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竜脚類なのに首が短い?奇妙な姿に進化した「ブラキトラケロパン」の天才性

2013年11月13日作成

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目次

はじめに

皆さん、「ブラキトラケロパン」という恐竜をご存知ですか?ティラノサウルスやトリケラトプスのようにメジャーな恐竜ではないので、知らない人の方が多いかもしれませんね。

しかし、この見慣れぬ恐竜、実はなかなか優れた策士だったのです。

ブラキトラケロパンが属する「竜脚類」とは?

まずは、今回ご紹介するブラキトラケロパン(以下ケロパン)の基本データをご紹介しましょう。

  • 時代:ジュラ紀後期
  • 生息地:南米大陸
  • 分類:竜脚類
  • 全長:10mほど

全長は10mと小さめですが、ブラキオサウルスやアパトサウルスを始めとする竜脚類の一種です。知っている方は知っているかと思いますが、この竜脚類は首が長いことで有名です(画像は代表的な竜脚類ブラキオサウルス)。

ちなみに、ケロパンが発見されたのは2005年と比較的最近です。迷子になった羊を探していた羊飼いによって発見されました。

竜脚類なのに首が短いブラキトラケロパン

首が長いはずの竜脚類なのに…

では、噂のケロパンはどんな姿をしているのでしょうか?生前の姿を予想して書かれた復元画がこちらです。

なんと、首が長いことが特徴の竜脚類に属すはずなのに、あろうことか首が短いのです。尻尾はそれなりに長いのに、首は前からグッと押し込められたような姿をしていますね。背中がヒダのように盛り上がっているので、一瞬「手足のついた餃子かな?」と見間違えてしまいます。

このケロパンが見つかるまで、竜脚類は例外なく首が長いものだとされていました。しかし、この不自然な姿をしたケロパンのせいで、その常識は通じなくなったのです。しかもこのケロパン、あまりにも首が寸詰まっていて、首の骨が胴体よりも短いのです。竜脚類の中には胴長の4倍も長い首を持つ種も存在するのに、ケロパンはどんなに長く見積もっても胴長の0.75倍にしかなりません。

剣竜の中では首が長いミラガイアの方がよっぽど竜脚類っぽいですね(下の画像)。

しかし、そこには隠れた天才性が…

そんな多数派の流れに乗り切れていないようなケロパンですが、実は隠れた策士だったのかもしれないのです。

そもそも、ブラキオサウルスなどの正統な竜脚類は、巨体と長い首を活かして、高い位置にある葉っぱを食べられることが強みでした。しかし、全員が全員同じ姿をしてしまえば、本来特権的だった高い位置の葉っぱも、普通の食料に過ぎなくなります。

そんな環境であれば、本来は不利であったはずのケロパンの短い首が、急に超強力な武器に見えてきませんか?そうです、ケロパンは敢えて短い首のままでいることで、他の竜脚類が入ってこれない森の中に入り、他の竜脚類が手を出せない”低い位置の植物”を独占することができたのです!

しかも、ケロパンが生きたジュラ紀後期は、鳥脚類などの首の短い草食恐竜が少ない時代。これはもう、ケロパンの一人勝ちと言っても過言ではないでしょう。

しかも、大型の竜脚類が入れない森で生活していたと考えれば、岩場などの足場がしっかりした水場で水分補給できるので、首を伸ばす必要性もありません。

おわりに

周りが首をどんどん伸ばしていく中、敢えて首を短くするという逆張り一点攻めで見事葉っぱをものにした天才ケロパン。呑気そうな姿からは想像できないほどの賢さが隠れていました。

ちなみに、「”ケロパン”なんてカワイイ名前ねぇ~」なんて舐めてはいけません。ケロパンの「パン」はアルゼンチンで「羊飼いの王」を意味する言葉。王様なのです。

本記事は、2013年11月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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