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弁護士に聞いた、本当に幸せになれる離婚のために女性が知っておくべきポイント

2015年07月01日作成

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「永遠の愛を誓い合ったのも、遠い昔のこと。とにかく一秒でも早く、夫と離婚したい!」

ささいなケンカが大炎上、絶対に許せないあの言葉、明らかに不貞行為がある…離婚の二文字が頭によぎるきっかけは人それぞれ。

けれど、夫と離婚するとき、具体的にどんなリスクがあるのか考えたことはありますか?今や、離婚だって賢く進める時代。感情だけで離婚届を突き付けては、思わぬ損をするかもしれません。

そこで今回は、弁護士法人アディーレ法律事務所の弁護士・篠田恵里香先生(以下、篠田先生)にお話を伺ってきました!考えられるリスクとその回避方法、アドバイスをご紹介します。少しでもご主人との離婚を考えている方には、必見の内容です!

専業主婦が離婚するリスク

専業主婦の方に共通するリスクとしては、まとまったお金が準備できるまで別れられない点が考えられます。そのため、離婚が成立するまでは相手にどんなに理不尽なことをされても、耐えざるをえない状況が発生してしまいます。

「誰のおかげで飯が食えると思っているんだ」なんてセリフはもはや時代遅れも甚だしいのですが、専業主婦は夫の言いなりになりやすい傾向があるそうです。

子どもがいる場合

子供がいる場合は、自分一人だけの場合よりも、金銭的な問題が差し迫ってきます。個人的な蓄えがじゅうぶんにあればよいですが、ご主人の収入に頼っていることもあり、なかなか思い通りにお金を準備することができません。

篠田先生「引っ越しをされる方も多いと思います。その費用や、当面の生活費にあてるためには、少なくとも100万円はほしいところですね」

また、養育費もすぐに滞りなく支払われるとは限りません。離婚した夫婦全体の20%ほどしか支払われていない、といった報道もありました。

子どもがいない場合

子どもがいなくても、離婚後に自立するためには仕事を見つけなければなりません。専業主婦としての期間が長いと、いざ就職活動を始めても難航しがちです。仕事につけたとしても、不安定な雇用形態や少ない給与で、厳しい生活を強いられることも考えられます。

篠田先生「社会人経験の短さを、自分の欠点だと思い込んでしまい、負い目を感じてしまう女性も少なくありません。実家の両親に依存してしまう女性もいますね」

子育てに時間を取られないぶん、離婚のことばかりを考えてしまい、精神的にまいってしまう人も多いのだそう。子どもがいればいたで、養育費や転校手続きなど大変なこともありますが、気分転換ができずに視野が狭くなってしまうのは子どものいない女性のほうが深刻とのことです。

兼業主婦が離婚するリスク

離婚調停や裁判となると、基本的に平日の昼間に行われ、1日や2日で終わるようなものではありません。兼業主婦のリスクとして、仕事に穴をあけざるをえないことが挙げられます。離婚の話し合いで何度も休んだり、遅刻・早退をするようになっては、職場に申し訳が立たないと肩身の狭い思いをしがちです。

また、職場に披露宴に来てもらった方がいたときは、少し気まずい思いをするかもしれません。

子どもがいる場合

兼業主婦で子どもがいる場合、保育園など預け先を確保してから離婚に踏み切るようにしましょう。場合によっては、仕事と子育ての選択を迫られることになるかもしれません。

篠田先生「ご自身の収入が高いほど、支払われる養育費は低くなります。後になって仕事を辞めたとしても、変更の申請はできますが、しばらくはそのままの金額で支払われます。仕事を辞める予定があるなら、タイミングについては専門家によく相談するべきだと思います」

子どもがいない場合

仕事もあり、自分ひとりであれば、しばらくして再婚を考えることもあるのでは。しかし、日本では「バツイチ」という言葉がどうしてもマイナスのイメージとしてついてまわり、せっかくのご縁が実を結ばないことも。子どもがほしいと考えている女性にとっては、焦りを感じますね。

篠田先生「再婚できたとしても、寿退社や妊娠・出産にともない、やむなく退社するという女性もまだまだいらっしゃるようです。結婚に起因するセクハラ・マタハラが嫌で、再婚を延ばし延ばしにする女性も少なくないんです」

今の仕事と結婚との関係をしっかり視野に入れて考えてみましょう。

親権によるリスク

妻が親権を得た場合

先ほどもご紹介しましたが、養育費はすぐに払ってもらえないことが多いです。

篠田先生「急に払ってもらえなくなった場合は、養育費を公正証書や裁判所を通じて取り決めていれば、相手の財産を差し押さえして強制的に支払ってもらうことができます。難しいことではありませんが、そのような方法があると知っているのと知らないのとでは大きな差があります」

