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意外に大変!日本人がフランスで働き始める方法

2015年01月30日作成

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労働環境についての問題がひっきりなしに話題に上る日本、「いっそのこと海外に行って働きたい!」なんて考える方も多いのではないでしょうか。特に、芸術と歴史の国・フランスは、あこがれの的ですよね。

しかし、実はフランスで働くのは思ったより大変なんです。ビザの取得やフランス人との違いなど、想像していたよりも苦労することになってしまうかもしれません。

そこでここでは、フランスで働きたい人の参考に、フランスで働く方法と注意点、そして実際のフランスの労働環境までをご紹介します。

目次

日本人がフランスで働き始めるにはどうする?

ワーキングホリデービザを利用する

ワーキングホリデービザとは、海外に滞在しながら、滞在資金を補うための就労が許される、比較的行動の自由が保証されたビザです。原則として1カ国につき1度のみ発行されます。

ビザは1年間の期限付きです。また滞在先の国は日本と協定を結んでいる国のみで、2015年1月現在ではオーストラリア、フランス、台湾など、計12カ国に渡航することができます。

働き先が決まっていなくとも、ワーキングホリデービザならば取得することができます。

ビザを取得するには、以下の条件を満たす必要があります。

・申請時に満18歳以上30歳以下であること
フランスを知るための渡航で、なおかつ仕事に就く意思があること
・フランスへのワーキングホリデー・ビザを過去に取得していないこと
子ども同伴ではないこと
2015年度ワーキングホリデー・ビザ|在日フランス大使館より)

条件を満たしているならば、申請書類を提出し、申請が通ればOK。重要なのは、申請書類にある「動機作文」です。「なぜフランスなのか」「なぜワーキングホリデーなのか」も含め、明確な意志を伝えましょう。

動機作文からワーキングホリデーの必然性が伝わらない場合、申請が通らないこともあります。

就労ビザを利用する

就労ビザはワーキングホリデービザとは違い、すでに働く場所が決まっている場合に取得するビザです。日本に居ながらフランスでの働き先をすでに見つけている方も、就労ビザを使います。

なお、職種や目的、就労の理由によって、取得するビザは違います。間違ったビザを申請しないよう、注意する必要があります。

ここでは、ブログ「私のパリライフ」を運営するリンさんの体験談より、就労ビザ取得の流れを簡単にご説明します。

  • 1:スポンサー企業を見つける
  • 2:スポンサー企業よりフランスの労働局に日本人を雇いたい旨を申告
  • 3:雇う必要性をスポンサー企業がフランス労働局に説明
  • 4:労働局からOKが出たら本人が日本でビザ発行を申請する
  • 5:承認されたらフランスの大使館から連絡が来て、ビザを受け取る

スポンサー企業とは、自分が働く先の企業のことです。例えばワーキングホリデーで渡仏して就職先を決める、日本で就活をしてフランスでの仕事を決めるなどして、就職先を見つけます。

しかし、就職先が決まってからが大変。ワーキングホリデービザ同様、フランス労働局の目は厳しいので、なぜわざわざ日本人を雇う必要があるのかについて、就職先の企業とよく話して書類などを用意したうえで、フランスの労働局に提出してもらいます。

前述の通り、フランスは高い失業率に困っていることもあり、「世界で最も就労ビザ取得条件が厳しい国の1つ」とも言われているのだとか。フランス人ではなく、日本人を雇うわけですから、それなりの理由がないとビザは取れません。スポンサー企業との信頼関係が大切になってきます。

フランスと日本の違いとは?

ワーキングホリデービザや就労ビザを取得できれば、あとはフランスに渡るのみ!といっても、異国の地で働くことへの不安は絶えないものですよね。そこで、実際にワーキングホリデービザでフランスに住んでいる日本人の生の声をご紹介します。

2015年現在の情報です。

日本人とは時間感覚が全く違う

国が違い、文化も違えば、時間感覚も違います。フランス人は日本人に比べて、時間にルーズな方が多いようです。

9時に来るはずが30分遅れてきたり。結構ルーズなのかもしれません。

家の備え付けのヒーターの修理を大家さんに依頼したところ、修理してくれるまでに1ヶ月近くかかったこともあるそうです。日本と同じ時間感覚で動くとイライラしてしまうかもしれませんね。普段から少し心にゆとりをもって行動しておくことをおすすめします。

フランス、パリの住宅事情とは?

フランスといえば、首都・パリですよね。フランスで働きたいと思う人の多くがパリに魅力を感じているのではないでしょうか?しかし、パリで家を探すのは大変とのこと。

パリは住宅難なので、フランス人でもパリに住むのは難しいようです。

どうしてもパリに住みたいなら、根気強く探す必要がありそうです。

フランスの休日とは?

