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グリー海外進出の立役者・荒木英士さんが実践した英語勉強法

2014年10月23日作成

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グローバル進出を狙う企業が増える中、社会人スキルとして再注目されているのが「ビジネス英語」です。

ビジネス英語というと、やはり通常の英会話とは違ってハードルが高いことは間違いないですが・・・具体的に何を中心に勉強すればいいのでしょうか。

そこで今回は2011年にグリーの米国子会社GREE International, Inc.の設立に参画し、グローバル進出に一役買った荒木英士さんに、ビジネス英語上達までにしたことなどを聞きました!

目次

グローバルな会社じゃなくても英語を勉強すべき2つのメリット

外資系企業や「社内の公用語を英語とする!」などとされていないかぎり、それほど高い必要性を感じない英語。ですが、たとえ会社がグローバル志向でなくとも、ビジネス英語勉強に費やすことはとても投資効果が高いのです。

1:情報流入量&会える人がぐんと増える!

情報の流入量が増えたり、会える人の数がぐんと増えます。「海外でこういうものが流行り始めているらしい」「USから◯◯という人が来ていて、この業界にくわしい人と話したがっている」など、英語を話せることでさまざまなチャンスに参加できるようになります。

2:専門スキルがある+英語で仕事ができると活躍の場が広がる!

自身の専門分野において高い能力があることが大前提ですが、英語で仕事ができるかどうかで人材価値は大きく異なります。日本語しか話せない=日本企業でないと働けませんが、英語ができれば世界中どこでも働けます。

グリー荒木さん(以下、荒木さん)「僕がサンフランシスコへ赴任して感じたのは、現地のエンジニアは同じスキルを持つ日本のエンジニアに比べて2倍ほど給与が高いということです。つまり、英語を話せてサンフランシスコで働くだけで給料があがるのです。日本語しか話せないことで大きな機会損失をしていることになります。これはあくまで一例ですが、ビジネス英語の勉強は投資効果が大きいと思っています」

まずはゴール設定から!

英語を使って何がしたいかによって、勉強方法は異なります。何事も「どうなりたいのか」「何のための勉強なのか」を決めておくのが大切です。

この記事で荒木さんが紹介するビジネス英語勉強法は、以下と同様のゴール設定を持つビジネスマンや大学生が日本にいながらできる方法です。

  • 高度なコミュニケーション力や主張が求められるビジネス英語を習得する
  • 英語で交渉、マネジメント業務、面接、人事評価などができるようになる
荒木さん「旅行先で困らないようにといったゴールであれば、旅行用英会話の本を買って、身振り手振りで話せばなんとかなります。僕の場合はビジネスにおいて、事業戦略などを英語で論理的に伝える必要がありました。すべき勉強法を明確にするためにも、まずは『英語で何がしたいのか』をはっきりさせておくことは大切です」

ビジネス目的であれば「TOEFL」を選択

TOEFLは大学留学のための基準として採用されているテストです。マークシート式でリーディングとリスニングのみしか扱わないTOEICとは違い、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングなどすべての能力がテストされます。たとえば、アメリカの歴史について議論された音声を聞いて自分の意見を英語で述べるなど、内容を咀嚼して英文で答えなければならない問題がほとんどです。つまり、TOEFLでは仕事での言語コミュニケーションにもっとも近い勉強ができます。

荒木さん「僕の場合は『プレゼンス』という英語コーチングスクールのTOEFL90点コース(2ヶ月)に通いました。相手の話を聞いて理解し、そこから考えた自分の意見を英語で作文して英語で発音する・・・と言うのはすべて英語で仕事をする上で必要なことです。なので、TOEFLをおすすめします」

ゴール設定ができたら、座学開始!

強制力のある勉強スタイルを設定する

何事にもある程度の強制力が必要です。いくら明確なゴール設定ができたとしても、強制力が弱ければダラダラとしてしまいます。

そうならないためにも「◯ヶ月までに△△を達成する」といった明確な勉強期間を設定したり、学校に通ったりするなど、強制力がある勉強スタイルを設定しましょう。

荒木さん「僕が通っていたスクールでは、自習時間が20時間/週と想定されていました。通常、社会人であれば1週間で20時間勉強するのはとても難しいのですが。とにかく『2ヶ月だけだから、やる!』と決めて、平日2時間ずつ、残りは土日で5時間ずつ確保して勉強していました.。僕自身、その期間中は飲みの誘いをすべて断っていました」

英単語・英文法をみっちり叩き込み直す!

義務教育や受験などで英単語・英文法を学んできたこともあり「あとは英会話力だけ!」と思っている人は多いものです。しかし、ビジネス上では、相手を評価したり議論したりなどの場が多々あります。文章構成や文脈をつなぐ接続詞を知っていないと、論理的な主張はできません。

荒木さん「ビジネス上でのやりとりができる英語を話すとなると、うろ覚えの英単語や英文法でのカタコト英語では圧倒的に足りません。そもそも知らない単語は聞き取れないし、話せないのです。僕がスクールで教わったのは、とにかく最初に単語と文法を頭に詰め込むこと。最初の1週間で出された宿題は英単語1200語の暗記と英文法書1冊を終えることでした」

会社の行き帰りなど、隙あらばリスニング!

