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  4. 「暑中」も「入梅」も「端午の節句」も!?季節をあらわす「二十四節気」「五節句」「雑節」の基礎知識

「暑中」も「入梅」も「端午の節句」も!?季節をあらわす「二十四節気」「五節句」「雑節」の基礎知識

2014年07月18日作成

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暑中見舞いの時期を示すのに使われる「少暑」「大暑」などは、「二十四節気」にもとづいています。二十四節気は、あまり馴染みのない方が多いと思いますが、季節の行事との強く結びついています。

ほかにも、「端午の節句」や「入梅」などはよく耳にする言葉ですが、実はこれらも「二十四節気」や「五節句」「雑節」などに基づいているんです。ここでは、季節をもっと楽しむために知っておいていただきたい基礎知識をまとめました!

目次

二十四節気とは?

二十四節気の狙い

この二十四節気とは、簡単に言うと、暦の上と季節とのズレを調整するために考えられた季節の指標です。

元は古代中国で、当時使われていた太陰太陽暦(太陽の動きと月の満ち欠けによって1ヶ月の単位を決める方法)と、実際の季節のズレをすりあわせるために生まれたと言われています。

日本でも、中国で生まれたこの二十四節気が江戸時代ごろから使われていたようです。

日本では、古代から江戸時代までは中国の太陰太陽暦が使用さていました。その後日本でも暦が作られ始めました。明治6年(1873年)に太陽暦であるグレゴリオ暦に改暦し、現在に至っています。改暦前を「旧暦」、改暦後を「新暦」と呼びます。

太陽と月の暦のズレはこんなにある!

太陰太陽暦ではどれほどの季節と暦のズレがあるのでしょうか。

  • 月が地球の周りを一周する日数…約29.53日…12ヶ月で354日
  • 太陽が地球の周りを一周する日数の平均…約365.24日

このため約11日間のズレが生まれてしまいます。

地球を中心に固定し、太陽と月が地球の周りを一周すると考えた球体のことを、天球と呼びます。

二十四節気の決められ方

二十四節気の分け方は2種類あります。冬至から翌年の冬至までの時間を24等分する平気法。または地球から見た見かけの球体の太陽の通り道(黄道)を24等分する定気法で分けた日に季節の名前をつけています。

夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」で「二至二分」。それぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬の「四立」を入れて「八節」。1節は45日となるため、15日ずつ3等分して「二十四節気」となっています。

1年を約15日ずつに分けています。1ヶ月の前半を「節(気)」後半を「中(気)」と呼びます。中(気)にない月には閏月を加えて季節と暦のズレを調整します。

この暦の見方は半月ごとに季節の変化を把握できるため、農業の目安として重宝されたようです。

二十四節気を5日ずつ分け、気象の動きや動植物の変化を知らせる、「七十二候」もあります。

二十四節気の名称とそれぞれの意味

太陽の動きを元にして作られた二十四節気の、意味と日付の目安をまとめてみます。毎年同じ日付とは限らないので気をつけましょう。

  • 立春…2月4日ごろ。春の始まりであり、1年の始まりだった。「春一番」は立春を過ぎて初めて強く吹く南風を指します。この日の前夜に恵方の方角を向き、太巻きを食べる習慣があります。
  • 雨水…2月19日ごろ。雪が雨に変わり、氷も溶け出す時季です。
  • 啓蟄(けいちつ)…3月6日ごろ。冬眠していた虫などの目が覚め、土からはい出てくることを表しています。
  • 春分…3月21日ごろ。昼と夜の長さがほぼ同じになります。
  • 清明…4月5日ごろ。全てのものが清らかで活き活きしていることを指します。草木も咲き始めるころです。
  • 穀雨…4月20日ごろ。穀物が潤う柔らかな雨を意味します。

  • 立夏…5月6日ごろ。この日から立秋まで暦の上では夏になります。
  • 小満…5月21日ごろ。陽気がよくなり、草木などが成長してくるころです。
  • 芒種…6月6日ごろ。麦を収穫して、田植えを始める時季の目安です。
  • 夏至…6月21日ごろ。北半球では最も日が長い日に当たります。
  • 小暑…7月7日ごろ。本格的な暑さが始まり、梅雨明けも近づきます。
  • 大暑…7月23日ごろ。1年で最も暑い時季を意味します。農家では害虫駆除や草取りなどが大変な時季でした。

  • 立秋…8月7日ごろ。この日から立冬の前日まで、暦上の秋です。少しずつ涼しくなる時季です。
  • 処暑…8月23日ごろ。暑さがおさまってくる時季です。朝晩の涼しさに秋の気配を感じられるようになります。
  • 白露…9月8日ごろ。朝露が草花につき始め、本格的な秋の到来です。
  • 秋分…9月23日ごろ。昼と夜の時間がほぼ同じになります。この日を境に昼が短く、夜が長くなっていきます。前後3日間は秋の彼岸で、先祖の墓参りをする習慣があります。
  • 寒露…10月8日ごろ。草木に冷たい露が降りるころです。
  • 霜降…10月23日ごろ。早朝に霜が降りる季節です。

