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本当に?「くしゃみをすると誰かに噂されている」という言い伝えの由来とは

突然鼻がムズムズ……あ、タイミング悪…「ハックシュン!」。こんな経験がある方も少なくないのは?

子供のころ、くしゃみをすると「誰かに噂されているよ」なんて言われたもの。しかし、デジタル文明時代に生きる私達にとっては、正直信じがたいお話ですよね。

では、なぜ関係性のなさそうな「くしゃみ」と「噂話」という行為が結びつき、言い伝えられたのでしょうか。そこで今回は、「くしゃみをすると誰かに噂されている」という都市伝説(?)の由来をまとめてみました。

日本におけるくしゃみの歴史

「くしゃみをすると誰かが噂をしている」という言い伝えはどこから来たのでしょうか。

かつての日本では、くしゃみは不吉な予兆であり、恐れられていました。たとえば、鎌倉時代に記された「徒然草」には、「子供がくしゃみをしたときに、親が「くさめ」と唱えないと死んでしまう」という一節があります。

この「くさめ」という言葉の由来には、3つの説があります。

  • 「休息万命 急急如律令(くそくまんみょう きゅうきゅうにょりつりょう)」の短縮

「休息万命」とは、サンスクリット語で「長寿」を意味する言葉を由来としています。くしゃみをすると健康が損なわれる、とかつて仏教では考えられていました。そのため、長寿を意味する言葉を口にする習慣ができたのではないでしょうか。

  • 「糞はめ」という罵倒語の訛り

「糞はめ」とは「糞食らえ」の意。なぜくしゃみに対して罵倒するのかは定かでありません。邪悪だとされるものへの、せめてもの抵抗でしょうか。

  • くしゃみの擬音

くしゃみをしたときの呼気が「くさめ!」と聞こえたことに由来するという説もあります。

「誰かが噂をしている」という話の由来

今でこそ、くしゃみを抑える裏ワザなどが紹介されていますが、かつてくしゃみは自分で抑えることができないものでした。

さらに、呼気は命と考えられていたことも相まって、「何者かによって命を吐き出させられている」、つまりは呪われていると考えていたという説があります。先述の、くしゃみをした子供に親が「くさめ」というのは、ある種の呪文返しだったのかもしれません。

その後、時代の流れとともに「呪い」が「噂」となり、現代のような形になったと考えられています。

くしゃみの回数によって噂の種類が違う?

くしゃみの回数によって種類が違うという話があります。その内容は、下記の通り。

  • 1回……褒められ
  • 2回……憎まれ
  • 3回……惚れられて
  • 4回……風邪をひく

回数によって、立っている噂の種類は地域によって違うようです。昔からある言葉あそびのようなものなので、現代版にリメイクする場合は4回以上のくしゃみに「花粉症」を加えてもいいかもしれませんね。

諸外国では

くしゃみに関する言い伝えは世界各地に存在しており、基本的にはくしゃみをした人物に声をかけるそうです。ここでは、いくつかの国や地域を紹介していきます。

英語圏

アメリカを始めとする英語圏では、くしゃみをした人に「God bless you.」と声をかけます。意味は「神のご加護がありますように」。ちなみに、対象者がキリスト教を信仰していない場合は「Bless you.」になります。

ドイツ

ドイツでは「Gesundheit!」と声をかけます。「Gesundheit」とは「健康」を意味し、転じて「お大事に」といったニュアンスで使われるそうです。

フランス

フランスでは「A vos souhaits !」と言葉をかけます。この意味は「あなたの願いが叶いますように」とのこと。ポジティブですね。

スペイン

スペインでは「Jesus.」といいます。「Jesus」とは、キリスト教の救世主・イエスを指します。アメリカなどと同じように「神のご加護がありますように」という意味合いとなります。

各国内でも地域によって差があるようです。

はーくしゅん!

くしゃみは風邪やインフルエンザなどをひいても出る症状です。医療が未発達で、栄養状態もよくなかった時代では、それらの病は命に関わります。つまり、くしゃみは命を脅かすものの兆候であり、恐怖の対象であったのでしょう。

いま私達が冗談のように「噂してるのかな~」などといえるのは、文明の進歩のおかげといっても過言ではありません。これらを頭のすみにいれつつくしゃみをすれば、生まれた時代の良さを噛みしめられるかも?

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(image by amanaimages)

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