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  7. 元世界チャンピオンが教える!超戦略的オセロ必勝法

元世界チャンピオンが教える!超戦略的オセロ必勝法

オセロはルールが単純でわかりやすいので誰でも遊ぶことができます。ただ、戦い方といえばとりあえず角を狙うくらいで、戦略を深く考える人はあまりいませんよね。しかし、オセロにも当然戦い方のコツがあり、それを知らない人相手であれば絶対に勝てるという必勝法もあるのです。そこでこの記事では、元世界チャンピオンである村上健さんに、オセロをやる上で知っておくべきポイントを伺ってきました。これを知ればさらにオセロが楽しくなりますよ。

2015年11月06日更新

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単純明快なルールで今もなお根強い人気を誇る「オセロ」。しかし「いつも負けてしまう」「どうしても勝てない」という人もいるのではないでしょうか。

オセロには「勝つための戦い方」があります。今回は、オセロの元世界チャンピオン・村上健さんに勝つための戦い方ポイントについて教えてもらいました!

もくじ

  • そもそもオセロって?
  • 勝つための戦い方ポイント(序盤)
  • 勝つための戦い方ポイント(中盤)
  • 勝つための戦い方ポイント(終盤)
  • その他勝つためのポイント
  • オセロの練習方法
  • オセロの魅力とは

そもそもオセロって?

オセロとは、縦8マス✕横8マスの計64個のマス目の盤に、黒と白の石を交互に返しながらどちらが多くの石を所持できるかを競うゲームです。

以下、基本ルールです。

  • 石の初期配置は黒が右上(下図参照)
  • 黒が先手
  • 相手の石を挟めるところに打てる
  • 相手の石を挟んだところは縦・横・斜め全ての石を返す
  • パスはできない ※打てるところを必ず打つ
  • 全てのマスが埋まった時に、持ち石が多いプレイヤーが勝利(合計で33枚以上取ると勝ち)

オセロ盤のマスの呼び名

オセロ盤には、勝つために意識しておきたいマス目がいくつかあります。以下、各マス目について記号などを使ってわかりやすく解説したものです。

  • 星マーク:オセロ盤の四隅
  • C :星マークの隣のマス
  • A :Cの隣のマス
  • X(エックス):星マークの斜め隣のマス
  • 辺:星マークマスを除いた最も外側のマス

オセロで最も重要なマス=星マーク

オセロで最も重要と言われるマスが「星マーク」です。ここに置かれた石は「確定石(かくていせき)」と呼ばれます。

確定石とは、絶対に返されることのない石です。逆に、相手に返される可能性がある石を「浮動石(ふどうせき)」といいます。オセロでは相手に確定石となる星マークを打たれると非常に不利になり、自分が確定石を取ることができれば有利にゲームを進めることができます。

X(エックス)は危険!とりあえず打たない

Xは星マークの斜め隣にあります。ここに打ってしまうと相手にほぼ確実に星マークをとられてしまい、敗北への一歩を踏み出すことになりかねません。

Xを有効な一手とするのは困難なので、初心者のうちはできるかぎり避けましょう。

勝つための戦い方ポイント(序盤)

ではさっそく、オセロで勝つための序盤の戦い方をみてみましょう。

ポイント1:終盤までは「石をたくさん返さない」が基本

ゲームに慣れていない人ほど石をたくさん返そうとしてしまいがちです。しかし、これは結果的にあまりよくありません。石をたくさん返すと以下のような流れで自分を敗北へと追い込んでしまうことがあるからです。

<石をたくさん返した結果、負けてしまうパターン>
石をたくさん返す ー 相手の石が減る ー 自分が打てる場所が減る ー 打ちたくない場所(Xなど)しか打てなくなる ー 相手に星マークを取られる ー 負け!

逆に石をたくさん返さなければ自分が打てる場所の選択肢を多く持つことができる=勝てる可能性が高くなります。

オセロでは着手できるマス数によって勝負が左右されてしまう可能性があることを常に頭に入れておきましょう。

ポイント2:開放度理論で自分の最善手を考えよう

以下、すべての黒石=自分、白石=相手とします。

「開放度理論」とは、開放度の低い石を返す手=好手と考える理論です。ちなみに開放度とは、返そうとしている石に隣接する空きマスの数のことをいいます。開放度が低い石=「他の石に囲まれている内側の石」を指します。

序盤は開放度理論を用いて自分の最善手を考えましょう。たとえば、上の図は黒番(自分の手番)です。「ア」の石を返す手と「イ」の石を返す手の、どちらが良い手でしょうか?

