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今さら恥ずかしくて聞けない!選挙前に知っておきたい2014年流行語大賞「集団的自衛権」

2014年12月02日作成

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2014年流行語大賞が決まりましたね。「壁ドン」や「レリゴー」「妖怪ウォッチ」など、今年ヒットした多くの言葉たちの中から大賞に選ばれたのは、「ダメよ~ダメダメ~」そして「集団的自衛権」のふたつ。

世代問わず親しまれていたお笑いコンビ、日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ~」のフレーズが受賞するのはわかるものの「集団的自衛権」が挙がったことに意外性を感じたり、首を傾げたりした人もいるのでは。なぜ「集団的自衛権」が流行語に決まったのでしょうか?

ここでは、流行語大賞に輝いた「集団的自衛権」についてご紹介します!

もうひとつの2014年流行語大賞「ダメよ~ダメダメ」についてはこちら!
巷で流行している言葉「ダメよ~ダメダメ」の意味と使い方

「集団的自衛権」って?

日本の憲法9条に関係がある!

日本国憲法は「平和憲法」なんて呼ばれていますが、これは日本国憲法9条に由来しています。日本国憲法9条は簡単にまとめるとこんな感じ。

・戦争の放棄(日本は戦争をしません)
・戦力の不保持(軍隊も持ちません)
・交戦権の容認(こちらから戦争をしかけることはありません)

つまり一言でまとめれば、「日本はもう二度と戦争なんてしない!」という宣言が日本国憲法9条です。

この憲法をめぐって論争が続いているのが、「自衛隊はこの憲法に違反しないのか」という問題。そしてもうひとつが、今回流行語大賞になった「集団的自衛権」に関わる問題です。

「自衛権」には2種類ある!

自衛権には「個別的自衛権」と「集団的自衛権」のふたつがあります。

個別的自衛権 日本が他の国から攻撃されたときに自分の国を守る権利。日本から率先して戦いを挑むのではなく、自分の国を守るために戦う権利のことを言う。
集団的自衛権 日本が他の国と助け合うグループをつくり、仲間が他の国から攻撃されたときは日本も仲間の国と一緒になって攻撃してきた国と戦う権利。

日本はこのふたつの自衛権を持っているものの、憲法9条のなかでは「戦争しない!」と宣言しているので、「集団的自衛権は使わないもの」になっているのが現状です。

安倍政治の考える「集団的自衛権」って?

というわけで、「権利はあるけど、憲法9条で戦争をしちゃだめってことになっているから、集団的自衛権は認められないよね」と解釈されてきた集団的自衛権。安倍政治はこの憲法の解釈を、おそらくこんなふうに変えようとしています。

「そうは言っても、日本は自国の平和を乱す国相手だったら、武器を使って戦っていいという権利は持っていることになっているし……。仲間の国が日本に助けを求めてきたら、日本は武力を使って戦えるように備えておきたいな。その国がやられちゃったら日本は危なくなるかもしれないし。」

つまり、状況に応じては総理大臣らの判断で集団的自衛権を使って戦ってもいいよ、という方向へと変えようという動きになっています。

アメリカと仲がいい日本

日本とアメリカは日米安全保障条約を結んでいるので、もし日本が他の国から攻撃を受けたら、アメリカが日本を守るために行動してくれることになっています。

一方で、アメリカが他の国から攻撃されても、日本の自衛隊は「集団的自衛権を使えない」とされているため、アメリカと一緒に戦うことはできません。自分の国は守ってもらうのに、相手がピンチになったときに守れない……。そんな状況になっては、国際的にも日本が非難を浴びてしまうのも自然なことです。

そこで「集団的自衛権を使うのもありなんじゃない?」と主張されることがあります。反対に、集団的自衛権を使わない日本だからこそ、他の国の戦争に巻き込まれる恐れがなく、平和を維持できているという見方もあります。

「集団的自衛権」が流行語大賞に選ばれた意味

今後も考え続ける問題であり、簡単に「流行語」として取り扱っていいものか迷うところのある「集団的自衛権」。憲法学を教えている東京大学の樋口教授が「充分に意味が伝わらないまま流行語として軽く受け止められることは絶望的だ」と落胆していることでも、話題を呼んでいます。

とはいえ、この言葉が流行語を受賞したからこそ、これまで興味のなかった人たちが注目し、「集団的自衛権」について真剣に考えていくいいきっかけになるかもしれません。

第47回衆議院選挙が正式に発表され、12月14日の投開票に向けて選挙がスタートしています。「集団的自衛権の行使容認」や「原発の再稼動問題」、「消費増税」などの問題への政策も吟味して、選挙に臨みたいですね。

(image by 写真AC)
(image by amanaimages)

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本記事は、2014年12月02日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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