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とかくに住みにくい人の世に、夏目漱石に学ぶ「ほどほど」処世術

2014年05月23日作成

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朝、目が覚めるたび「あー、会社マジしんどい…」と絶望的な気持ちに打ちのめされていませんか?「仕事したくない」「もう会社辞めて気ままに暮らしたい」などと、やさぐれた気持ちに悩まされている人はとても多いようです。

生きているだけでも大変なことだらけなのに、毎朝きちんと起きて、社会に出て、誰かのために働くなんてそれだけでも本当に偉いことですよね。もっと自分を褒めるべきです。心から、今日もお疲れ様です!

そんな社会での辛さを少しでもやわらげるべく、文豪・夏目漱石の有名な文章から、処世術について学んでみました。

目次

夏目漱石に学ぶ、社会で上手に生き抜くコツ

草枕 (ホーム社漫画文庫) | Amazon

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

こちらは御存知の通り、明治の文豪、夏目漱石の「草枕」の有名な冒頭文です。これを現代版に、ちょっとお下品な言葉で直すとしたらこうなります。

「理屈で考えて行動してるとマジで邪魔してくる奴とかいるし。だからって相手を気遣って同情してると、ときどき手のひら返して裏切られたりするんだよなぁ。で、しょうがねぇから俺流の生き方でいくぞってなったんだけど、正直かなりしんどい。あー、生きてくの辛いわー」

どうやら、夏目先生の時代から、社会で生きていくということの厳しさはたいして変わらないようです。この冒頭文を読むともう、八方塞がりのように感じますし、結局どんなふうに生きても辛いのか…!と、そんなことを考えていた矢先。重大なことに気づきました。

どうやら夏目先生、本当のところは生きやすくするコツを私達に教えてくれていたのです。

夏目漱石流処世術1:智に働かない

解釈:理屈ばかりで先走らないこと。
教訓:真面目にやったあとは、ときどきハメをはずして親しみやすさをアピールすること。

決して間違っているわけではないことでも、正論は武器になることがあります。どんなに筋の通った合理的なことでも、相手によってそれは凶器と感じることも。「あの人の言ってることは正しいけど、私はそうはなれない…」と、正しさはときどき相手に息苦しさを与えてしまうのです。

相手を追い詰めてしまったが最後、彼らは敵に変わることもあります。行く手を阻んだり、陰口を言われるかもしれません。100%理詰めでパーフェクトであり続けるのではなくて、50%くらいに肩の力を抜いて親しみやすさをアピールしてみましょう。

ただし、親しみやすく見せるからといって、むやみに相手にツッコミをいれてはいけません。賢い人のツッコミは皮肉や嫌味になってしまうこともあります。親しみやすくて重くない失敗エピソードを選びましょう。

夏目漱石流処世術2:情に棹をささない

解釈:相手の感情に寄り添いすぎないこと。
教訓:同情をするより先に、夕飯をご馳走してあげること。

優しい人のなかには、相手の問題まで自分の問題にしてしまうことがあります。相手の失敗も「辛いよね。こういうときにはこうするのが一番だよ」と懇切丁寧に教え、自分のテクニックを惜しみなく相手に注ぎ込み、上へ上へと導いてあげます。愛情たっぷりのその行動は、それはそれは素敵です。

しかし職業がマザー・テレサでない限り、社会では「愛は惜しみなく注ぐもの…」などと言っていられません。同情ばかりしていては利用されてしまう危険があります。いつのまにか相手の失敗の濡れ衣を着せられたり、お節介でうざったい人というレッテルを貼られたりしては、たまったものではありません。

  • 個人の問題は最終的には個人で解決するもの
  • サポートはできても代わりにやってあげることはできない

という現実を踏まえたうえで、俗物的にスマートにお金で解決するのもありです。もちろんお金を貸せと言っているわけではありません。ワンコインランチをおごるとか、夕飯を数千円ご馳走するとか、その程度でいいのです。むしろそれ以上はダメ。

一番大切なことは、ほどよい距離を保ったうえでひたすら話を聞いてあげることです。

夏目漱石流処世術3:意地を通さない

解釈:周りに我を押し付けないこと。誤りを認めること。
教訓:「これが俺スタイル!」と言う前に地道に努力をすること。

自分らしさを持つことは素晴らしいことです。「俺流!」「俺スタイル!」「俺モード!」どれもマイワールドを繰り広げていて、夢があって素敵です。

しかし自分を強くアピールすることにこだわりながら、実際は中身が空っぽだというケースもあります。「オレオレ!」と我を通しておきながら中身のともなわない状況は、新種のオレオレ詐欺です。オレオレ詐欺に騙された人は当然、文句を言い、言葉の端々から揚げ足をとろうとしてくるでしょう。

しかし「オレオレ!」と言ってしまった手前、プライドばかりがモンブラン級にそびえ立ち、たとえ間違ったと気づいても前言撤回をするのが難しくなります。「本当は考えを変えたって言いたいんだけど…」と伝わらないもどかしさにフラストレーションはたまる一方。それでは生きづらくて仕方ありません。

  • まずは自分で自分を認めてあげる
  • 何も言わなくても背中で語れる貫禄をつける

みんなが自分を認めてもらいたがる世の中で、自分を周りに認めてもらうことは、想像以上に時間がかかることです。そんな状況下で一番手っ取り早いのは、誰に認められなくとも自分で自分を認めてあげること。認められないのなら、認められる自分になれるよう努力するのみです。

そのうち、何も言わなくとも背中で語れるようになるでしょう。

結論:バランス良く生きればいい!

怠けるのはいけないけれど、はりきりすぎても問題が起こります。冷たさは人を傷つけるし、優しすぎて相手をダメにすることも。

極端な感情の偏りは、なかなか良いものを生み出しません。大切なのは栄養と同じようにバランスよく自分の気持ちを摂取して、バランス良く活動していくことのようです。

夏目先生の言うように、とかくに人の世は住みにくいわけですが、そのぶん見どころも、とかくに沢山ありそうです!

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(image by 風待人 / PIXTA(ピクスタ))

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本記事は、2014年05月23日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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