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発言しないともったいない?セミナーで一目置かれる質問術

2014年11月20日作成

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講演会やセミナー、勉強会などの質疑応答、何を聞いていいのやら・・・となってしまう人も多いのではないでしょうか。同業者や仕事の関係者が多いだけに、下手な質問をしようものなら、自分のみならず会社を軽んじてみられる可能性があります。

そういった理由も含め、ここはひとつ「イケてる質問」をして周囲から「デキる人」と思われたいものですよね。そこで今回は、良い質問をする方法について、人材育成コンサルタントとしてセミナー講師やビジネススキル向上のサポートをしている中野俊宏さんにお話を伺いました!

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目次

「良い質問」と思われる3つのタイプ

そもそも、「良い質問」とはどういうものなのでしょうか?周囲から「あの質問はよかった」と思われるものには以下3つのタイプがあります。

1:「場の空気を変える」タイプ

ダレている空気を引き締めたり、張り詰めた空気を和やかにするなど、いい質問はその場の雰囲気や話の流れを変えられることもあります。このタイプの質問により、参加者のみならず登壇者自身の考えや本質に迫る発言を聞くこともできます。

2:「思考が深まる」タイプ

思考が深まるタイプの質問は、参加した講演会や勉強会のクオリティをより高められます。そういった質問をすることで抽象的な話を聞いているときよりも理解が深まり、自分の知識としてストックされやすくなります。

3:「自分の力になるところまで情報を落とし込む」タイプ

不足している情報を登壇者から引き出すのも、良い質問の定義のひとつです。

登壇者が話した内容だけでは自分が実践するための情報量として不十分、といったことは多々あります。生活や仕事に応用できないメソッドは、自分の糧になりません。自身の力になると確信するレベルにまで落としこむための質問は、自分はもちろん、周囲の気づきを誘導することにもつながります。

事前にするべきことは?

わらをもすがるイキオイで、なんでもいいからとにかくためになるかもしれない・・・という考えで講演会に参加しても何も身につきません。

良い質問をする=講演内容がより深まる=自分の糧になります。

では、良い質問をするために事前にすべき3つのポイントをみていきましょう。

ポイント1:テーマとなる題材や登壇者について調べる

勉強会や講演会、セミナーなどへの参加が決まったら、まずは以下を調べましょう。

  • テーマとなる題材の登壇者以外が提唱している意見
  • 登壇者の著書やインタビュー
  • 登壇者の人柄

自分以外の人の意見なども事前に調べておくと、当日、さまざまな視点から考えながら登壇者の発表内容を聞くことができます。

余裕があれば、登壇者の著書やこれまでのインタビュー記事のほか、登壇者の人柄や価値観などがわかる情報も事前にチェックしておきましょう。そういった情報があると、当日の「良い質問」のヒントにもなります。

ポイント2:仮説を立てる

ポイント1で調べた内容をもとに、参加する講演会のテーマに対する自分の考えをまとめます。頭の中だけで仮説を考えるのが難しい場合は、メモに書くなどして整理しましょう。

ポイント3:聞きたいことを明確にする

ポイント2で仮説をたてたら、参加する講演会で得たい情報やメソッドなどを3項目ほど考えます。

具体的な事例なども加えると質問の意図が伝わりやすく、相手も応えやすくなります。とはいえ、その場で的確な具体例を出すのは難しいものです。当日に備えて、具体例もいくつか考えておきましょう。

当日にするべきことは?

さて、当日になりました。講演会で登壇者の話を聞きながらすべきことをみていきましょう。

仮説とのすり合わせをする

登壇者の話を聞きながら、事前に自分がたてた仮説とすり合わせていきましょう。

意見が一致したところ・していないところなどを逐一チェックし、頭の中で情報の整理をします。あらかじめ仮説をたてていたことで、スムーズに情報整理ができるはずです。

質問の観点を探す

講演中は内容を聞くと同時に質問の着眼点を考えてメモをとりましょう。使えると思ったネタはもちろん、下記の点も書き留めます。

  • 【 参加者に受けたところ 】

講演会やセミナーは、自分のためだけでなくほかの参加者も含めて雰囲気を作り上げていくものです。周囲に良い印象を残したいと思うのであれば、なおさら場の空気感も意識しておくことが大事です。

当然ですが、講演でほかの参加者に受けたところ=参加者の多くが関心のあるポイントです。そのため、ほかの参加者の反応もメモしておきましょう。

多くの人に関心を抱かれているポイントを中心とした質問は、周囲の人間に刺激を与え、質問が活発に飛び交う空気を作ることにも役立ちます。

  • 【 自分の業務に置き換えて不足しているところ 】

「もし、この話を自分の業務に活かすとしたら?」という観点で話を聞きましょう。すると、「こういった業務に活用するときはこうするべきだろうか」「あの状況に活用したい場合はここをどうすれば良いのだろうか」といったような質問が浮かんでくるはずです。

