生活の知恵があつまる情報サイト

nanapi

Icon life生活・ライフスタイル

  1.  
  2.  
  3.  
  4. 知っているようで実は知らない「日教組」の基礎知識

知っているようで実は知らない「日教組」の基礎知識

2015年03月16日作成

 views

小学校や中学校のことを思い出すと、「あの先生おもしろかったな」「あの先生怖かったなあ」など、先生のことを思い出す方も多いのではないでしょうか。実際、同窓会などで久しぶりに友だちと集まったときに担任の先生が来てくれると、盛り上がりますよね。

また一部の方にとって、学校の先生といえば、突然自習になったかと思うと、「どうやら先生はデモ行進に行っちゃっているらしい」なんていう不思議な思い出を持っている方もいるのではないでしょうか。

そんな思い出深い先生たちの中には、「日教組」と呼ばれる労働組合の連合体に所属していた方もいます。今回は、「日教組?聞いたことあるけれど詳しくはわからない・・・」という人のために、「日本教職員組合」ってどんなもの?についてご紹介します。

目次

「日教組」ってどんなもの?

「日教組」は労働組合の連合体

「日教組」とは、正しくは日本教職員組合と呼ばれる、学校の先生たちが結成した労働組合の連合体のことです。学校の先生の労働組合は各地の都道府県ブロックなどでそれぞれ独立して結成されており、その中には「日教組」に入っている労働組合もあれば、入っていない労働組合もあります。

「日教組」には、日本の教職員であれば私立や国公立問わず、小学校・中学校・高校の教職員、大学や専門学校の講師も入ることができます。

「日教組」は、学校の先生の労働組合が集まってできているもの!

「日教組」ってなんでできたの?

「日教組」が結成されたのは1947年。結成を促したのは、日本史でおなじみのマッカーサーがトップであるGHQ(連合国軍総司令部)です。日本の民主化を目的とした政策の一つとして、教職員の労働組合の結成を目標にしたのです。

GHQのこの政策のため、全国にポツポツと教職員の労働組合が結成され、段階を踏んでいくうちに、一本化されたものが日本教職員組合「日教組」となりました。

この時代には、教員の労働組合はほとんど「日教組」に入っていました。

「日教組」は、学校の先生の労働組合を作るというGHQの日本の民主化政策を受けて結成された団体!

しかし、大きい組織にはつきものの内部抗争が起こり、「日教組」の政治的姿勢や活動に異を唱える組合などが組織内で現れて対立が起きたため、「日教組」から離脱する労働組合が増えていきました。

そのため現在は

  • 全日本教職員組合(全教)
  • 全日本教職員連盟(全日教連)
  • 日本高等学校教職員組合(日高教)

と呼ばれる3つの連合体が「日教組」以外に主に存在しています。「労働組合に入ってるよー」と先生が言っていたとしても、必ずしも「日教組」に加入しているというわけではないのです。

「日教組」以外にも教職員の労働組合の連合体はある!

学校の先生はみんな「日教組」に入るの?

学校の先生は、任意で労働組合に入ることができます。しかし、先生はみんな「日教組」に入らなくてはいけないわけではありません。

実際、新卒採用で教職員になった人のうち、「日教組」に加入しているのは30%ほどにとどまっています。

ただし、現在も「日教組」は日本最大の教職員組合であるため、教職員の労働組合の多くは「日教組」に加盟しています。

教職員は労働組合に任意で入るもの!入るも入らないも自由!

「日教組」はどんな活動をしているの?

「日教組」は社会貢献活動、また政府への提言や集団行動を行っています。

その活動は幅広く、国内・国外にこだわらず、子どもの教育や人権についてさまざまな支援を行う活動や、脱原発や憲法9条の政府解釈への提言などの政治的な活動なども行っています。

「日教組」が開く大会ってなにをするの?

「日教組」では定期大会を年に一回開催しており、その年の運動方針を決めたり、大会宣言を行ったりしています。「運動方針」には、海外の児童の支援についての決定や、政治的問題への見解の発表なども含まれます。

過去に定期大会で定められた具体的な運動方針としては、シリアの難民への支援を行うことや脱原発運動への参加・提言、憲法解釈への提言などがあります。

「日教組」が行う緊急活動って?

「日教組」の組合員は、定期大会で決められた運動方針などにしたがって、「緊急活動」と言われる集団での演説や、デモ活動を行っています。

具体的には、首相官邸前での抗議運動に参加することや、どこかの施設で抗議集会を開いたりすることなどが「緊急活動」に該当するとされています。

「日教組」に入るとメリットがあるの?

メリット

「日教組」は、なんといっても日本最大の教職員の労働組合の連合体です。「日教組」に属している労働組合に入ることで得られる人間関係などは、大きなメリットであるといえるでしょう。

デメリット

労働組合である以上、会費を支払う必要があります。組合によって異なりますが、月に1万円ほどです。

また「日教組」の基本的な方針、特に政治的姿勢に主義主張を合わせなくてはいけなくなり、集団行動や集会などに参加することを求められる場合があります。

そして労働組合である以上、組合の活動に参加することが求められるので、長期休暇の期間などには時間的余裕が減ることも考えられます。

しかし、労働組合の活動に興味がある方にとっては、非常に規模が大きい団体であるので、やりがいがあるかもしれません。

「日教組」を知っておこう

まとめると、「日教組」は学校の先生による労働組合の連合体の一つ。大規模な会員数を持つ組織で、活動が活発であるということが特徴のようですね。

「日教組」はその政治的な活動や姿勢から注目を集めることがあるため、ニュースで耳にすることも多い単語です。とはいえ、本来の姿はあくまで「労働組合」であることを覚えておく必要がありそうです。

(image by amanaimages)

この記事で使われている画像一覧

  • 07789032 fcc0 44a8 b14a 03030afb0df5

本記事は、2015年03月16日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

編集部ピックアップ

編集部おすすめ期間限定のPRコンテンツ

もっと見る