英単語などを叩き込み直すと同時に、耳を英語に慣れさせます。会社の行き帰りや昼休み、早朝、就寝前など、隙あらば英語教材のリスニングを聞きましょう。

最初は聴いているリスニング教材を見ながらひたすら聞き込みましょう。当初「ペラペラペ~ラ」とつながって聞こえていた英文の単語1つひとつを分けて聞き取れるようになるまで、何十回もくり返し聞きます。

定期的に試験を受ける

自分の英語力を細かく数値化しておくことも大切です。英語勉強を開始したら定期的に試験を受けられるように複数のテストに申し込んでおきましょう。

荒木流、英単語・英文法の勉強法

用意するもの

  • 英単語・英文法の教材・・・1~2冊程度
  • 暗記用の赤シート

ちなみに、荒木さんが使用していた教材は以下です。

STEP1:覚えたい単語数と勉強期間を設定する

覚えたい単語数と勉強期間を設定します。たとえば、1週間で教材として買った本にある1000語の英単語を覚えることを目標としましょう。すると、1日で覚えるページ数と1ページあたりの所要時間を割り出すことができます。

STEP2:所要時間内に見て覚える、答える

STEP1でページ数や所要時間が決まれば「一単語を覚えるために必要な秒数」がわかります。たとえば「◯ページから◯ページまでは1時間でやる!」としたら、1ページにつき1分かけて英単語を見て覚えます。

次に、見て覚えた部分に赤シートを貼り、30秒で各単語を覚えたかどうかをチェックします。この流れをストップウォッチで計りながらやりましょう。

すぐに答えられない単語があったとしても、次のページへ進みます。こうすることで、必ず決められた時間内に決めた単語数をこなすことができます。

STEP3:1~2をひたすらくり返す

1周目では単語を完璧に覚えることはできないかもしれません。ならば、2周目、3周目で覚えればいいのです。STEP1~2をくり返しながら同じ教材を何周もしましょう。

ありがちな失敗として、1つひとつを確実に覚えようとして時間がかかってしまい、最後まで教材を終えられないというものがあります。制限時間を設定することで、必ず教材を何周もできるように勉強します。

荒木さん「スクールでは毎回英単語や文法の小テストがありました。制限時間が短く、考える暇がない時間設定になっていました。実践英語として本当に使える英単語や文法は条件反射的に出ないと使えません。そういった意味でもこのやり方はおすすめです

座学をクリアしたら、とにかく実践!

英語を使う機会を増やす!

座学で基礎を固めたら、次は英会話に通う、もしくは英語を使うプロジェクトに飛び込むなどして、英語を使う機会を増やします。英会話に通う場合は最低週3回としましょう。

荒木さん「英語だけでなく、物事を習慣化してからに自分の変化を実感するには最低週3回はやる必要があると考えています。僕はサンフランシスコへ赴任するまでの間に英会話へ通ったことで、英語に対する苦手意識は多少減りました」

ビジネス英語は「英語ができた!」からが本番

会話ができるほど英単語は覚えたし、流暢ではないけれど話せるようにもなったーー。

しかし、ビジネス英語では「英語ができるようになった」はあくまでも第一ステップにすぎません。海外の友だちと話せるようになった=ビジネスでも通用するわけではないのです。

英語にかぎらず、ビジネスでは相手の意見を聞いて咀嚼し、自分の考えを論理的に組み立てて相手に伝える必要があります。相手の英語を聞いて、かつ自分の考えを論理的に伝えられるようになって初めて「英語で仕事ができるようになった」と言えるのです。

荒木さん「サンフランシスコへ行くまでに、スクールで2ヶ月+英会話で4ヶ月ほどみっちり勉強したお陰で英語は読めるようになり、多少は聞き取れるようになりました。ですが、ビジネス上での会話はとても難しかったです。英語を聞く・話すに脳の8割を使ってしまい、事業や戦略の議論ができないのです。英語を使う脳を2割くらいにして、残り8割を仕事で使えるようになって初めて英語で仕事ができるようになるんです。僕はそこへたどり着くまでに1年以上かかりましたね」

お話を伺った人!

荒木英士さん

2005年、慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、複数のスタートアップを経て4人目の正社員としてグリー株式会社に入社。事業責任者兼エンジニアとして、PC向けGREE、モバイル事業、ソーシャルゲーム事業(「踊り子クリノッペ」等)、スマートフォン向けGREE等の新規事業の立ち上げを主導した後、2011年、米国子会社GREE International, Inc.の設立に参画。組織づくりやプロダクト開発、M&A等の幅広い業務を担当し、SVP, Social Gamesとしてグローバル市場向けモバイルゲーム事業の責任者を務める。2013年9月、グリー株式会社 取締役に就任した。

(写真:nanapi編集部)
(ライター:福岡夏樹)

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本記事は、2014年10月23日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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