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梅雨入りってどう決まる?知っておきたい梅雨の基礎知識

2015年04月09日作成

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四季に梅雨を含めて五季と言ったりするほど、この国に根付いている梅雨。しかし、なんとなく雨が降っていてどんよりとした時期というイメージしかないのではないでしょうか?

そこでこの記事では、そもそも梅雨とはどういうものなのかという基本的なことから、気象庁の梅雨入り発表まで、梅雨についての基礎知識をご紹介していきます。

目次

梅雨とは

梅雨とは雨季の1つで、5月から7月にかけての1か月から1か月半のあいだ、毎年めぐってくる曇りや雨の多い期間のことです。

停滞前線の1つである梅雨前線によってもたらされ、降水量は九州では500ミリ程度で年間雨量の約4分の1、関東や東海では300ミリ程度で年間雨量の約5分の1にもなります。

梅雨の語源は?

どうして「梅雨」?

梅雨はどうして「梅の雨」と書くのか、気になりますよね。「バイウ」として中国から渡ってきたのは間違いないようです。

漢字に関しては、雨が多いと湿って黴(カビ)が生えやすいので黴雨となり、それが梅雨に変化したという説や、梅の実が熟すころの雨ということで梅雨という説、さらには、毎日雨が降るから毎雨になり、それが変化して梅雨になったという説もあります。

どうして「ツユ」?

そもそも梅雨がどうして「ツユ」というかですが、これにも諸説あり、主に2つが有力です。

1つは「露」からきたというもの。雨と露はどちらも水に関係してますからね。また、雨が降って湿度が高くなれば露ができやすいというのもあったかもしれません。

もう1つは「潰ゆ(つゆ、ついゆ)」から。梅の実が熟して潰れるころの季節が梅雨だ、ということです。漢字で「梅の雨」と書くことからも関連がありそうですね。

地域で違う梅雨

日本には梅雨のない地域が2つあります。それは北海道と小笠原諸島です。

北海道では梅雨前線がたどりつく前に弱まってしまうためほとんど雨が降らず、小笠原諸島はそもそも前線の範囲から外れています。

それ以外の地域の降水量については以下のとおりです。

地域名 代表地点 梅雨期間平均降水量
沖縄 那覇市 234.7ミリ
奄美 名瀬市 511.3ミリ
九州南部 鹿児島市 540.4ミリ
九州北部 福岡市 338.8ミリ
四国 高松市 201.7ミリ
中国 広島市 327.9ミリ
近畿 大阪市 296.6ミリ
東海 名古屋市 312.7ミリ
関東甲信 東京千代田区 288.2ミリ
北陸 新潟市 276.4ミリ
東北南部 仙台市 243.8ミリ
東北北部 青森市 141.6ミリ

梅雨のある地域でも、降水量は地域によってさまざまです。

北海道に梅雨がないだけあって、北海道に近い青森ではかなり少ないですね。東北北部では、梅雨入りしたにもかかわらず雨があまり降らない「空梅雨」もよくあります。

反対に九州南部では青森の4倍近い降水量があり、梅雨末期には十数年に一度の割合で1年分の降水量がわずか1週間で降ることもあるようです。

梅雨入り・梅雨明け

毎年、気象庁から梅雨入り、梅雨明けの発表がありますよね。たまに梅雨明けしないまま真夏に突入しちゃったりということもありますが、梅雨入り・梅雨明けはどのような基準で決めているのでしょう?

速報値と確定値

梅雨入りや梅雨明けの日は、1週間後までの予報とそれまでの天候の推移から、各地域の気象台が境目の日を推定して発表してます。なので外れることもあれば、境目の日が見いだせないまま過ぎていき、梅雨入りや梅雨明けの発表がないこともあるのです。この方法で発表されるのを速報値と呼びます。

一方、速報値とは別に、梅雨の時期が終わってデータが出揃ったあとに検証して出した梅雨入り・梅雨明けの日を確定値と呼びます。梅雨の入り明けには平均で5日間程度の「移り変わり」の期間があるので、確定値の場合はその中間日をその日としています。

梅雨入り・明け発表はなぜするの?

夏や冬になったとは発表しないんだから別に梅雨についても発表しなくてよさそうなのに、どうして毎年発表しているのでしょう?

ちなみにこちらが各地方の梅雨入りと梅雨明けの平年値です。

地域名 梅雨入り 梅雨明け 日数
沖縄 5月9日ごろ 6月23日ごろ 46日
奄美 5月11日ごろ 6月29日ごろ 50日
九州南部 5月31日ごろ 7月14日ごろ 45日
九州北部 6月5日ごろ 7月19日ごろ 45日
四国 6月5日ごろ 7月18日ごろ 44日
中国 6月7日ごろ 7月21日ごろ 45日
近畿 6月7日ごろ 7月21日ごろ 45日
東海 6月8日ごろ 7月21日ごろ 44日
関東甲信 6月8日ごろ 7月21日ごろ 44日
北陸 6月12日ごろ 7月24日ごろ 43日
東北南部 6月12日ごろ 7月25日ごろ 44日
東北北部 6月14日ごろ 7月28日ごろ 45日
出典:気象庁

メリット

  • 頻繁に雨が降って水害や土砂災害につながりやすい時期なので、「梅雨」を知らせることにより防災意識が高まり、防災対策もしやすくなる。
  • 高温多湿の日が続く「梅雨」の時期を知らせることにより、生活面や経済面での準備がしやすくなる。
  • 「梅雨」という1つの季節の始まり・終わりを知らせることにより、季節感が明確になる(春一番や木枯らしも同じ)。

デメリット

  • 大雨や長い雨という気象パターンが「梅雨」特有のものだと誤認することで、夏やそれ以外の時期の雨に対する防災意識や対策がおろそかになる可能性がある。
  • 予想が当たった外れたという本質とは違う部分が注目され、発表の信頼性や伝えたいことが損なわれる可能性がある。

デメリットに関しては、韓国の気象庁が、特に気候パターンの変化によって梅雨前後の降水量が近年増加してきており、災害への警戒上、梅雨入り・梅雨明けを発表することによる弊害が大きくなったということで、2009年から発表を行わなくなっているそうです。

梅雨を楽しもう

梅雨のあれこれについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

梅雨で雨の日が続くのはつらいですが、降らなければ降らなかったで水不足になって節水を強いられたり、作物が凶作になったり。やはり自然には逆らえませんね。

日本に住んでいる以上、梅雨という季節は毎年来るもの。そうであれば、おしゃれなレイングッズを買うなど準備をしておけば、憂鬱な気分になりがちな梅雨もきっと楽しみに思えてきますよ。

(image byamanaimages12)

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本記事は、2015年04月09日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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