「ア」の白石は接している空きマスが4つなので、開放度は「4」になります。対して「イ」の白は接している空きマスが1つなので開放度は「1」。そのため、正解は開放度のより低い「イ」の白を返す手が良い手となります。このように、選択肢のなかで開放度の低い石を探して好手を見つけましょう。

返す石が複数ある場合は、それら複数の石が隣接する空きマスの数=開放度になります。

ポイント3:開放度理論で相手の好手を防ごう

開放度理論は、攻めるだけでなく守るための考え方としても重宝できます。

やり方は、まず相手が返せる開放度の低い石(=自分の石)をすべてチェックします。そして、相手が狙うであろう好手を予測して防ぎます。上の図では、白(=相手)にとっての好手は開放度「1」の黒を取る「ア」マスに打つことです。そこで黒(=自分)は、白に「ア」を打たれないように黒1に打ちます。黒1に返される白は開放度「1」の好手であり、相手の「ア」の好手を消す一石二鳥の絶好手です。

序盤であれば石の数も少ないので、開放度のチェックは簡単にできます。なるべく序盤から細かくチェックし、相手の好手を防ぎましょう。

序盤のまとめ

  • 終盤までは「石をたくさん返さない」を基本とする
  • 開放度理論を用いて好手を探す
  • 開放度理論は、相手の好手を防ぐ考え方としても有効

勝つための戦い方ポイント(中盤)

オセロでは21〜40手が中盤となります。オセロ盤をパッと見たとき、白黒合わせて半分前後の石が打たれている状態がいわゆる中盤です。

基本的に、中盤ではできるかぎりリスクの低い戦い方をすることが大切です。

ポイント1:星マークを取られないように気をつける

初心者が1番気をつけたいことは、不用意に星マークを取られないようにすることです。上の図では、黒(=自分)はオセロ盤右下の黒1に打ちました。すると白(=相手)は白2に打つでしょう。こうなってしまうと、相手に星マークを取られていまいます。

初心者のうちは星マークの隣マスに位置する「C」にはなるべく打たないようにしましょう。もし「C」に打つ場合は星マークを取られないように細心の注意を払う必要があります。

ポイント2:辺を打つ時は中辺を少なめに返そう

中盤で自分の石を辺に打つ場合、図で示されている「中辺」にある石をできるかぎり少なく返しましょう。

中辺とは一番外側の辺から一つ内側のマスのことです。上の図では下辺に4マスある中辺の白(=相手)のうち、黒(=自分)は黒1に打つと1マスのみ中辺の白を返します。

中辺の石を少なく返す目的は、自分が打てる手(選択肢)を多く残しておくためです。オセロはパスができないので、打てるマスが1、2箇所しかなくなると安全な手が残らなくなります。辺に打つとだいたい中辺の石も返すことになるということを覚えておきましょう。

ポイント3:壁は作らないように気をつけよう

壁とは、空きマスに隣り合っている石が白黒どちらかの色になって相手の石を取り囲んでいる状態のことを言います。相手の石を最低1つはひっくり返すというオセロのルール上、自分の壁ができるとその壁付近に打つことができません。自分が壁を作れば作るほど打てる場所の選択肢が少なくなり、不利になってしまうのです。

実例を見てみましょう。上の図で黒(=自分)は大きな壁を作っています。ここで白(=相手)が右上「C」に打つと、黒は「X」に打たざるを得なくなります。そうすると、白石に星マークを与えることになるのです。

このように、他に打てるマスがないと相手の思うツボになったり、リスクの高いマスに打つことになってしまいます。逆に相手が壁を作っている場合、リスクの高いマスに打たせることもできるので自分が優勢になります。

ポイント4:ウイングを攻めよう

これまで中盤の戦い方では「気をつけるべきポイント」をおもに紹介してきましたが、攻めるポイントもあります。そこでチェックしてもらいたいのが、図のようにウイングと呼ばれる形になっているかどうかです。

ウイングとはその名のとおり、オセロの置き石が翼のような形になっている状態のことです。上記の図の場合、右辺に白のウイングができています。白(=相手)がオセロ盤右上の星マークマスに打った場合、黒(=自分)は戦況が不利になると思われがちですが、ここで黒は右上星マーク下の黒1に打ちます。すると、右下の星マークを取ることができます。

