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いまさら聞けない?根強い人気を誇る日本酒「獺祭」の基礎知識

2016年05月13日更新

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おいしい日本酒は食卓をグレードアップしてくれますよね。和食はもちろん洋食にも合い、寒い日は燗で、暑い日は冷やしてキュッと楽しめる。季節感をもってさまざまな料理に合わせられるお酒というのは、そう多くないのでは。

多くの日本酒ファンの心をとらえて離さない銘柄が「獺祭(だっさい)」。純米大吟醸ならではの上品な香り・甘みにとりこになる人があとを立ちません。

山口県出身の安倍総理が、プーチン大統領やオバマ大統領にプレゼントしたことでも知られているお酒です。

そんな獺祭について、どれくらい知っていますか?有名であるがゆえに、お酒に詳しい友人やバーのマスターには聞きづらいことがあるのではないでしょうか。ここでは、獺祭のいまさら聞けない基礎知識をまとめてみました。

「獺祭」名付けのワケ

言葉の意味

初見で「だっさい」と読める人はほとんどいないはず。「獺祭」の「獺」は「カワウソ」と読みます。

もともとは、カワウソが捕まえた魚を並べている様子が、まるでお祭りのお供え物をしているように見えることから生まれた言葉です。そこから転じて、詩文をつくるときに自分の周りにたくさんの書物を広げることを意味します。

名前の由来

獺祭をつくっている旭酒造の所在地は獺越(おそごえ)。この地名に獺という字が入っていますね。その昔、このあたりにいた古い獺が地元の子どもを化かしたことがあるという話が伝わっているそうです。

また、文豪の正岡子規は自らを称して「獺祭屋主人」と言ったとのこと。

地名と子規のエピソードをかけて、「獺祭」と名付けられたのです。

「酒造りは夢創り、拓こう日本酒新時代」をキャッチフレーズに伝統とか手造りという言葉に安住することなく、変革と革新の中からより優れた酒を創り出そうとする弊社の酒名に「獺祭」と命名した由来はこんな思いからです。(旭酒造HPより)

明治の文芸界に新風を巻き起こした子規のように、変化と革新の中から優れた酒造りをしたい、との思いが込められているのです。

どんなところで作っているの?

獺祭は、山口県岩国市にある「旭酒造」にてつくられています。市の中心から酒造までは車で30〜40分ほど。集落の住民は約500人と、決して大きな村ではありませんが、ここから幅広い人々に愛される酒が出荷されているのです。

旭酒造では、理念をこのように掲げています。

大量販売の論理から生まれた酔えばいい、売れればいい酒ではなく、おいしい酒・楽しむ酒を目指してきました。何より、酒のある楽しい生活を提案する酒蔵であり続けたいと考えています。(旭酒造HPより)

単に美味しいだけでなく、消費者のことを一番に考えているのが伝わってきますね。

旭酒造では蔵元見学も積極的に行っており、WEBサイトから申し込むことができます。

杜氏・蔵人をおかない酒づくり

杜氏・蔵人とは?

杜氏(とうじ、とじ)・蔵人(くろうど、くらびと)という言葉は聞いたことがある人もいるはず。実際には何をしている人を指すのでしょう?

杜氏:酒づくりの職人の長。また、その職人。(goo辞書「杜氏」
蔵人:酒蔵で働く人。杜氏のもとで働く職人。(goo辞書「蔵人」

つまりは、酒造りの職人さんのことですね。しかし旭酒造では、杜氏と蔵人をおかずに、社員のみで獺祭を造っています。

ピンチをチャンスに

1999年、それまでに溜まっていた不満と経営難によって、杜氏は旭酒造のもとを去ってしまいました。杜氏がいなくなってしまったら、酒造りのノウハウやコツは失われたも同然。旭酒造は窮地に立たされました。

しかし、旭酒造の桜井博志社長は、このピンチから起死回生の一手に出ます。

それは、徹底したデータの管理。酒造りにおけるすべての行程で余すことなくデータを取り、分析をしました。杜氏が肌感覚で行っていた作業を、数字に置き換えて、誰でもおいしい酒が造れるようにしようとしたのです。

