生活の知恵があつまる情報サイト

nanapi

Icon life生活・ライフスタイル

  1.  
  2.  
  3.  
  4.  
  5. 国立天文台に聞いた!2014年ならではの「中秋の名月」の楽しみ方

国立天文台に聞いた!2014年ならではの「中秋の名月」の楽しみ方

2014年07月28日作成

 views

(image by 国立天文台)

澄んだ夜空に月がよく映えるこの季節。お団子を食べながらお月見でも、と思いながら「そもそも今年の中秋の名月っていつ?」「十五夜の日は満月が見られるの?」などといった疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

というわけで今回は、「国立天文台」の天文情報センターに、2014年のお月見情報についてお伺いしました!天文のプロならではの情報が盛りだくさんです。

今年の中秋の名月は、9月8日。お月見に備えて正しい知識を知っておきたい方、必見です!

中秋の名月とは?

(image by 国立天文台)

中秋の名月は中国由来?

日本で古くから親しまれていたお月見ですが、お月見の風習自体は9世紀頃に中国から伝わったという説が有力だそうです。

英語では空に浮かぶ「月」と、1ヶ月の「月」は「moon」と「month」で使い分けられていますが、日本語ではどちらも「月」といいますよね。そこで日本には「中秋の名月」を歌ったこんな有名な和歌があります。

短歌:月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月
解釈:毎月のように月を眺める月があるけれど、名月を見る月といえばまさに今月のこの月ですね

一首のなかに「月」という言葉が8つも入っています。昔からお月見が大事な行事として楽しまれていたことがよくわかりますね。

そしてなんといっても秋は実りのシーズン。中秋の名月には芋をお供えすることから「芋名月」とも呼ばれていますが、こうして秋の月を愛でる風習には、収穫を祝い自然に感謝するという意味合いも含まれているのでしょう。

中秋の名月はいつ?

「中秋の名月」とは、現在私たちが使っている暦よりも前に使われていた暦(太陰太陽暦。以下、旧暦と表記)で、8月15日の夜の月のことを指します。

旧暦と現在の暦は約1か月ほどずれていますが、旧暦の8月15日が現在の暦だといつに当たるのかは、毎年変わります。

また、旧暦における9月13日の夜にもお月見をする習慣があり、この夜のことを「十三夜」と呼びます。この日の月は「後(のち)の月」「栗名月」「豆名月」とも呼ばれ、親しまれています。

どうしてこの時期は月が綺麗なの?

「中秋の名月」を愛でるようになったのは、月の見える高さと天気に関係があります。地球から見て月は太陽と正反対の場所に位置しているため、月の位置は夏は低く、冬は高くなります。そのため、月が見上げるのにちょうどいい高さになるのは、春か秋となります。

そして、「春はかすみ」「秋晴れ」という言葉があるように、天気がよく空気が澄むということから、春ではなく秋に月を愛でるようになったのです。旧暦で秋は7~9月。そのちょうど中間である8月15日が、中秋の名月とされています。

2014年の「中秋の名月」について

(image by 国立天文台)

今年の「中秋の名月」は9月8日(月曜日)の夜

2014年の「中秋の名月」は9月8日の夜の月になります。9月8日の東京の日の入りは17時59分で、月の出は17時15分です。

東京以外の日の出入り、月の出入りの時刻は、国立天文台のサイト「暦計算室」のページで調べることができるので、チェックしてみてくださいね。

9月は月がとてもきれいで見やすい時期ではありますが、同時に台風のシーズンでもあります。台風と中秋の名月がちょうどかち合ってしまった……という年も少なくありません。

2013年は台風もなく、綺麗な満月を鑑賞できました。今年も昨年同様、秋晴れのなか綺麗な月が見えるといいですね!

ちなみに、今年の「十三夜」は10月6日です。

今年の中秋の名月は満月まで1日だけ足りない

ここで心に留めておいていただきたいのが、「中秋の名月はかならずしも満月ではない」ということです。

今年は「中秋の名月」の翌日である9月9日が満月。「中秋の名月」と「満月の日」が1日ずれているのです。2013年までの3年間は中秋の名月の日に満月が見られたのに、なぜ2014年は見られないのでしょうか?

それは、「旧暦」と「月の満ち欠けの周期」に関係があります。

旧暦では、新月になった瞬間を含む日が「1日」とされます。中秋の名月は、旧暦8月1日から数えて15日目の夜に見える月のことです。一方「満月」とは「地球から見て月が太陽の反対方向に位置した瞬間」を意味しています。

月が地球の周りをまわる軌道は楕円形をしているので、地球と月の距離は一定ではありません。地球に近いときは月の動きが速く、遠いときは動きが遅くなります。このため、新月から満月までの日数は一定ではないのです。

要するに「中秋の名月」は旧暦の「日付」に、「満月」は「地球と月の位置関係」にもとづいているため、「中秋の名月」と「満月」の日付がずれることがしばしば起こるのです。

なお、どこで満月になるかによって、地球から見える月の大きさは変わってきます。2014年と2015年は、月が地球に近い位置で中秋の名月の日を迎えます。どちらも満月ではないので少し欠けていますが、いつもよりやや大きめの名月となるようですよ。

より中秋の名月を楽しめるスポットは?

晴れて月が見える場所であれば、中秋の名月はどこでも鑑賞することができます。思い思いの場所で、月や、月と地上の共演を楽しんでください。

ですが、空ばかりを見上げていると足元への注意がおろそかになってしまいます。危険な場所へ立ち入ったり、はしゃぎすぎて周りの人の迷惑になったりしないよう、気を付けましょう。怪我をするようなことは避けたいところです。

ひとりひとりが安全とマナーに気をつけて、誰もが気持ち良く月を鑑賞できるように心がけたいですね!

思い思いに月を楽しもう!

(image by 国立天文台)

今では毎年恒例の行事となっている「お月見」ですが、中秋の名月だからこそじっくりと観賞したいところ。一生の思い出に残るような、素敵な一晩を過ごせるといいですね!

今回お話を伺った国立天文台のWEBサイトはこちら!

国立天文台(NAOJ)

国立天文台は、世界最先端の観測施設を擁する日本の天文学のナショナルセンターです。大学共同利用機関として全国の研究者の共同利用を進めるとともに、共同研究を含む観測・研究・開発を広く推進し、また国際協力の窓口として、天文学および関連分野の発展のために活動しています。

www.nao.ac.jp

この記事で使われている画像一覧

  • 20140718185443 53c8eee379a6f
  • 20140718185458 53c8eef270098
  • 20140718185237 53c8ee655c0e2
  • 20140718185521 53c8ef093a35a

本記事は、2014年07月28日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

編集部ピックアップ

編集部おすすめ期間限定のPRコンテンツ

もっと見る