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必見!気象予報士に聞いた2014年の台風予想と台風対策の知っておくべきポイント

2014年08月28日作成

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先の台風11号では三重県に特別警報が発令されたり、高知県で総雨量が1000ミリを超す地域が出たり、栃木で竜巻が発生するなどして、非常に大きな被害をもたらしました。

台風のピークは一般的に7~9月と言われており、台風シーズンはこれからが本番といえるかもしれません。そこでここでは、2014年の台風の傾向や対策について、気象予報士の先生にお伺いしてきました!来るべき台風に備えましょう。

目次

2014年の台風情報を知ろう!

先の台風11号に代表されるように、2014年の台風はなんとなく強さが増しているように感じることがありますが、実際はどうなのでしょうか?

台風は、夏の太平洋高気圧の南側にできる「熱帯収束帯」で発生します。

今年はその「熱帯収束帯」がマリアナ近海~マーシャル諸島近海(上図★部分)まで伸びているのですが、この海域で発生する台風は高い海面水温の上を長時間通過することになるので強く発達することが多いと言われているのです。

実際に、伊勢湾台風(1959年)や第二室戸台風(1961年)、台風第19号(1991年)に台風第18号(2009年)などの過去に大きな被害をもたらした台風たちもこの海域で発生しました。

また、台風は発生したときの海面水温が高いほど規模や強さが発達しやすくなることが知られていますが、今年はマリアナ諸島近海~マーシャル諸島近海までの海面水温がいつもより高い傾向にあり、これもまた台風の強さを押し上げる一因となっていると考えられます。

つまり今年は「熱帯収束帯の広がり」と「発生海域の海面水温の高さ」という、強大な台風が発生する要素がふたつ揃っているということになります。

ちなみに、台風シーズンはすでに始まっているんだとか。台風の襲来は今からはっきり予想できるものではありませんが、9月に入ってからになりそうです。9月上~中旬は熱帯収束帯が活発化する可能性が出てきたので、襲来があるかどうか注意深く観察していきたいですね。

ちなみに現在、気象庁のWebサイトでは5日先まで台風の進路予想ができるようになっています。ハイテクですね!台風の進路が気になるときはチェックしましょう。

最近台風の上陸数が増しているように感じるんだけど…

1958年と1959年にそれぞれ狩野川台風と伊勢湾台風という非常に強い台風が上陸し、豪雨や高潮によりあわせて6000名を超す犠牲者が出ました。また1967年は年間の台風発生が39個あるなど、1950~60年代は台風の発生数・上陸数ともに非常に多い時代だったのです。

そのあと1970~80年代には発生数の減少が見られるものの、1990年代には再び発生数・上陸数が増加しました。やがて2000年代になってからはそのどちらもが減少傾向にあり、とくに2000年と2008年は上陸ゼロ、2010年に発生数14個という最少記録が出ました。

しかしここ2~3年において台風発生数は増える傾向に転じており、上陸する台風も徐々に増えてきているのです。

こうした発生数の増減傾向ができる原因ははっきり分かっていませんが、気候にはこのような長期的な波が常に存在すると考えられています。また、「温暖化で巨大台風が増加する」という考え方があるようですが、確証にいたるほどの明確な根拠はないそうです。

台風が近づいているときの正しい対処法について

通勤・通学等、外出に際しての身の回りの備え

台風が近づいているとき、不用な外出はなるべく避けたいものです。台風が接近すると大雨や強風で交通機関が止まり帰宅困難におちいったり、外出先でさまざまな危険に遭遇する可能性が非常に高くなります。

とはいえ、台風が近づいているのにどうしても外出しなければならないときは、外出先のどこで台風を迎えることになるのかを考えておきましょう。台風の接近・上陸時間や予定を鑑みて、駅ビルやホテルのようななるべく頑丈な建物で台風を迎えられるように計算できるといいですね。

留守宅についてやっておくこと

暴風に備え、鉢や自転車、物干し竿などは室内へしまい、雨戸は閉めましょう。雨戸がない場合、ガラス飛散防止フィルムを貼っておくとよいです。また、落雷でパソコンが使えなくならないように、プラグをはずしておきましょう。

停電が復旧した時に起こる「通電火災」を想定して、ブレーカーは切って外出するとより安心です!