また、元夫が金をたかりにきたり、ストーカー化するケースもあるとのことです。そうなることが予想される場合には、可能な限り遠くへ引っ越しをし、電話番号も変えるようにしましょう。

篠田先生「離婚後、子どもと元夫との関わりをどのようにするのかしっかり決めておきましょう。話し合いの際に相手を必要以上に傷つけたり、相手の納得のいかないまま終わらせたりすると、恨みを買いますので注意を」

夫が親権を得た場合

逆に、夫が親権を得た場合はどんなリスクがあるのでしょうか?

篠田先生「子どもと会う取り決めをしていても、いざそのときになるとうやむやにして、会わせてくれない場合があります」

子どもの成長をそばで見られないだけでもつらいのに、会わせてくれないなんて考えたくもないですね。そんな状況を防ぐには、面会の日時・場所を具体的に決めておくようにしましょう。

例えば「第2・第4土曜日の13時、◯駅の◯改札で妻に引き渡し、17時になったら同じ場所で夫に引き渡し」といった具合です。ここまで細かく決めていれば、相手が約束を破った場合に違約金を支払わせることも可能とのことです。

養育費や子どもとの接触については、具体的かつ冷静に話し合いましょう!

その他、考えられるリスクと対処法

マイホームの債務

マイホームを購入している場合、連帯保証人連帯債務者になっていることが多いです。離婚のときは夫が払うことで決定しても、夜逃げされてしまったらすべての責任を負わなくてはなりません。

篠田先生「なかなか難しいのですが、可能なら、連帯債務・保障からは外れるか、他の方に頼んで代わってもらう、保証会社を立てるのが一番です。無理なようであれば、お家は売ってしまってローン支払いを残さないようにするか、なるべくローンの残額を減額する方法を考えるのがいいでしょう」

離婚してひとりになるのだから、とうぜん収入も減ります。お金の面でよけいな心配事をつくらないよう、ローンや債務といったものはすべて整理するようにしましょう。

夫の財産隠し

突然ですが奥さん、ご主人の預金口座は、すべて把握していますか…?

というのも、財産分与で妻に持っていかれないために、預金や株券を隠す夫がいるそうなのです。銀行によっては弁護士の特権を使っても、本人の了承を得ないと口座情報の開示ができないところもあります。中には口座から貸金庫に移す知能犯もいるようで、完璧に隠されてしまうとなかなかすべてを暴く手だてがないとのこと。

では、どのような対策をとればよいのでしょうか?

篠田先生「たとえば、ご主人あてに届く郵便物。勝手に開封するのはいけませんが、送り先の銀行や証券会社の情報をメモしておくだけでも、有力な手がかりとなります。通帳の場所がわかるなら、口座番号などを写メしておきましょう。お勤め先の退職金規定も調べておくと、財産分与で一部をもらえることもあります」

銀行と一口に言っても、メガバンクや地銀、信用金庫などたくさんの可能性があります。どの金融機関にお世話になっているのか、意識して見てみるだけでも得られる情報は多そうですね。

篠田先生いわく、「稼いでいる男ほど賢い」とのこと。いざ財産分与の話し合いになったとき、痛い目を見ないよう、早め早めに情報をつかんでいきましょう。

一方的に離婚届を出される

篠田先生「男性が愛人との再婚を急いでいるケースによく見られます。本来であれば本人の署名・捺印が必要な離婚届を、男性側が偽造して勝手に出してしまうのです」

信じられないような話ですが、実際に起きていることです。取り消すには、離婚を無効にする調停を起こさなければいけません。調停が不成立に終わった場合、裁判にまで発展し、時間も労力も相当かかります。

離婚届を勝手に出すと、私文書偽造・偽造私文書行使罪・公正証書原本不実記載罪といった、れっきとした犯罪行為に手を染めることになります。しかし、裁判所でも「そんな夫婦関係なんだったら、遅かれ早かれ離婚してたでしょ?」と判断されて、不起訴処分になってしまうことも少なくないのだとか。

ひとたび離婚が成立してしまえば、慰謝料や財産分与の話し合いをするのはなかなか難しいそう。泣き寝入りしないためには、離婚届の不受理申出という制度を利用しましょう。

篠田先生「もしやと思ったら、あらかじめ不受理申出をしておくことで、離婚届が受理されなくなります。本人が取り下げるまでずっと有効なので、知らない間に離婚されていたという事態は防ぐことができます」
情報収集をして、先手必勝で行動しましょう!