これで右辺の大部分と片方の星マークを確定石にできました。おかげで状況は大いに有利になりました。

  • STEP1:相手のウイングを見つける
  • STEP2:ウイングがあれば、相手に星マークを取らせるような手(普通は悪手)も有効になる
  • STEP3:もし相手が星マークを取ってくれたら、すかさずウイングと星マークの間の黒1に打つ
  • STEP4:ウイングの反対側にある星マークに打ち、辺を制す

中盤のまとめ

  • 不用意に相手に星マークを取られないよう注意する
  • 辺に打つ時には、中辺の石をできるかぎり少なく返す
  • 悪形とされている壁は、意識的に作らないようにする
  • 相手の作った壁は、なるべく温存する
  • 相手のウイングを探して攻めてみよう

勝つための戦い方ポイント(終盤)

終盤では、ちょっとした一手が勝敗をわけます。ここまでの局面を一手一手よく考えながら打っていたとしても、終盤で気づいたら負けていた・・・ということもよくあります。

もともと負けそうだったゲームも、終盤の戦い方次第では勝てる可能性もあります。これを前提として、さっそく終盤での戦い方をチェックしてみましょう。

ポイント1:手止まりを狙おう

終盤では、オセロ盤の四隅周辺のマスが密集して空いている状態がよく見られます。これは、XやCなどのマス(=わりとリスクが高いマス)が打たれないままゲームが進められてきた証拠です。

このような密集した空きマスの最後に自分が打つことを「手止まり」と言います。手止まりを打つことでほぼ返されることのない石=確定石を確保できます。

上の図は白(=相手)が右上の星マークに打った場面です。黒(=自分)の最善手はどこでしょうか?正解はたった今打たれた右上星マークの左隣りにある1個空きに打つ手(点線丸ア)です。

このような手を右上の「手止まり」と言います。「点線丸ア」は白石を1個しか返していませんが重要な手です。黒はここに打つことで、右上近辺にある程度の数の確定石を確保しました。

一見すると最初に「点線丸イ」に打つ方が多くの白を返せるので得に思えます。しかし、そのように打つと白に「点線丸ア」と右上の手止まりを打たれます。この手を許すと右上一帯のほとんどが白の確定石になってしまうことに注意してください。

よく見てみると、「点線丸イ」は急いで黒を打たなくてもいい「いつでも打てる場所」です。「白からも黒からも打てる手止まりの手『点線丸ア』」が急所の一手となります。

ポイント2:連打を狙って打とう

残った二手のどちらでも打てる場合=「連打」できる可能性があります。

連打とは、最後の二手の2マスどちらにも打つことです。特に終盤では「自分も相手も打てるマス」を先に打つようにしましょう。

上の図の場合、XとBの2マスが空いています。黒(=自分)が間違えて先にXに打つと、白(=相手)にBを打たれて負けてしまいます。ここでは黒はBの次にXと打ちましょう。こうすることで、相手は打つ手がなくなります。白はBも打てますがXを打つことはできません。

この他にも、隣り合っている2つの空きマスがある場合は連打ができる=好手である可能性が非常に高くなります。これは、以下の理由からです。

  • 連打した周辺の石の多くは自分の確定石になる
  • 連打することで、相手は他のマスに打たなければならない=相手の着手可能箇所が減る

連打できる2つの空きマスがある時には、両方とも自分で打ちましょう。

ポイント3:偶数理論で奇数空きに先着する

偶数理論は、以下の考え方を表す理論です。

  • 奇数空きに先に打つのは好手
  • 偶数空きに先に打つのは悪手

偶数理論とは、奇数空きのマスに相手より先に打つことを好手と考える理論です。逆に、偶数空きのマスに相手より先に打つのは悪手です。

終盤で手止まりを制するため、先に奇数空きへ打ちましょう。奇数の3つ空きのマスから先に手をつけておくことで「自分ー相手ー自分」と手止まりを打ち、確定石を取るようにするのです。

たとえば上の図の場合。全体では3つのマスに空きがあります。そのうち上部2つは偶数空き、左下の1マスは奇数空きです。まずは左下部1マスに黒(=自分)が先打します。すると白(=相手)はオセロ盤上部の2個空きに打たざるを得ません。右上の手止まりを黒が制した結果、黒の勝ちとなります。

ところが初心者の場合、まずは上辺を守ろうとして上部辺Aマスに黒は打ってしまう傾向が多くみられます。これだと上部の手止まりを白に打たれてしまいます。最後に黒は左下の辺Cに打ちますが、最終的に白に8石負けてしまいます。(黒28対白36)

