枝豆(エダマメ)といえば、夏のビールのお供というイメージがありますよね!実は栄養素もたっぷりで、お子さんや女性にもうれしい野菜なんです。しかも、病気になりにくく手がかからないのでベランダ菜園にはピッタリです!
枝豆の基本情報
和名 | エダマメ |
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科名 | マメ科 |
栽培難易度 | かんたん |
収穫までの期間 | 約50~60日 |
主な病害 | ほとんどなし |
主な害虫 | ダイズアブラムシ・シロイチモジマダラメイガ・ヨトウムシ類・カメムシ |
ここでは、「ベランダで枝豆を育ててみたい!」という方のために、枝豆栽培を始める前にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
1.枝豆栽培に必要なスペース
枝豆は、一般的なプランターでも野菜用のプランターでも育てられます。株を植えるときは、間隔を20cm~30cmほど空けます。幅が60cmほどあるプランターであれば、3株ほど育てることができますよ。深さは20cm以上のものにしましょう。
また、1株だけ育てたい場合は、直径30cm×深さ30cmほどの大型の鉢でも栽培することができるので、そちらを使うのもOKです。
育てやすいプランターを選ぶ!
水はけを良くするため、プランターの底がメッシュ状になっていたり、スノコがセットしてあるプランターも、枝豆栽培に適しています。
スノコなどが付いていない鉢やプランターでも、後から鉢底石を入れれば大丈夫です。
2.枝豆栽培におすすめの土
枝豆は土質を選ばず、よく生育します。また、マメ科作物は連作に適しませんが、枝豆は連作障害にも強い方です。しかし、苗を植える土は、できれば新しいものがいいでしょう。
枝豆は高温多湿な環境を好むので、粘土質で保湿性のよい土が良いです。土があまり乾燥しないものを選びましょう。5月ごろのまだ気温が低い時期に植える場合は、地温があがりやすい砂質の土がオススメです。
ホームセンターなどで売られている「野菜培養土」は、そのまま使用できるので初心者の方にはお手軽ですよ。元肥タイプもOKですが、他の野菜ほど肥料を必要としない野菜なので、追肥をする際に少なくするなど注意しましょう。
3.育てはじめに適した環境
植え付け時期と適温
種をまく場合は、4月下旬~5月、苗を植え付ける時期は、4月下旬~5月上旬が目安です。生育適温は25~28℃です。枝豆は高温に強いのが特徴です。乾燥にはやや弱いので、日照が続くようならこまめに水遣りをします。
種で育てる場合、土をかぶせていても、鳥が食べることがあるので、本葉が出るまでは、鳥よけネットなどで種を守る必要があります。
日当たり・風通しのよい場所で育てよう
枝豆は日当たりのいい場所が好きなので、ベランダのよく日の当たる場所に置くようにしましょう。また、風通しの良い場所に置くのもポイントです。
4.枝豆の種・苗を買うときのポイント
種を買う場合
野菜の種には、早生種(わせ)や中生種(ちゅうせい)、または晩生種(ばんせい)などがあります。早生は生育が早く、晩生種は生育(収穫)が遅いというようになります。
生育の早い早生種がいいかと思いがちですが、生育の早い早生種には、未熟なまま収穫期を迎えたり、いつの間にか収穫期が過ぎていたりとデメリットもあります。そのため、環境や栽培状況、時期に応じて早晩性を選ぶと良いでしょう。
- 早生種…3月中旬~5月上旬
- 中生種…4月下旬~6月上旬
- 晩生種…6月中旬~7月中旬
苗を買う場合
苗から育てる場合は、次のような苗を選ぶとよいでしょう。
- 本葉が2枚程度のもの
- 双葉が枯れていないもの
- 茎が太いもの
- 葉色が濃く、病害虫がいない・被害を受けていないもの
- 白い根が出ているもの
おわりに
枝豆を作る前にチェックするべき5つの項目についてご説明しました。枝豆は、ベランダ菜園初心者でも、種から育てられる野菜です。
種から育てると3~4ヵ月、苗からだと2ヵ月程度で収穫できますので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
(image by 筆者)