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貧困・麻薬・暴力…まさに圧倒的!スラムを舞台に描かれた世界の社会派傑作映画9選

2014年02月17日作成

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(image by PresenPic)

麻薬・貧困・暴力・殺人…わたし達日本人には想像もつかないスラムの現実を描き出した映画をご存知ですか?

圧倒的なリアリティをもって撮影され、世界中で高い評価を受けた映画たちを見て、世界に存在する過酷な現実を垣間見てはいかがでしょうか。

目次

「シティ・オブ・ゴッド」

アカデミー賞ノミネート、カンヌ・東京国際映画祭などで絶賛され、当時の大統領も「この映画いいからみんな見るべき」と演説したというブラジル映画。ブラジル・リオデジャネイロに実在する無法地帯「シティ・オブ・ゴッド(神の街)」で起こる様々な事件や人生を描き出した群像劇です。

圧倒的なまでの純粋な暴力と、スラムの現実や様々な登場人物の思惑を大胆かつ緻密に描き出した映像は必見!貧民街が舞台のため必然的に訪れる残酷なシーンも、作中に流れる陽気なブラジリアン・ミュージックのせいかベッタリとした悲惨さを感じさせない演出になっています。

一部役柄を覗いては、主要キャストたちまでもスラム街に実際に住んでいる素人達を起用。アドリブ主体の彼らの演技はドキュメンタリー映画と見まごうほどのリアリティです!公式サイトはこちら

同監督・スタッフによる作品には「シティ・オブ・メン」も。ちなみに2作のストーリーには直接の関わりはありません。

「バス174」

ブラジル・リオデジャネイロで実際に起こったバスハイジャック事件を追ったドキュメンタリー映画。ブラジル全土で生中継された事件の映像を追うだけでなく、事件について独自の調査を行っています。

貧民街で育ったハイジャック犯・サンドロがなぜ事件を決行したのか、それに伴うスラムの実態や貧困層に対する司法制度の問題・富裕層と貧困層との格差を浮き彫りにし、高い評価を受けました。

実際に事件に関わった人々がカメラの前で語る事件の内情やストリートチルドレンの真実はけして作りものでなく、だからこそ日本人の想像を越えています。

映画は上の動画において全編アップロードされていますが、ポルトガル語の映画字幕です。日本語字幕はDVDレンタルか購入で!

「シティ・オブ・マッド」

上記の「バス174」同様、実際に起こったバスハイジャック事件をテーマにしていますが、こちらは犯人であるサンドロに焦点を当ててフィクションと現実を織り交ぜたストーリーが構築されている映画です。

ハイジャック犯・サンドロという人物をフィクションを交えて描き、彼が事件を起こすに至った理由、彼の過去や背景とそれに伴う人格形成を見せると同時に、ブラジルの貧困街の最悪な環境と、そこに生きる子供の現実を私達に伝えてくれる映画といえるでしょう。

ちなみに、「バス174」を観てからの鑑賞がおすすめです。

邦題が「シティ・オブ・ゴッド」に似ていますが、両作には繋がりはありません。ちなみに原題は「Last stop174」。

「ファヴェーラの丘」

「ファヴェーラ」と呼ばれるブラジルの貧民街。そんなファヴェーラの中でも最も危険とされている「ヴィガリオ・ジェラウ」を舞台にしたドキュメンタリー映画です。

多くの友人や家族をギャングや警察に殺された元麻薬密売人・アンデルソンは、スラムを救う手立てとして「音楽」に希望を見出し仲間とともに『アフロレゲエ』というグループを結成。スラムに住み、いずれギャングになり死んでゆく子供を1人でも救うため音楽をスラムに広める彼の姿を追います。

画面に映し出されるブラジルのスラムの現実と、それをいつの日か全て塗りつぶしてくれるのではと思わせる圧倒的なダンス、歌、音楽!底抜けに明るいブラジリアン・ミュージックの鮮烈なリズムが胸を熱くさせてくれます!