離婚を考えている方へのアドバイス

焦らず条件を吟味しよう

篠田先生「嫌な夫であればあるほど、早く別れたいがために焦って離婚してしまう方が多いです。夫側に有利な内容であるにもかかわらず、『とにかく離れたいから』という理由で条件をのんでしまいます。離婚が成立して書面にしたあとでは、その内容を変えるのは簡単なことではないんです」

離婚が成立するまでは「なんでもいいから別れたい!」と考えて、視野が狭くなるのかもしれません。しかし、離婚した後も人生は続くわけですから、相手に一方的に有利な条件をのむようでは必ず困るときがやってきます。

将来後悔するよりは、今もう少しだけ我慢して、よい条件で成立するのを待ちましょう。

知識をつけよう

公的補助などの制度をしっかり調べて、受け取れるものはちゃんと申請しましょう。減免・割引の制度もあります。長く生活している土地でも、知らないうちに新しい制度や補助がスタートしているかもしれません。また、地域によって補助の内容が異なることも多いので、引っ越し先を決める際の判断要素にもできます。

篠田先生「一部の補助・手当については、収入の額が多いと受け取れないケースもあります。意外に知らない制度がありますので、ご自身でよく知識をつけることをおすすめします」

また、保険金の受取人なども確認し、必要に応じて変更手続きを行いましょう。

証拠を集めよう

例えば、夫の不倫が原因で離婚を考えている場合。裁判を有利に進めるため、辛いかもしれませんが証拠を集めるようにしましょう。浮気を認めた場合は一筆書いてもらうのも立派な証拠になります。夫だけでなく、相手の女性にもしっかりと慰謝料を請求しましょう。

篠田先生「勝手に相手の携帯・スマホから見つけたものでも、証拠として認められます。裁判所としても『浮気の証拠収集のためなら、勝手に見るのもやむを得ない』という考えのようです。何か見つけたら、ご自身の携帯やPCに保管するようにしましょう」

また、DVが原因で別れる際も、証拠が多いほうが何かと助けになってくれます。暴力を振るわれた結果、ケガを負ってしまったら必ず病院へ行き、診断書を発行してもらいます。暴言はレコーダーで録音しましょう。難しければ、日記に「こんなことを言われた」と書くだけでも効力を発揮します。

自分がされた理不尽なことを改めて実感するようで、非常につらい作業かもしれません。しかし、嘆いても状況は変わらないもの。もう一度安定した生活を送るために、ひとつでも多くの証拠を手に入れるようにしましょう。

自分を大事にしよう

離婚に関する話し合いは、たくさんの時間と労力を要します。当然、思い悩むことも多く、精神的に追い込まれてしまう女性も少なくないのだそう。

篠田先生「特にモラハラ夫をもつ専業主婦の方に多いのですが、誰が見ても夫が悪いのに、日常的に暴言を吐かれているために『自分が悪い』と思い込んでしまうんです。決して一人で抱え込まずに、専門家やカウンセラーの方の無料相談を利用していただきたいですね」

「家庭のことだから…」と、家族や友人には相談しづらいのかもしれません。一度は愛し合った人と、泥沼の争いになってしまうのは、やはりつらいもの。しかし、離婚した後の人生までふさぎこんだままでは、せっかく自由になったのにもったいないのではないでしょうか?

焦らず、賢く、助けを借りて離婚の話し合いを進めるようにしましょう。

悔いのない人生をつかみ取ろう!

女性が離婚するとき、仕事や子どもの有無、まわりの環境など様々な要因によって、これだけ多くのリスクが考えられます。離婚をすると決めたら、お金のことやこれからのこと、さぞかし不安でいっぱいのことでしょう。

しかし、気軽に相談に乗ってくれる専門家はたくさんいますし、自分の生きかたに文句をつけられる筋合いはどこにもないのです。

誰だって一度きりの人生。女性の社会進出が増えるにつれて、大切に思えなくなったパートナーのもとを離れ、一人で新たな生活を切り拓いていく女性は、これからますます増えていくのではないでしょうか。

勢いにまかせて離婚してしまうのでは、無駄なリスクを負ってしまう可能性もあります。まずは冷静になり、自分がこれから生きていくために少しでもプラスになる離婚ができるよう、落ち着いて対処するのが大切ですね。

今回お話を伺ったのはこちら!

弁護士法人アディーレ法律事務所・弁護士 篠田恵里香先生

東京弁護士会所属。東京を拠点に活動。債務整理をはじめ、男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。多数のメディア番組に出演中。

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本記事は、2015年07月01日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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