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2014年はこれを読め!今年の主要文学賞の受賞作まとめ

2014年10月30日作成

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巷にあらゆる本があふれるなか、どの本を読もうか迷っている人も多いのではないでしょうか?ジャケ買いして失敗したら嫌だし……と、書店で足踏みすることも多いですよね。

毎年開催される文学賞は本選びに失敗しない基準のひとつ。悩んだらまずは2014年の文学賞受賞作品から挑戦してみてはいかがでしょうか。

しかし文学賞って、少し遠い存在。「いったいどんな賞なんだろう?」「どんな作品か知りたい」と気になっている人も多いはずです。

そこでここでは、文学賞について紹介しつつ、2014年の文学賞を受賞した作品を一挙大公開!あなたの気になる1冊、ぜひ見つけてみてくださいね!

目次

文壇界への登竜門…「芥川賞」

「芥川賞」ってどんな賞?

  • 主催:文藝春秋
  • 成立:1935年~
  • 受賞者:安部公房・松本清張・遠藤周作・大江健三郎・村上龍など

正式名称は「芥川龍之介賞」。大正時代を代表とする小説家、芥川龍之介を記念して、菊池寛が「直木賞」と同時に設立した賞になります。その特徴は、芸術性を重んじる純文学作品であること。

芥川賞は直木賞と並んで出版界最大のイベントとして毎年お祭り騒ぎになります。ほかの文学賞と比べても知名度の高く注目される賞なので、受賞した作家にとっては生涯の支えとなり、執筆活動を続ける大きな励みになるようです。

2014年は第150回、第151回の受賞作が選ばれました。

2014年受賞作:「穴」(小山田浩子)

あらすじ:仕事をやめて夫の田舎に移り住み、自らの役割が"妻”だけになってしまった夏。奇妙な獣のあとを追ううちに、得体の知れない穴に落ちてしまって…。「何か」がおかしい。平凡な日常に顔をのぞかせた異世界とは…?

こんな人にオススメ!

  • 淡々とした暗めの小説が読みたい
  • 既婚女性や妻や主婦の気持ちが知りたい男性

改行が少なく、会話文のなかでも改行のされていない本作。だからといって決して読みづらいわけではなく、とんとんとテンポよくすいすいと読み進められます。女性の思考や心理描写が詳細に描かれているので、女性なら「そうだよね……」と共感する部分も多いはず。

2014年受賞作:「春の庭」(柴崎友香)

あらすじ:元美容師である太郎は、離婚直後に世田谷にある取り壊し寸前のボロアパートに引っ越してきた。あるとき同じアパートの住人が塀を乗り越えて敷地に侵入しようとしている姿を発見し、注意しようと呼び止めたけれど…。

こんな人にオススメ!

  • 読んで風景を味わいたい
  • 現実と理想の間に揺れている

選考委員である宮本輝氏が「街や路地、そして人々の暮らしが匂いをもって立体的に浮かび上がってくる」と絶賛した本作。堅苦しくない文体のためすいすいと読むことができます。文章から発散されるみずみずしさをとくとご堪能あれ!

大物作家の登竜門…「直木賞」

「直木賞」ってどんな賞?

  • 主催:文藝春秋
  • 成立:1935年~
  • 受賞者:井伏鱒二・山崎豊子・司馬遼太郎・阿刀田高・向田邦子など

正式名称は「直木三十五賞」。大正時代を代表とする小説家、直木三十五を記念して菊池寛が「芥川賞」と同時に設立した賞になります。

直木賞の特徴は、読んでいて楽しめる娯楽小説であること。面白く優れた作品という点に着目されているため、毎年本好きの間で注目されています。

芥川賞の受賞発表と同時に行われているため注目度も高く、受賞後に仕事の増える作家が多いようです。

直木賞も芥川賞と同じく、2014年は第150回、第151回の受賞作が選ばれました。

2014年受賞作:「昭和の犬」(姫野カオルコ)

あらすじ:昭和33年生まれの柏木イク。犬から透けて見えてくる飼い主の事情とは…。

こんな人にオススメ!

  • 客観的な視点から読みたい
  • 何気ない瞬間を捉えた小説が好き

「題名に”犬"がつくからといって、犬のことをラブリーに綴った話ではありません。犬の可愛さを涙ながらに訴えたものでもありません。恋愛も出てきません」と説明する著者の姫野カオルコ氏。ではどういう内容なのかというと…「昭和33年に生まれた主人公の5歳から49歳まで、各々の時期にあった何気ない出来事を、風景画のように描いた作品」だそうです。

平凡な幸せや些細な喜びに胸のしみる作品。

2014年受賞作:「破門」(黒川博行)

あらすじ:映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原、そして建設コンサルタントの二宮は資金回収のために関西とマカオを奔走!