「スラムドッグ$ミリオネア」

アカデミー作品賞を含む数多くの賞を受賞、各国の映画祭でも絶賛され日本でも高い人気を誇る「スラムドッグ$ミリオネア」です。

世界最大のクイズショー「クイズ$ミリオネア」に出場し、最後の一問まで到達したのは、スラム出身である主人公・ジャマール。無学の彼が難問に答えられるわけがないと不正の疑いがかけられ、そこで彼は、彼がどうして答えを知るに至ったか、彼の過酷な過去を語り始めます。

世界最大規模のスラムで生まれ育ち、それがゆえに多くの苦労と経験を積んできたジャマールが語る彼の人生を通して、インドにおける貧困層の現実を浮き彫りにしています。それに絡む「運命の愛」と、スタイリッシュな演出・インド音楽の素晴らしさは必見!インドムービーならではのEDまで見届けましょう。

「RIZE」

天才ファッションフォトグラファー、ビッド・ラシャペルの初監督作で、「全米で最も危険な街」と呼ばれるアメリカ、ロサンゼルスのサウス・セントラル地区を舞台にしたドキュメンタリー映画です。

暴動・犯罪・暴力・麻薬が日常となっているこの地区で、子どもたちにダンスを教えたトミー・ザ・クラウン。「踊るか、ギャングになるか」という2択を迫られる若者たちが、不満や恐怖や決意などその身に宿す全てを出し切るかの如く身体をしならせる映像は「衝撃」のひとこと。

映画の冒頭に「この映画の中のダンスは早回しではありません」と監督が言うほど、人間業とは思えないような刺激的で暴力的なダンスが何よりの見どころです。アメリカの抱える社会問題とその中で生きる人々を「魅せる」一本です。

「イノセント・ボイス」

1980年代、内戦により戦場と化したエルサルバドルを舞台に、無名の新人俳優オスカー・トレスの実体験をつづった脚本をメキシコ出身のルイス・マンドーキ監督が映像化した本作。

この映画のテーマとなったエルサルバドル内戦は12年間も続き、その犠牲者は7万5000人、政治的失踪者は8000人、亡命者は100万人にも及びました。安息のない苛烈な内戦が、「少年兵」として過ごした11歳の少年チャバの目から語られます。

悲惨な戦争と母子のつながりを織り交ぜ、ハリウッドとメキシコの映画人を唸らせた本作は一見の価値あり!

「ツォツィ」

アカデミー賞外国語映画賞を受賞、各国の映画祭で数多くの賞を受賞した「ツォツィ」は、アパルトヘイト廃止後の南アフリカ・ヨハネスブルグの黒人居住区ソウェトを舞台とした一本。

「チンピラ」を意味する「ツォツィ」と呼ばれる、犯罪や暴力はおろか殺人もいとわない主人公の少年が、ある赤ん坊と出会うことで変わっていく様子を描いています。

アパルトヘイト廃止後「世界一の格差社会」と呼ばれた南アフリカの過酷な現状、そこに生きる人をリアルに描き出した本作について、昨年亡くなったネルソン・マンデラ元大統領も「自分もかつてはツォツィだった。南アフリカを世界に知らしめたのはこの作品だ」と語る、見ておきたい作品です。

「ヴァンダの部屋」

ポルトガルの首都・リスボンの、移民たちが住む街「ヴァンダ」。ペドロ・コスタ監督が、2年間に渡ってその街の住人たちを捉えたのが「ヴァンダの部屋」です。

地図から消える街・フォンタイーニャス。そこのとある一部屋で、ショベルカーやブルドーザーが街を壊していく音をBGMに、反抗するでなく行動するでなく、静かに麻薬を吸いながら、ただその部屋の終わりを待つ人々をカメラが淡々と捉えています。

社会の問題を提起するような鮮烈な映像やストーリーはなく、ただそこに存在し、住んでいる人々を確かに捉えた映像には、なぜか惹き込まれる美しさと魅力と寂しさが存在しています。

同監督による同地区を描いた「コロッサル・ユース」も必見です。

おわりに

どの映画も問題提起としてだけでなく作品としての完成も素晴らしいものになっており、邦画やハリウッド映画にはない、アジアや南米特有の演出と魅力はとても新鮮です。

世界中で賞賛を浴びた映画たちを見て、多くの人が「楽しみながら知り、理解する」ことから世界の問題は解決に一歩近づくのかもしれません。

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本記事は、2014年02月17日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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