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日本一防災意識が高い!?静岡県の防災訓練から学ぶ災害対策の心がけ

2014年07月30日作成

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30年間に渡って東海大地震への備えや対策を万全なものとし、ときに「日本一防災意識が高い県」と称されることもある静岡県。そんな静岡県の防災マニュアルから、防災そして地震対策について学んでいきたいと思います。

静岡県と地震

東海大地震と静岡県のつながり

かつて東海大地震で大きな被害を受けた静岡県は、地震に対する警戒心と防災意識が非常に強いことで知られています。また約30年前に東海大地震の再到来が予測され、大きな被害を受ける可能性があるとして国の地震防災対策強化地域に指定されてからは、静岡県の災害対策はさらに強固なものになっていきました。

県内の避難訓練の回数やその多様さ、また防災資料の豊富さなどからも、県をあげての災害対策意識をうかがうことができます。

静岡県庁Webサイトの危機管理部ページをチェックしてみよう!

県民の防災意識もめっちゃ高い

とはいえ、行政がどれだけ力を入れても県民との間に意識のギャップがあっては意味がありません。しかし静岡県民は行政の熱意に負けないくらい防災意識が高いのです。

というのも静岡県民は

  • 毎年震度4程度の地震を経験
  • 東海大地震の発生や被害予想を幼少期から教えこまれる
  • 避難訓練の回数がやたら多い
  • 通常の避難訓練とは別に、とつぜん始まる「抜き打ち防災訓練」がある

というような「常に地震を想定しまくった生活」を送っているため、必然的に地震に対する意識が非常に高くなってしまうそうです。静岡県民に気の休まる日はありません。

東北大地震の発生当時、静岡は震度6強の直下型地震にあって死者数ゼロ!普段の訓練が活きた結果ですね!

静岡県民はその災害対策を当たり前のことだと思っている

そんな静岡県民は、自分たちの防災意識が他県民よりもずば抜けていることを知らない人のほうが多いようです。

とはいえ地震大国ニッポンにおいて、防災意識や避難訓練の経験値は高ければ高いほどいいものですよね。見習いたいものです!

静岡県の防災訓練にまなぶ!

そんな静岡県民ですが、学校や職場における避難訓練はもちろんのこと、そのほかに一体どのような防災訓練を行っているのでしょうか?その一部をご紹介します。

夜間防災訓練・熱海市網代地区

この夜間防災訓練では、小中学生・高齢者を含む多くの市民が参加して、夜間時に災害が起こった際の避難経路を含む、医療救護や初期消火、心肺蘇生やAEDの使用法を学ぶそうです。

また、土砂災害警戒地域では、情報・予報、そして警報の伝達方法や避難体制の確認を行い、有事における土砂災害の被害を最小限にすべく、地元消防団と協力してこうした訓練を行っているんだとか。

「地域の防災訓練って参加したことないかも…」という方も、地域の防災訓練に参加して、自宅周辺の避難経路や避難場所を確認しておきたいですね!

避難訓練コンサート~2000人の避難訓練!・静岡市葵区

「楽しいコンサート中に、いきなり火災が発生したら…?」そんなギモンを抱いている方にピッタリなのがこの「避難訓練コンサート」です。あらゆる状況を想定して避難訓練に挑む静岡県民の意識の高さがまぶしいです。

この訓練は、演奏中に館内の自動火災報知器が鳴り、観客らが係員の誘導に従って建物外へ避難する…といったプログラム。実際の訓練では避難完了までにかかった時間は約9分で、想定されていた避難時間である20分を大幅に下回ったんだとか。さすが静岡県民。

向こう三軒両隣作戦・静岡市由比地区

由比地区においては、平時より自分の近隣の3~6世帯をひとまとめとして、有事の際にお互いが助け合うための「防災グループ」を設け、そしてそのグループの中から各1人ずつリーダーを選出するのが「向こう三軒両隣作戦」です。

