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『オリエント急行殺人事件』 登場人物を予習しておこう

2014年12月27日作成

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2015年1月11日(日)、12日(月) 21時から二夜連続放送の『オリエント急行殺人事件』(フジテレビ系)。野村萬斎さん主演、三谷幸喜さん脚本の話題作です。

そこで来年の放送に向けて予習をしておきたいという人のために、原作情報と登場人物、74年の映画化作品をご紹介します。ネタバレは含みませんのでご安心を。

目次

まず原作について

アガサ・クリスティー作の原作は、1934年に発表された長編ミステリーです。

舞台はイスタンブール発、カレー行の豪華寝台列車・オリエント急行。乗客の一人、ピンと跳ねあがった口髭がトレードマークの名探偵エルキュール・ポワロは、富豪サミュエル・ラチェットを名乗る男に奇妙な依頼を持ちかけられます。

「私には敵がある、金に糸目はつけないからどうか自分を護衛してほしい」と頼むラチェット。しかしその「灰色の脳細胞」の働きによりラチェットが後ろ暗い人物であることを見抜いたポワロは、「あなたの顔が気に入らない」とすげなく依頼を断ってしまうのでした。

翌朝、列車は雪に閉ざされたユーゴスラビアの地で立ち往生。そんな中、自室で何者かに刺殺されたラチェットの遺体が発見されます。容疑者は列車に乗り合わせた十数名の乗客たち。国籍も身分もばらばらの彼らを相手に、ポワロは推理を働かせます。

結末で明らかになるのは、読者の倫理観を揺さぶってくるような哀しい過去の物語。型破りの展開と緻密なプロットゆえに、クリスティー作品の中でも高い人気を誇る一冊です。

登場人物紹介

原作を読んでみたい!でもややこしい外国の名前がたくさん出てきて誰が誰やら、という人のために登場人物をご紹介。三谷版ドラマでの役名と演者のお名前も併記しましたので、予習の際は列車の様子をイメージしてお楽しみください。

国籍こそ変わっていますが、三谷版ドラマのキャスティングはかなり原作のイメージに近いと言え、期待できそうです。

エルキュール・ポアロ/勝呂武尊/野村萬斎

ベルギー人の探偵。小男で、卵形の顔。跳ねあがった口髭がトレードマーク。髭は、ヘアアイロン的な物で先っぽをカールさせているらしい。プライドが高く、あくの強い人物。特にイギリス人からは「つまらない外国人」と評される。

ブーク/莫/高橋克実

ベルギー人。鉄道会社の重役で、ポアロとは顔なじみ。背が低く恰幅のいい年配の男性。気のいい性格だが単純。ポアロの役に立とうと好き勝手に偏見だらけの意見を述べるが、大抵相手にされない。

コンスタンティン博士/須田医師/笹野高史

ギリシア人医師。小柄で浅黒い顔。被害者の遺体を検分する。

サミュエル・ラチェット(本名カセッティ)/藤堂修(笠原)/佐藤浩市

アメリカの金持ち。六十代と思しき男性で、列車内の事件の被害者。かつてアームストロング家の娘を誘拐・殺害し、その一家や関係者をも死に追いやった。

ヘクター・マックィーン/幕内平太/二宮和也

アメリカ人。ラチェットの秘書。30歳くらいの感じのいい男性。率直に、隠し立てなく話す。真面目で聡明。フランス語、ドイツ語、イタリア語などの簡単な会話ができるので、逃亡の旅を続けるラチェットに見込まれ雇われた。ラチェットの犯行については知らなかったものの、良い印象は持っていなかったと供述。

ピエール・ミシェル/三木武一/西田敏行

フランス人。寝台車の車掌。ブーク曰く「信用のおける正直な男だが、頭の方はそう鋭くない」。朴訥とした人物。

エドワード・マスターマン/益田悦男/小林隆

イギリス人。39歳。ラチェットの召使い。こざっぱりした身なりで、顔色が悪く痩せている。小柄。感情を表に出さない、訓練の行き届いた使用人といった雰囲気の男性。イタリア人もアメリカ人も嫌い。

ハバード夫人/羽鳥夫人/富司純子

中年のアメリカ女性。娘や孫がいるらしいが、今回は一人旅。陽気な顔をした、体格のいいお喋りな人物。何かと文句が多い。話し相手を捕まえては、自分の家族の話題などをやかましく話して聞かせる。

グレタ・オールソン/呉田その子/八木亜希子

スウェーデンの婦人。49歳。信心深い人物。ヒツジのような温厚な顔立ちで、感じやすい優しい性格。すぐ泣く。色あせた金髪。一人旅で苦労しているらしいハバード夫人の世話を焼く。

