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知らないうちにパクらないために…料理レシピに著作権があるかないかを判断するには?

2014年09月10日作成

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インターネットが普及していくにつれ、簡単に人の文章や画像をコピーできるようになりました。そこでしばしば耳にするようになったのが、「著作権問題」です。「パクリ」は身近な事象になってきましたよね。

「自分の作品がパクられた!」という人はもちろん、「自分の作品が著作権法に違反しているのではないか」と不安に思う人も増えてきているのではないでしょうか。

特に、ブログなどで料理レシピを発表している人には、「このレシピ、もしかして他の誰かがすでに書いているかも?パクリって言われたらどうしよう!」なんて悩みも。

原則として、人が発表したものにはすべて著作権が発生します。しかし、実は「料理レシピ」の著作権はとても複雑なんです。そこでここでは、意外と知られていない「料理レシピ」の著作権についてご説明します。

目次

基本的に料理レシピに著作権はない!?

レシピの「アイデア」に著作権はない

料理レシピは、「アイデア(作り方)」「文章・写真などの表現」の2つに分けることができます。中でも「アイデア」には、著作権がありません。

著作権は以下のように定義されています。

自らの思想・感情を創作的に表現した著作物を排他的に支配する財産的な権利である。

この中のポイントは「創作的に」という文言です。確かに料理レシピも創作物ですが、アイデアは創作性が低い場合があります。

たとえば豚のしょうが焼きのレシピを書くとして、10人が10人とも内容の全く違うレシピを思いつくでしょうか。少なくとも一部分は他の人のレシピと似通ってしまうはずですよね。

以上の理由により、創作性が低いとみなされ、料理の「アイデア」には基本的に著作権がないと考えられています。

原則的に、料理レシピや折り紙のレシピ、計算ドリルのようなものには著作権が認められていません。

一方、たとえば小説や音楽などは、同じ「愛」についての作品でも、全く違うものになりますよね。そのため、「思想・感情を創作的に表現している」とみなされ、そのアイデアにも著作権があるということになります。

レシピの「表現」には著作権がある

料理の「作り方」には基本的に著作権が認められていませんが、レシピを世に出したとき、その「表現」には著作権が認められます。

たとえばレシピが書籍やWEB記事などになった際、その「作り方」そのものには著作権が認められませんが、レシピを説明した文章や写真には著作権があります。なので、全く同じ文章を使用したり、写真を転載したりすると、著作権の侵害になる可能性があります。

「アイデア」と「表現」の違いとは?

たとえば、レシピ本に書いてあるレシピを実際に作った料理を販売したとしたら、どうなるでしょうか。

これは著作権の侵害にはなりません。

著作権というものは大原則として、「アイデア」ではなく「表現」を守るための権利です。料理レシピの場合、文章は「表現」ですが、作り方は「アイデア」という扱いになります。

とても微妙な線引きですが、アイデアと表現は違うと覚えておきましょう!

料理レシピをうっかりパクらないために気をつけたいポイント

1:オリジナルの文章で表現する

作り方が一緒のレシピであっても、文章や写真がオリジナルのものであれば、著作権の侵害にはなりません。逆にいうと、一言一句同じ文章で書かれたレシピは、著作権の侵害とみなされることがあります。

特に定番の料理や簡単な料理は、作り方自体は他の人と同じものになってしまうものです。その場合も、自分の言葉・写真・イラストなどで作り方を表現するようにすればOKということですね。

2:特許のある作り方に要注意

アイデアは著作権では守ることができませんが、「特許」を取得すれば、「アイデア」をパクられることを防ぐこともできます。

たとえば「秘伝のタレ」などは、その作り方という「アイデア」が特許として認可されれば、他の人が同じ作り方でタレを作って売ることを防ぐことができます。

なので、もし自分が発表したいレシピと全く同様の作り方をするレシピが特許に認定されている場合、レシピを発表すると特許法違反になる可能性があるということです。

3:良心をもって判断しよう

たとえ特許をとっていなくとも、レシピは人の立派な作品です。似たようなものはあっても、その人が一生懸命考えたオリジナルのレシピは、唯一無二のものです。そんな自分のレシピが「著作権や特許がない」という理由だけで使われたら、あまりいい気分はしませんよね。

クックパッドのような多くのレシピを抱えるサイトでは、「レシピの生い立ち」という項目を設けることで、そのレシピのオリジナリティを確保しています。しかしそれでも、レシピ部分の著作権に関しては法的拘束力を持てないので、個人の良心に委ねられています。

いくら「アイデア」には著作権がないとはいえ、「作り方はパクって文章や写真だけ自分で用意しよう」という姿勢は考えものです。自分の作品としてレシピを発表する以上、「アイデア」も「表現」もオリジナルになるよう、一人ひとりが良心をもって工夫することが大切ですね!

番外編:自分のレシピをパクられたくない人のために

自分のレシピが「アイデア」であろうと「表現」であろうとパクられるのは嫌!という人は、特許を申請してみましょう。特許が認定されれば、「アイデア」は特許法で、「表現」は著作権法で守られることになります。

とはいえ、特許は簡単にとれるものではありません。その場合、「アイデア」は一部を秘密にすることで守ることもできます。

たとえば「秘伝のタレ」のレシピなら、「自家製の特製ミソ(作り方は秘密!)」などを使えば、作り方を完全に真似されることはありません。

しかしこの場合、秘伝のアイデアは自分で守らなければなりません。秘伝は知られていないからこそ秘伝なのであって、その情報が公になってしまえばそれは秘伝とは呼べません。情報管理を徹底する必要がありますね。

おわりに

とても線引きの難しい問題ではありますが、情報倫理に対する注意喚起に耳を傾けて、自分が扱っている情報の正しさ、というものを見極められるようにしましょう!

(image by amanaimages)

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本記事は、2014年09月10日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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