フランスで注意すべきことの1つが、日曜日という休息日です。日曜日は働かないと決められているフランスでは、日曜日にはほとんどのお店が閉まってしまうのだとか。

日曜日に街中を歩くとすごく静かでびっくりします。ちなみに、土曜日になるとスーパーに食料を買い求める人がすごい行列を作ります。

首都・パリであっても、営業しているのは観光地か公共施設くらいだそうです。日本には年中無休のお店が多いので、その感覚で過ごそうとすると、日曜日に食べるものがないという事態に陥るかもしれません。

フランス人の人となりについて

一口にフランス人と言っても、様々な人がいます。教養があってやさしい人や親切にしてくれる人がいる一方、差別的な人や失礼な人もいます。これは、日本でも同じですよね。

はっきりとした人が多い国なので、日本人と比べて人それぞれの違いがわかりやすいのかもしれません。

日本と違ってものをはっきり言う人が多いため、やさしい人はとことんやさしく、厳しい人はより厳しく感じるようです。逆に日本人がフランスに行ったら、意見ははっきり口にした方がよさそうですね。

フランス語ってやっぱりしっかり学ばなければだめなの?

フランスで暮らすには、やはりフランス語が必須のようです。グローバル言語だからといって、英語が確実に通じるとは限りません。

英語がわからないフランス人も結構います。英語とフランス語は似ていますが、日本人が中国語を知らないように、わからない人はわからないみたいです。

もちろんフランス語がしっかり話せなければ渡仏できないわけではありませんが、学ぶ姿勢は必要ですね。

自由の国、フランス

2015年1月に起きた、風刺週刊紙シャルリー・エブド本社襲撃事件に対する「表現の自由」のためのデモからも分かるように、フランスでは「自由」がかなり尊重されています。

フランスの標語「自由・平等・博愛」の中にも「自由」が入っていますよね。フランス人には、集団的な規範よりも自由を大切にする人が多いそうです。

人目を気にしないというか、やりたいことや主張することがあるなら堂々とやる、みたいな空気があります。

フランスは真剣に何かに取り組むには最高の場所のようです。

注意!「週35時間労働制」の背景

フランスでは、「週35時間労働制」によって、労働時間が規制されています。日本は「週40時間労働制」なので、フランスのほうが5時間も短くなっています。

フランスの労働時間規制は、歴史を遡ると1936年に40時間、1982年に39時間、そして2002年に35時間と、徐々に短くなっていきました。労働時間を短縮する政策を施行するフランス政府には、以下の2つのような狙いがあると考えられます。

1:プライベートの充実

労働者が仕事以外のことに使える時間を増やす。その結果、健康状態が改善され、仕事も万全の態勢でこなせる。また、出生率が上がる。

フランスの合計特殊出生率は、2012年の時点で2.01となっています。1960年以来、1993年の1.73が最も合計特殊出生率が低い年でしたが、それから上がってきています。

合計特殊出生率とは、1人の女性が一生に産む子どもの平均数のことを指します。
参考:フランスの出生率|在日フランス大使館

労働時間の短さも、合計特殊出生率の上昇に関係しているのかもしれませんね。

2:雇用の創出

労働時間を減らせば、一人で仕事をやり切ることができなくなる。結果、新人を雇うため、雇用が生まれる。

フランスの失業率は、2014年の時点で約10%。2008年には約7.5%まで減らしたものの、翌2009年からは10%という高い数字を維持しています。

ちなみに日本の失業率は2014年12月調べで3.5%です。

残念ながらこの週35時間労働制は、雇用の創出に関しては期待通りの結果は出せていないようです。

「週35時間労働制」の現実

週35時間労働制のため、一人ひとりが早く仕事をこなす必要があり、終わらせられない労働者は肩身の狭い思いをする、という現実もあるそうです。

とはいえ、「ガツガツ仕事もやりたいけど、余暇もしっかり楽しみたい!」という方にはぴったりの環境だとも言えますよね。デメリットもしっかり踏まえた上で、フランスで働くことを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

フランスで働いてみませんか?

異国の地フランスで働くためには、しなければならないことや慣れなければならないことがたくさんあるようですね。しかし、週35時間労働制をはじめとした労働環境や、芸術的な文化など、フランスには日本にない魅力もたくさんあります。

フランスで働くことを、将来のキャリアプランの一つとして考えてみることも、悪くはないのではないでしょうか?

(image by amanaimages1 2 3)

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本記事は、2015年01月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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