ドラゴミロフ公爵夫人/轟公爵夫人/草笛光子

ロシア貴族。ヒキガエルのような醜い顔だが、人を惹きつけずにはいられないオーラがある。上品だが尊大で、周囲には無関心。強烈な個性と強い意志を感じさせる女性。

アンドレニ伯爵/安藤伯爵/玉木宏

ハンガリーの外交官。大柄で立派な体格。30歳くらいのすばらしくハンサムな男性。上等なイギリス製のツイードの服を着込む。妻をかなり大切にしている様子。

アンドレニ伯爵夫人/安藤伯爵夫人/杏

20歳ほどのコケティッシュなあどけない女性。世間知らずな様子。「異国的な美しい顔立ち」と評される。

アーバスノット大佐/能登巌/沢村一樹

イギリス人。四十代で長身、日に焼けている。高圧的で尊大な態度。デブナムに親しげに話しかける様子をポアロに目撃される。ラチェットの殺害については、いかなる人物であろうと法の下で裁きを受けるべきだったと述べる。ポアロのことは「つまらん外国人」と評する。

サイラス・ハードマン/羽佐間才助/池松壮亮

インクリボンのセールスマンを自称しているが、実際はアメリカ人の探偵。騒々しい。大柄で派手なチェックのスーツ。粗野な顔つきで、いつもガムを噛んでいる。

アントーニオ・フォスカレッリ/保戸田民雄/藤本隆宏

イタリア系アメリカ人。浅黒い肌の大柄な人物。典型的なイタリア人と評され、陽気でおしゃべり。「イタリア系はすぐカッとなる」という偏見から、ブークには真っ先に疑いをかけられる。

メアリ・デブナム/馬場舞子/松嶋菜々子

イギリス人家庭教師。28歳くらい。黒い髪、冷たげで有能そうな美しい女性。冷静で身なりもきちんと整えている。ポアロのことは内心「滑稽で、誰にも相手にされそうにない小男」と見下す。

ヒルデガルド・シュミット/昼出川澄子/青木さやか

ドイツ人女性。ドラゴミロフ夫人のメイド。大きな無表情の顔。夫人には献身的に仕え、信頼が厚い。物静かで礼儀正しい。

ソニア・アームストロング/剛力曽根子/吉瀬美智子

アメリカ人。ラチェットに娘を殺され流産し、産褥の場で本人も死去。魅力的な女性であったらしい。

ジョン・アームストロング/剛力大佐/石丸幹二

イギリス人。ラチェットに娘を誘拐、殺害される。人望のある立派な人物で、妻を熱愛していた。ショックで死んでしまった妻の後を追い自殺。

スザンヌ/小百合/黒木華

フランス人。アームストロング夫妻の殺された娘の子守をしていた。警察に事件の犯人であると冤罪の疑いをかけられ、絶望して自殺。

映画化作品の紹介

フジテレビ版ドラマの脚本を担当した三谷幸喜氏が「人生で一番繰り返し観た映画」として挙げるのが、シドニー・ルメット監督、アルバート・フィニー主演の『オリエント急行殺人事件(1974)』。

もう何回観たことか。何がそこまで惹きつけるのか。まずは原作の雰囲気が完璧に再現されていること。特にアルバート・フィニー演じる名探偵エルキュール・ポアロが、僕のイメージとぴったり。今観返すと、過剰な演技がちょっと鼻につくけど、あれくらいのケレン味がなければ、名優揃いの容疑屋たちとは渡り合えなかった気もする。
イングリッド・バーグマン、ショーン・コネリー、アンソニー・パーキンス、リチャード・ウィドマークといったスターたちの、適材適所のキャスティングも素晴らしいし、停車した列車の中での尋問という動きのないシーンを、退屈させずに見せきるカメラワークは、僕が映画を撮る時のお手本だ。
(引用元:『三谷幸喜のありふれた生活10 それでも地球は回ってる』)

原作から抜け出してきたかのような俳優たちの演技合戦もさることながら、原作では明らかにされない、犯人のその後の命運が描かれている点も魅力的。予習として観るのも良し、三谷版放送後に観て比較するのも良しの一本です。

おわりに

「ミステリーだから結末は知らない状態で観たい」というのも考え方の一つ。ですが『オリエント急行殺人事件』はミステリーとしての出来の良さのみならず、その多彩なキャラクターの描写や、背後に隠れた人間ドラマも魅力の作品でもあります。

原作や映画で予習しておけば、ドラマ版も一層楽しめること請け合いです。

(image by PresenPic)

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本記事は、2014年12月27日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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