  • 立冬…11月7日ごろ。この日から立春までは暦上では冬になります。
  • 小雪…11月22日ごろ。まだそれほど寒くない、山に初雪が降り始めるころです。
  • 大雪…12月7日ごろ。山の峰が雪を被ります。動物たちも冬眠に入ります。
  • 冬至…12月22日ごろ。北半球では、太陽が最も低い位置にあり、夜が最も長い日です。かぼちゃを食べたり、ゆず湯に入る習慣があります。
  • 小寒…1月5日ごろ。「寒の入り」といい、寒さが一層厳しくなる時季です。小寒と大寒の間に「寒中見舞い」を出す習慣があります。
  • 大寒…1月20日ごろ。1年で最も寒さが厳しい時です。

行事との結びつきが深い「五節句」

二十四節気の他にも、季節の変わり目を示す「節句」というものがあります。

元は中国唐で定められていたものです。暦の中で奇数の重なる日は、陽が重なり陰になると考えられ、季節の旬の植物から生命力をもらい、邪気を祓っていました。

1月7日…人日(じんじつ)の節句

中国では元旦からそれぞれの日に獣畜を当はめる占いがあり、7日が人であったことから、人を大切にする節句になったと言われています。七草粥を食べ、無病息災と五穀豊穣を祈ります。

3月3日…上巳(じょうし)の節句

日本では桃の節句、雛祭りと言われていますね。雛人形を飾り、桃の花や菱餅、白酒などを供え、女の子の健康を祈ります。

中国ではこの日に祓や禊(水で体を洗い清めること)をしていたのが、後々発展したようです。

5月5日…端午の節句

もともとは女の子の行事だったものが、中国の端午と混ざり、今のような男の子の成長を願う行事になったと言われています。柏餅やちまきを食べ、菖蒲湯に浸かったりします。

7月7日…七夕(しちせき)の節句

織姫と彦星で有名な七夕。中国では、手芸の神様と言われ、天上で機を織る織女に、針仕事や詩歌などが上達するように供え物をする行事があったようです。笹竹に歌や文字を書いた五色の短冊を飾り、その竹を川や海に流す行事があります。

9月9日…重陽の節句

この重陽の節句は日本だとマイナーなのではないでしょうか。中国では菊酒は神仙の飲み物と言われ、また菊の花が不老長寿の薬草とされていました。そのためこの日に菊の花を酒に浮かべて飲み、邪気を祓ったと言われています。

日本人の生活文化から生まれた「雑節」

元は中国の気候を元に作られた二十四節気は、日本の気候と合わないことがありました。そこで農業で働く人たちが、より季節の変化を読み取りやすくするため、日本では「雑節」という独自の季節の目安も取り入れられました。

立春の前日…節分

豆まきで有名な節分。古代中国では、桃の木でつくった弓矢を射て鬼を払う「邪気祓い」が大晦日に行われていました。平安時代に日本の宮中行事として「豆打ち」が取り入れられていたようです。

春分と秋分をそれぞれ中日とする7日間…彼岸

春と秋に行う彼岸は日本だけの行事です。生死の海を渡った悟りの世界が「彼岸」、生きているもののいる迷いや煩悩のある世界は「此岸」。彼岸が西、此岸が東にあると言われていました。

太陽が真東から昇り、真西に沈んむ春分と秋分は彼岸と此岸が繋がりやすと考えられ、先祖の供養を行いました。

春分と秋分に最も近い戊(つちのえ)の日…社日

春は「春社」秋は「秋社」と言われています。戊には土の意味があり、社は土地の守護神を表しています。春は五穀の種子を秋は初穂を供えて豊作を祈ります。

立春から88日…八十八夜

茶摘みの歌で有名な八十八夜は5月2日ごろを差します。霜がふらなくなり、夏めいてくるこの時季に、茶摘みや稲の種まきをします。

立春から135日…入梅(にゅうばい)

6月11日ごろに当たるこの時季は梅雨入りの季節。今は太陽の黄経が80度になった日が入梅になっています。

夏至から11日目…半夏生(はんげしょう)

7月11日ごろから7月7日ごろまでの5日間を指します。農業では大切な時期であり、半夏生の前に田植えを終わらせるようにしないと、収穫が減ってしまうと言われています。

「半夏」とは「烏柄勺(からすびしゃく)」という薬草であり、この薬草の生える時期が名前の由来であるそうです。

立春・立夏・立秋・立冬の各18日前…土用

中国の陰陽五行説で万物の根源とされる「木火土金水」を春は木、夏は火、秋は金、冬は水に当てて、残りの土を季節の変わり目に当てはめたようです。

この季節の変わり目にあたる土用には、いろいろな禁忌や風習がありました。特に夏は梅雨明けと重なったため、重要視されるようになったといいます。

立春から210日目…二百十日

9月1日ごろにあたる二百十日は、稲の開花にあたる時期であると同時に、台風が到来しやすい季節でもあります。そこでこの日を厄日として戒めるようになりました。

また9月1日は、1923年関東大震災が発生したため、自然災害の備えを呼びかける「防災の日」にもなっています。

立春から220日目…二百二十日

9月の11日か10日にあたります。八朔(旧暦8月1日)、二百十日、二百二十日は合わせて、農家の三大厄日と呼ばれています。昔の人々は農作物を守るため風を鎮める祭りを行いました。

今でも富山市越中八尾の「おわら風の盆」というお祭りが残っています。

季節を感じる風流も素敵です

普段何気なく過ごしている季節の行事・イベントですが、実は昔考えられた「節」に基づいているものも多いのですね。昔の人がどんな気持ちでその季節を過ごしたのか、考えてみるのも風流ですよ。

(image by amanaimages)

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本記事は、2014年07月18日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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