  • 【 登壇者の一貫した主張 】

登壇者の一貫した主張=参加者に対してもっとも訴えかけたいポイントです。このポイントを理解した言動をみせれば、登壇者にも喜ばれます。

人は気分がノッたときにこそ、相手の質問に対していろいろ答えようとついがんばってしまうものです。知りたい話を聞く環境を整えるためにも、上記のポイントとなる言葉は積極的にメモしておきましょう。

メモした「登壇者の主張」の使い方は後述の「質問をしよう」の項目で説明します。

対のことを考える

登壇者が話している内容と反対のことを考えます。例えば、次のような観点から物事を捉えてみましょう。

  • 【 メリットとデメリット 】

登壇者がメリットばかり話していたら、そのデメリットを考えます。こうすることで、より多角的に物事を捉えられます。

  • 【 過去と現在と未来 】

登壇者が現在のことばかり話していたら、時間軸をずらしてみましょう。過去、未来、どちらでも構いません。より有用性のあるポイントから考えましょう。

  • 【 上司と部下、クライアントといった立場 】

登壇者が上司の観点から話しているときは、部下からみたときの視点を考えましょう。これは社外から見るとどうみえるのかといった観点も使えます。

質問をしよう

実際に質問をするときのポイントは3つあります。

1:場の空気を読もう

当然ながら、講演会や勉強会はマンツーマンでおこなわれているわけではありません。自分以外のほかの参加者もいます。主流となっている題材から離れたネタをふっては場がしらけてしまいます。

まず、他の参加者が興味のありそうなネタから質問していきましょう。その質問に誘発された他の参加者が次々に質問を出していけば、場は盛り上がり、活発な空気が生まれます。

その主題でネタが切れし始め、場がだれてきたと感じたら、空気を変える題材を質問する必要があります。

2:「呼び水」となる言葉でワンクッションおこう

質問をする際に最も大切なのは、質問の前置きとなる言葉=「呼び水」です。基本的には、質問対象者の心をくすぐるような一言が有効です。先ほどメモした「登壇者の主張」はここで有効活用します。

例えば、以下のように使えます。

<例>
「本日はお忙しい中、とてもためになるお話をありがとうございました。特に、◎◎という点に感銘を受けました。質問なのですが~」

◎◎の部分には「登壇者の主張」や自分の一番納得した点を入れてください。これが入ることにより「私はアナタの話をよく聞いてますよ」というアピールができます。

また、事前に講演に関する登壇者の著書を読んでいたら次のような一言も使えます。

<例>
「ご自身の著書には◯◯と書かれているので、△△さんは◎◎について✕✕とお考えかと思ったのですが、いかがでしょうか?」
  • 【 話題を転換したいとき 】

話題を転換したいときはいきなり主題の違う話をするのはNGです。必ずワンクッションをおいて、相手に心の準備をさせましょう。例えば、次のように切り出します。

<例>
「少し切り口が変わるんですけど、~」
  • 【 反対意見をいうとき 】

反対意見をいうときには、全体的には同意しつつ「どうしても知りたい」「聞きたい」「その主張は少し違うんじゃないか」という一点を抽出させて質問をしましょう。

ただし、なんの前置きなく違う意見を伝えようとすると、相手に挑発的に思われかねないので気をつけましょう。

<例>
「とても参考になりました。そのなかで、一点だけ確認させて欲しいのですが、~」
  • 【 基本のことを聞くor自分だけが関心のありそうなネタを聞くとき 】

どうしても基本がわからない、関心のあるのは自分だけといった状況では、次のように切り出してください。

<例>
「もしかすると、私だけが気になっているのかもしれませんが、~」
これらの言葉はあくまで一例です。状況に応じてアレンジをくわえましょう。

3:登壇者のいいたいことをまとめてみよう

色々な講演会やセミナーなどに参加していると、講演内容の主題や結論についてイマイチわからない・・・となってしまうこともあります。そんなときには「それはつまりこういうことですよね?」と仮説をたててつつ質問しましょう。

違っていた場合は登壇者から修正が入ります。また、自分の同じところでつまずいていた他の参加者には「そうだったんだ!」という気付きを与えられます。

登壇者によっては主題や結論を明確にしない人もいます。その場合でも、仮説をたてつつ質問してみましょう。うまく本質を確認することで、周囲からも一目置かれる存在になれます。

今回話を聞いたのはこの人!

中野俊宏さん

株式会社HRインスティテュート・チーフコンサルタント。セミナーなどでは、質問力に加え、マーケティング、ロジカルシンキング、プレゼンテーションなど、様々なビジネススキルの講師としても活躍中。共著には『挽き出せ!場ヂカラ コンサルタントが解き明かす場を制する仕事力の秘密』『いい仕事をする人は、「いい言葉」を選ぶ: 「話し上手」「伝え上手」が大事にしていること』など。「勉強会も講演会も、議論をする場所ではありません。質問の場で反対意見を喧嘩腰でふっかけても、空気の読めない人間だと思われるのがオチでしょう。質問をするときに最も大切なことは、相手の立場を崩さず、尊重と敬意をみせる姿勢です」と、中野さん。

(イラスト:モップ・シュポンタン
(ライター:高根ちさと)

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本記事は、2014年11月20日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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