その結果、データに裏打ちされた保つべき温度や、水を足すベストタイミングなどがわかり、杜氏がいなくてもおいしい獺祭を造り上げることに成功しました。

また、以前は冬場にしか仕込めなかった獺祭でしたが、酒造の温度管理を綿密に行うことで、季節を問わず生産が可能になりました。

杜氏がいたときよりも、品質がよくなった獺祭もあると言われています。経験もカンもない人間ばかりになったことで、客観的な「獺祭づくりの秘訣」が導き出されたのでした。

純米大吟醸とは?

日本酒は原料によって大きく二分されます。

  • 米・米こうじ……純米酒・特別純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒
  • 米・米こうじ・醸造アルコール……本醸造酒・特別本醸造酒・吟醸酒・大吟醸酒

なんだか漢字がいっぱいですが、難しいことではありません。要は、「純米」と名前に入っていれば、醸造アルコールを使わずに米と米こうじだけで作られている、ということです。

では、純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒の違いは何なのでしょう?

答えは「精米歩合」つまり、米の削り具合です。米を20%削れば精米歩合は80%といった風に設定されます。

純米大吟醸は、この精米歩合が50%以下、米を半分以上も削って作られているお酒なのです。さらに、低温で長期にわたる発酵「吟醸造り」を行っていることも、純米大吟醸と名乗るために必須の条件です。

手間と時間を惜しまず作られている純米大吟醸。ぜいたくなお酒と呼ばれる理由が、お分かりいただけたことと思います。

海外からも評価

日本国内で知名度を上げた獺祭は、さらなるシェア拡大を目指して、積極的に海外進出を行いました。

しかし実際に海外で売り出してみると、日本酒のイメージの薄い山口県で造られている獺祭は苦戦を強いられました。獺祭はたしかに国内では話題になり、人気が出ましたが、それが海外で広まるには時間を要したのです。

そこで、社員は試飲会などのイベント、飲食店スタッフ向けの勉強会などをコツコツと行い、徐々に知名度をアップ。産地やブランドではなく、純粋に味で勝負に出たのです。

その甲斐あって、今では下記の都市で獺祭を購入することができます。

  • ニューヨーク
  • ロサンゼルス
  • サンフランシスコ
  • ニュージャージー
  • 香港
  • 台湾
  • マカオ
  • パリ

海外で獺祭を味わった人が、帰国して買い求めるケースも増えたそう。海外で売上を伸ばしたことで、国内需要も高まっていったのです。

獺祭は海外でも「sake」として親しまれています。海外旅行でちょっといいレストランに入ったら、獺祭と出会えるかもしれません。

バーで楽しむ獺祭

ここまで読んで、だんだん獺祭が飲みたくなってきた人もいるのでは…?そんなあなたにおすすめなのが、東京駅近くの東京スクエアガーデンにある「獺祭bar23」

お昼から営業しているので、オフの日には明るいうちから獺祭を楽しむことができます。

獺祭の中には、一升瓶での値段が32,400円もする「磨き その先へ」という銘柄が。普段ならなかなか手が出ないお値段ですが、こちらの獺祭bar23でなら、飲み比べセット(3,100円)に入っているんです。これは嬉しいですね!

東京駅から徒歩6分と、地方にお住まいの方もアクセスしやすい立地。一人でも気軽に入れるところも、人気の理由のひとつです。

獺祭Bar23のホームページはこちら

ますます獺祭が楽しめる!

お酒はその背景や製造法など、深い歴史を持っています。何も知らずにただ飲むより、おいしさを実感できるはず。

日本のみならず海外でも根強い支持を誇る獺祭。自分で楽しむのはもちろんのこと、贈答用にもぴったりです。スパークリングなら、日本酒をあまり飲まない方にもおすすめできます。

上品な香りと味わいを楽しんでみてくださいね!

(image by amanaimages)

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本記事は、2016年05月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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