終盤のまとめ

  • 手止まり(密集した空きマスの最後に打つこと)で確定石を増やす
  • 終盤では自分も相手も打てるマスに先に打ち、連打を狙う
  • 偶数理論(奇数空きに先に打つこと)で手止まりを狙う

その他勝つためのポイント

常に三手先を読もう

オセロだけではなく、将棋やチェスなどのボードゲームでは常に先を読むことが必要といわれています。しかしオセロの場合、将棋などと違って一手打つたびに複数の方向に複数の石が返るため、先を読むのが非常に困難です。

そこで多くのオセロ有段者も意識しているのが「三手先を読む」ということ。「自分が打つー相手がこう応じるーそこで自分はこう打つ」と考えるのが3手の読みです。初心者と中級者は、ゲーム中3手先までを考え続けることをしっかり意識してみてください。

最後の二手でも、逆転することがある

オセロは逆転のゲーム。最後の二手で形勢がひっくり返ることもあります。

これは、一手で縦・横・斜めの複数の方向に最大6マスずつ、合計最大で18もの石が返るためです。最終二手でそこまで大量の石が返ることは少ないとはいえ、将棋や囲碁などの他のゲームと比較して、オセロは最終盤での逆転が非常に多いゲームです。

最後まで、集中力を切らさないように注意しましょう。

実践だけでなく理論や考え方を学ぼう

強くなるオセロ

この記事で勝つための戦い方を教えてくれている村上健さんの著書でもあります。

記事を読んで実践してみて、もっと深く理解したいと感じたなら、こちらも合わせて読んでみるといいかもしれません。やはり頭で理解することと実践してみることは違うので、本番ですぐに使えるよう、読みながら頭の中を整理しておいてもいいかもしれませんね!

オセロの練習方法

オセロ上達には実戦を重ねることが大事です。以下の方法でさまざまな対戦相手と実戦経験を積みましょう。

ネット対戦

いちばん気軽にオセロの練習ができるのはネット対戦です。コンピューター相手、または対人戦が可能です。コンピューターのレベルは調節できるので、自分に合ったレベルのコンピューターと戦いましょう。

オセロのネット対戦サイトは初心者・中級者・上級者などのテーブルで分かれているので、初心者は初心者テーブルに入ってゲームを楽しめます。段々勝てるようになってきたら、上のランクに挑戦してみましょう。

大会に出場してみる

ネット対戦にも慣れてきたら、大会に出場してみましょう。他のスポーツやゲームの大会と同様に、オセロの大会も緊張感とワクワクを味わえる楽しさがあります。同時にオセロの有段者の打ち方を間近で見られることや大会という舞台での実戦経験を積めるため、レベルアップのいい機会になります。

おもな大会情報は日本オセロ連盟のホームページに掲載されています。日本全国で大会が開催されているので、まずは自分の住んでいる場所の近くで大会を探してみましょう。

オセロの魅力とは

1:発明された時点で完成されたゲーム

オセロは勝負の勝ち負けがハッキリしているところも魅力の一つです。勝率の統計をとると先手の黒が49パーセント、後手の白が51パーセントと先手後手にもほとんど差がありません。42年前にオセロが発明されてから、ルールの改変が一度も行われていない、というのもオセロの特徴です。

囲碁や将棋はルールのマイナーチェンジを経て今の形になっていると考えると、オセロは「発明された時点で完成されたゲーム」と言えます。

2:一生楽しむことができるゲーム

オセロの魅力は「奥の深さ」です。じつはすべてのオセロ盤には「A minute to learn, but a lifetime to master」というキャッチコピーが書かれています。「ルールを覚えるのは1分 マスターするのは一生」という意味です。何十年もかけて少しずつ自分の技量を磨いていき、一生楽しむことができます。

お話を伺った人

村上健さん

1964年12月22日生まれ。オセロ九段。1996年・1998年・2000年と、通算3度の世界チャンピオンに輝く。国内でも1996年・1998年の全日本選手権、2001年の名人戦で優勝するなど多くの大会で活躍。現在は市立麻布中学校・高等学校でオセロ部の顧問として後進育成に携わる傍ら、オセロ入門書の『史上最強カラー図解 強くなるオセロ』を出版し、様々なオセロの対局を解説するブログ「村上健のオセロ日記」を運営するなど、オセロの普及に努めている。「ルールは簡単に覚えられるのに、一生かけても極めつくせないような深さがあります。それが今もなおオセロが愛され続けている理由だと思います」と村上さん。

(イラスト:nanapi編集部)
(写真:nanapi取材部)
(ライター:小松崎拓郎)

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本記事は、2015年11月06日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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