こんな人にオススメ!

  • スリリングな気持ちを味わいたい
  • 楽しく読める小説が好き

テンポよくユーモアのある会話のやりとりや、スリリングな展開にページをめくる手が止まりません。息をつかせぬストーリーには映像化を希望する声も。「早く続編が読みたい!」「仕事を休んででも読みたい!」といったラブコールが後を絶えません。なかには「今さら直木賞受賞なんて失礼!」といった長年のファンの熱い声も…。

書店員が選ぶ売りたい本…「本屋大賞」

「本屋大賞」ってどんな賞?

  • 主催:NPO法人本屋大賞実行委員会
  • 受賞者:小川洋子・恩田陸・佐藤多佳子・湊かなえ・三浦しをんなど
  • 成立:2004年~

出版不況真っ只中だというのに「売りたい本が直木賞で選ばれない!」という不満から、書店員が立ち上がってできた本屋大賞。

投票資格は読者をもっとも知る立場にある書店員を主体とし、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」をキャッチコピーにして行っています。

受賞作品の売れ行きはよく、直木賞受賞作を超えてベストセラーになっている作品も数多くあるのが特徴です。

2014年大賞:「村上海賊の娘」(和田竜)

あらすじ:天正4年、第一次木津川口の戦いで川上水軍の党首であった村上武吉の娘、景の姿を描く。

こんな人にオススメ!

  • 小説はストーリーで楽しみたい
  • 歴史や時代物が好き

書店員が2014年にもっとも売りたいと選んだ本がこちら!「のぼうの城」の作者である和田竜4年ぶりとなる新作。全上下巻で1000ページ近くある大作です。矢継ぎ早に進む密度の濃い展開と強い語り口に、気づけば作品の虜になっています。

ノーベル賞作家が最後に選ぶ…「大江健三郎賞」

「大江健三郎賞」ってどんな賞?

  • 主催:講談社
  • 成立:2007年~2014年
  • 受賞者:中村文則、綿矢りさ、長嶋有など

通称「大江賞」としても親しまれるこの賞は、ノーベル文学賞受賞作家である大江健三郎が、作家生活50周年を記念して2006年に創立したものです。2007年から施賞され2014年の第8回をもって終了するこちらの賞の選考は、大江健三郎氏ひとりによって行われていました。

2014年受賞作:「さようなら、オレンジ」(岩城けい)

あらすじ:オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは夫に逃げられ、生肉作業場で働きながらふたりの息子を育てている。読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学び始めた。そこで出会ったのは、自分の夢を諦めて夫について研ごうしてきた日本人女性「ハリネズミ」だった…。

こんな人にオススメ!

  • メッセージ性の強い作品が好き
  • 自分の生き方に迷いがある

生と死、出会いと別れ、移民社会の様子がわかりやすく簡潔に描かれている作品です。根底にあるのは「どのようにして生きるべきか」という強いテーマ。クセのある登場人物も魅力的で、自然とストーリーに引き寄せられていきます。ひとつの物事を徹底的に掘り下げて考えながら読みたい人にオススメです。

世界中から注目された…「ノーベル文学賞受賞者作品」

「ノーベル文学賞」ってどんな賞?

6つの部門のあるノーベル賞ののうちのひとつ。もっとも秀でた文学作品を創った人物に与えられる賞であり、1つの作品に対して授与されるものではないのが特徴です。人類の進歩や文学の世界に大きく貢献したとされる人に贈られます。

日本では川端康成と大江健三郎の2人が受賞していて、最近では村上春樹が受賞するのではないかと毎年期待されています。

2014年ノーベル文学賞受賞パトリック・モディアノ代表作「暗いブティック通り」

パトリック・モディアノ氏の代表作といえば「暗いブティック通り」。この作品は平岡篤頼によって日本語に翻訳されています。

あらすじ:雪景色のなか、幸せな日々を過ごしていた恋人たちは、なぜ突然の悲劇に引き裂かれることになったのか?記憶をなくした男が失われた時を求めてパリの街をさまよう…。

ペ・ヨンジュンやチェ・ジウの主演で日本でも大ヒットした韓流ドラマ「冬のソナタ」の原作者が影響を受けたというフランス小説の名作。

20年前に遭遇した事故をきっかけに、一切の記憶をなくしたギー・ロラン。明日に無頓着に生きる彼が、過去を通して理解していく歴史的な悲劇を描いた本作。読み始めると止まらないので徹夜必至です。

秋冬は受賞作をじっくりと読み込もう!

数ある本のなかから選ばれた文学賞受賞作品は、読んで間違いのない良書ばかりのはずです。寒くてこもりがちな秋冬は、じっくりと家で受賞作を読みふけるのもいいかもしれませんね!

(image by amanaimages)

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本記事は、2014年10月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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