の真似をして着物用の布からシャツを作るようになり、これがアロハシャツの原型になったといわれています。

ハワイの観光地化によってアロハシャツも発展

アロハシャツはハワイが観光地として確立されたことにより、どんどん発展していきました。

まず1927年にアメリカ・ハワイ間の飛行機が就航するようになると、アメリカからの観光客がやってくるようになりました。戦時中にはハワイはアメリカ軍の要塞として賑わいを見せ、戦後は航空路が発達し海外からの観光客が押し寄せます。着物用の布から作られたシャツはハワイならではのおみやげ品として広まっていきます。それから柄や素材に変化はありつつも、現在まで定着し、残っています。

アロハシャツのさまざまな柄

和柄(オリエンタル・デザイン)

アロハシャツの誕生とともに生まれた柄です。最初期のデザインでもあり、また全米でオリエンタルブームが起こった1950年代によく見られた柄でもあります。縮緬素材のしわのある地が使われ、富士山などの風景や鯉などのモチーフが大きくリアルに再現されることが多いです。

日本は敗戦後、着物の染色技術を利用して制作した布を海外に向けて数多く輸出していました。特に、戦火を免れた京都は、有名な友禅染職人が数多く住んでいたため数多くの美しい繊維製品を海外に輸出。この日本独自の製品の海外輸出がアロハシャツの発展につながったとも考えられています。

オールオーバー・パターン

シャツ全体に一定の柄が繰り返し連続して使われ、不思議なリズムを感じさせます。柄の構造上、生地の裁断面や縫製面に制約が少なく、比較的簡単に作れるために昔からよく作られてきたパターンだそうです。時代が下っていくごとに柄がどんどん大きくなっていくのも特徴。

ボーダー・パターン

大きなモチーフで作られた柄が縦の線を描くように配置されています。柄がごちゃごちゃしておらずシンプルな配置なのに、より派手に見えることが多いです。植物をモチーフにして作られた柄が多く、着用するとレイ(花でできた装飾品)をかけているようにも見えます。

ホリゾンタル・パターン

アロハシャツ自体がまるで1つの絵のように見える柄です。シャツの全面も背面も絵が描かれ、天地がはっきりした自然の風景を描いていることが多いです。絵の中に水平線(ホライズン)がみられることからこの名前がついています。

バックパネル・パターン

シャツの背面に大きな柄が描かれているアロハシャツのことです。布の裁断が制限されるため、このパターンのシャツの作成には高度な技術が必要。製造当時の生産数も限られているため希少価値が高めです。

ピクチャー・パターン

ピクチャープリントという、転写技術が発達する前の技術を用いて描かれた柄です。柄となる原版の写真を手でなぞるように写しとり、その上から色を重ねて写真を印刷したかのように見せています。柄はハワイの風景や日常生活のコラージュが多かったようです。

アロハシャツに歴史あり

アロハシャツの誕生には日本人が関わっていたなんて知っていましたか?なんだかハワイを身近に感じますね。日本人にも人気の観光地のハワイ。旅行などで訪れた際にはぜひ本場のアロハシャツも見に行ってみてくださいね。

(image by 写真AC)
(image by ぱくたそ)

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本記事は、2016年11月18日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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