この制度を設けることで、由比地区では素早い安否確認と素早い情報の伝達、そして強固な防災組織をつくりだすことができているようです。

制度化されていなくとも普段からご近所付き合いを大切にしておけば、万一の際にお互いで助けあうことができますね。

黄色いハンカチ作戦・富士宮市

富士宮市では、震度5強の地震が発生したときに、「我が家は大丈夫です。他の人を助けてください」という意味を込めて、玄関先や窓などに黄色いハンカチを掲げるように呼びかけています。

災害時の安否確認が簡単にでき、また要救助者のもとへより早く駆けつけることができるようになる「黄色いハンカチ」。東日本大震災のときは、避難訓練の通りに黄色いハンカチが数多く出されていたそうです。

有事の際は、安否確認のために黄色いハンカチを軒先に掲げておきたいですね。

黄色いハンカチでなくとも、手ぬぐいやバンダナなど、黄色いものであれば何でもOK!

地元事業所との提携・袋井市上山梨地区

地元のショッピングセンターと提携して、防災訓練を行っている地域もあります。駐車場で消火訓練や炊き出しの体験をするほか、地域住民と従業員が協力し、緊急の避難所などに使われるバルーンシェルターを設営したんだとか。

また店内を使って、有事の際の負傷者の搬送・受け入れ、援助物資提供の訓練も行ったそうです。地域密着型のスーパーだからこそできる、地域に根づいたリアリティのある防災訓練です。

津波避難訓練に10万人

静岡県では、東日本大震災の発生した3月11日を含む3月6日~15日までの10日間を「津波対策推進旬間」と定めています。今年も焼津市や下田市など沿岸16市町で津波避難訓練が実施され、約10万2000人もの人が訓練に参加しました。

「即時行動」「避難場所・経路の確認」「情報伝達の検証」「災害時要援護者の避難支援」といった4つの重要項目をとくに確認・訓練したそうです。

訓練内容ももちろんですが、特に注目したいのはその参加人数です。防災をこころがける県民がいかに多いかがわかりますね。

あの国民的マンガにも描かれるほど

国民的人気漫画「ちびまる子ちゃん」の舞台が静岡県であることをご存知でしょうか。作者・さくらももこさんの幼少期を投影して描かれていますが、特に初期の作品ではそのエッセイ色が強くなっており、いわゆるご当地ネタが含まれていることも。

それが実によく出ているのが、ちびまる子ちゃんのコミックス第2巻に収録されている「避難訓練に余念のない県民の巻」です。静岡県民の避難訓練をどこまでも冷静に見つめツッコミを入れる内容は、静岡県民そして当記事をここまで読んで頂いた方ならクスっと笑えること必至です。

ひとりひとりが防災意識を持とう

他県民とくらべて実に多い避難訓練と防災訓練を積み重ねてきた静岡県民はひとりひとりが高い防災意識を持っており、自覚のあるなしに関わらず「防災のプロ」とも呼べる存在です。

なんとなく「まあ地震なんてそうそう来ないでしょ」という楽観的な思いを抱いている方も、いま一度、危機管理と防災意識について考えてみてはいかがでしょうか。

「東海大地震」を自分たちの地域に置き換えて

今回挙げた以外にも多くの防災情報が学べる静岡県公式Webサイトはこちら!正しい知識を身につけて、正しく防災を行いたいですね。

また、静岡県は「東海大地震」に備えて各マニュアルを著していますが、こうした防災対策情報や行動指針は、東海大地震の被害が予想される地域以外でも活用することができるでしょう。

東京での発生が予想されている「首都直下型地震」や、紀伊半島沖から遠州灘にかけて周期的に発生している「東南海地震」、「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震」など、日本において地震の対策と生活は切っても切れない関係にあるといえます。

防災意識の高い県である静岡県のマニュアルを自分たちの地域に置き換えて、地震や防災について考えてみてはいかがでしょうか。

(image by PresenPic)

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本記事は、2014年07月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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