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山本一郎が語る、投資すべきかどうかを自己判断するたった2つのこと

2015年02月17日作成

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先行きが不透明な日本経済。お金のプロでも変化を読むのに苦労する時代、素人は、なおさら先が読めません。

「普通預金だけじゃダメって言われるけど投資とかしたほうがいいのかな?でも全然よくわからない・・・」

そんな悩めるあなたに向けて、ブロガー・投資家で、経済やビジネスについての数々の本を執筆されている山本一郎さんに、お金との向き合い方について直撃してみました!

目次

はじめまして、山本一郎です

投資の世界に入ってからもうすぐ25年の月日が経とうとしていますが、いまなお分からないこと、悩むことの連続です。

いかにテクニックを駆使しても、また自分なりの経験を冷静に反省して戒めても、うまくいかなかったり、出てしまった損失を取り返そうと躍起になったり、さまざまな「心の動き」が自分の制御を難しくするのです。

「投資をしてみたいけど、やったほうがいいのか分からない」と思ったとき、考えておいたほうがいいことを幾つかピックアップしてみます。

あなたは投資をするべきか?

投資はギャンブルではありません。もしも、ご自身の将来のためを考えて資産形成をしたいと思われたのでしたら、次の2点をまず考えてみましょう。

1:「そのお金」が、投資で半分になってもあなたの人生は変わらないですか?

投資に限らず、人生にはいろんなことが発生します。ご自身や親族、お子様の病気や、急な転勤、事故など、何年か、十何年かに一回ぐらい、何か発生するのが人生です。そのときに、重要で多額の現金が必要なのに、投資に回して損を出してしまったのでお金が使えない、そういう人は投資が出来る条件がありません。

学びながら投資をされる、これから頑張ろうという方は、いますぐ半分消えても大丈夫、生活の不安は無いというお金を準備しましょう。これらの「種銭」はあればあっただけ、良い投資に巡り合う確率を高めてくれるはずです。

2:「一日、2時間まで」など、自分の中で決めたことを守り通すことはできますか?

あなたの人生を思い返してみてください。様々な経験をされてくる中で、ご自身で「ああ、これはもうやめよう」と思ったことをそのまま守れましたか。または、お父様、お母様から、例えば「テレビは1時間ね」と言われて、1時間経ったら切り上げられましたか。

お金と向き合い、投資をするというのは、自分の欲望と折り合うことです。

もしも、禁煙やダイエットや、ご自身が「やらねば!」ということがあるのに、まだそれが達成できていないのであれば、まずは自分で作ったハードルを越えるテストをしてみましょう。自分で決めたルールが自分で守れることが分かったら、はじまりです。

投資をする前に、何を学ぶべきか?

投資でいきなり成功している人はいません。必ず、紆余曲折があり、いろんな試行錯誤があり、そこから学びがあって、自分なりの投資手法を編み出して、毎日毎週少しずつ積み重ねていくことが必要になります。

そして、学ぶことに近道はありません。自分の性格を見極め、スタイルに合った投資手法を見つけない限り、儲けるどころか投資を続けることもできないでしょう。

アツくなりやすい性格の人は、むしろ相場の決まった不動産投資でじっくり長い時間をかけて資産形成を目指すほうが安全ですし、種銭がそれほど多額用意できない人は、優良な投資信託を見繕い、相場の勉強をしながら少しずつ自分の判断で銘柄を見て投資をすることをお奨めします。

万人にお奨めなのは、『東大家庭教師が教える 頭が良くなる思考法』です。投資の本ではありませんが、自分でどういう投資を行うのが良いのか判断するために目を通すといろんなことが分かります。

また、相場とは何か、まず知っておくべき金利とクレジットの関係を詳らかに知っておきたいという人は、この2冊を通読されることをお奨めします。

長い本は読みたくないよという方は、せめて金利とクレジットの関係を簡便に説明しているこちらのサイトを通読され、掲載されている動画を読むと「要するに、相場とは何なのか」が良く分かるのではないでしょうか。

投資を開始する前に、やっておくべきこと

ある程度の投資用の種銭を持っておられる方には自明かもしれませんが、将来を見越してご自身の法人を持っておくことをお奨めします。

投資は人生において長い付き合いになります。自分の法人を持って、そこに資産を置いてきちんと管理することで、税務面も整理しやすくなります。

まれに、いきなり海外のオフショアという税金が優遇される拠点に口座を作られる方がおられますが、良いことも悪いこともあります。私の過去の経験で言いますと、租税協定がないから有利だろうと海外に口座を持っても、その投資成果が出て納税するころには先方と日本の協定が出来てしまって捕捉されてしまったり、投資につきもののトラブルが起きたときに現地法で訴訟を起こすだけの手間をかけなければ回収できないことがほとんどです。日本の国税庁・税務署は、私たちが考えている以上に優秀な人たちですので、まずは適法かつ正直に税金を納めることをお奨めします。

「これから円安になるかもしれないから、海外業者のラップ口座を作ろう」などと一足飛びに成果を求めず、まずは「そもそも円安になるのか」「インフレになったとして、どう投資資金を配分すれば資産を守ることが出来るのか」ということから一つひとつ考え抜いていったほうが、最終的に投資回収の近道になる、ということです。

自分なりの「お金との向き合い方」を模索するために

世の中には、お金にまつわる言説が満ち溢れています。みな、お金が欲しいと思っていて、お金を手に入れるにはどうすればいいのかばかりを考えているからでしょう。

投資を行う理由も、お金が欲しいという動機で踏み切る投資家が殆どです。

しかし、欲しいと思ったお金が、思ったように稼げなかったとき。または、自分の想像以上に、稼げたとき。どうしても、落ち込んだり、舞い上がったりして、普段のお金の使い方と違う振る舞いをしてしまうか、激しく後悔して、もう二度と相場なんてやりたくないと思うでしょう。また、不動産投資はプロでも稀に地雷を踏んでしまう世界です。騙された、と思わず弁護士探しをしてしまう衝動に駆られることも、あるかもしれません。

でも、待ってください。相場には上がり下がりがつきものですし、不動産に限らず取引は必ずと言っていいほどトラブルが付きまといます。どんなに経験を積み、頑張ってやってきたという自信も自負も持っていたとしてもです。

つまり、自分のお金で投資をするということは、自分の真の姿——欲望や、怠惰や、才覚や、自信や、猜疑心に嫉妬といったものを、相場や取引という映し鏡で見つめることと同義なのです。熱くなったり、凹んだり、さまざまなアップダウンを覚悟してでも、投資をしたいと思う方は、相場の向こうに見え隠れする社会や経済、ビジネスのカラクリを眺めるように、腰をすえて取り組まれると良いと思います。

最後に、四半世紀の投資家生活を振り返って、目を通しておいて良かったなと思う3冊を以下に挙げておきます、ご参考までに。

今回ご寄稿くださったのはこの方!

山本一郎(やまもといちろう)さん

1973年東京生まれ、1996年、慶應義塾大学法学部政治学科卒。2000年、IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作を行うイレギュラーズアンドパートナーズ株式会社を設立。ベンチャービジネスの設立や技術系企業の財務・資金調達など技術動向と金融市場に精通。著書に『ネットビジネスの終わり』『投資情報のカラクリ』など多数。

(イラスト:momiji

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本記事は、2015年02月17日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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