在宅時にやっておくこと

まず、台風がひどくなる前に避難場所へのルートを歩いて見ておきましょう。危険なのは水路や側溝なので、そうした箇所に足をとられないように確認しておくことが大切です。また、停電に備えて食料は缶詰など電気を使わなくてもよいものがあると便利ですので、台風襲来前に買いだめしておくといいですね。

危険がありそうならあらかじめ自主避難するか、2階に避難するようにしましょう。

なお、風が強くなったり雨が激しくなったりすると、家の屋根や川・田畑の様子が気になるものです。しかしたとえ気になっても絶対見に行ってはいけません。過去には、屋根で飛ばされて落ちたり増水した川に近づいたりして死亡した例が数多くあります。

なお、停電が復旧したときにアイロンなどのスイッチが入ったままになっていたら、火事の原因になるので注意してください。

出先で台風情報を知った場合の対処法

台風災害のうちで最も危険なものこそが「高潮」です。高潮は時には「大津波」と同様のふるまいをします。実際、前述の伊勢湾台風の5000名を超す犠牲者のほとんどは高潮によるものでした。海が近い場所の場合、近づく台風で高潮が発生する可能性はないか必ず確認してください

台風災害では「土砂災害」(がけ崩れ・土石流)も多いものです。岩が流れ落ちる音や立木が裂ける音、山鳴り、異様な臭い、水の吹き出しに気づいたら、すぐに逃げましょう。気象庁では土砂災害警戒判定メッシュ情報をホームページ上に公開しているので参考にしてください。

降水量が非常に多くなると、大きな河川が氾濫して広範囲にわたって「洪水災害」が起こります。気象庁では流域面積が大きく、洪水により大きな損害を生ずる河川について「指定河川洪水予報」を発表しています。

台風に備えてなにをすべきか?

ライフラインが止まることを考えて、最低限でも下記のアイテムは用意しておきたいですね。

  • 飲料水(ペットボトル)
  • 常温保存可能な食料(アルファ米や乾パン、缶詰など)
  • 懐中電灯
  • ラジオ
  • カセットコンロ など

また普段から冷蔵庫に保冷剤を入れておいたり、風呂に水を張っておいたり、こまめに携帯電話のような電子機器を充電しておくと、いざというときに役に立ちます。

移動が必要なときは、リュックサックなどを活用して両手が自由に動くようにした方が安全です。また、レジ袋が数枚あると役立つ場面があります。

台風を知ろう!台風情報を知るためのツール・サイト

防災情報(気象庁)

台風情報のほかに台風の暴風域に入る確率・土砂災害警戒判定メッシュ情報・指定河川洪水予報・レーダー降水ナウキャストなども、とても参考になります。

最近はスマートフォン用に「高解像度降水ナウキャスト」が運用され、狭い範囲(区市町村レベル)の1時間先までの雨が分かるようになりました。

気象庁の「防災情報」はこちらから!

川の防災情報(国土交通省)

各河川の水位状況がリアルタイムで分かります。

国土交通省の「川の防災情報」はこちらから!

落雷情報(各電力会社)

落雷地点や雷雲の動きがリアルタイムで分かります。

ほか、地方自治体で出している情報もあります。お住まいの地域のWEBサイトなどを確認しておくといいでしょう。

取材協力

本記事は、日本気象予報士会の気象予報士、藤井聡(ふじいあきら)さんに取材させていただいた内容を基に、nanapi編集部で編集しました。

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(image by nanapi編集部)

この記事で使われている画像一覧

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本記事は、2014年08月28日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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