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ティラノサウルスには羽毛が生えていた…大人が見たら愕然とする「恐竜」に関する6つの学説

2013年11月12日作成

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ゴジラのような見た目の王者ティラノサウルスに、3本のツノで果敢に挑むトリケラトプス。その周りには鋭いヒレが生えたステゴサウルスや首を高く掲げたブラキオサウルスが平然と歩いている…

なんて姿を往年の恐竜ファンは抱いてしまいますが、最新の学説ではこれらの一般的なイメージの多くが誤っていた(かもしれない)と考えられています。そんな驚くべき”現在”の”リアル”な恐竜たちの実情が分かる6つの学説をご紹介します。

リアルな恐竜像が見えてくる6つの学説

1:ティラノサウルスは成体にも羽毛が生えていた

「ティラノサウルスに羽毛が生えていた?」なんてニュースは随分前から語られているかと思いますが、その度に結論が「羽毛が生えていたのは幼少期だけ」という説で締めくくられていて、ホッと胸を撫で下ろした方も多いかもしれません。確かに、つい最近まで「表面積の関係で幼体よりも体温が高くなってしまう成体には、羽毛は生えていなかった」という説が一般的でした。

しかし、2012年4月に羽毛が生えたティラノサウルス類の成体が発見されて以来、その考えはガラリと変わってしまったのです。発見された恐竜自体は、お馴染みの「ティラノサウルス・レックス」の祖先に当たる新種恐竜(ユウティラヌス)でした。しかし、その血を継ぐTレックスの成体にも羽毛が生えていた可能性が高くなっているのです。

ティラノサウルスと同じくポピュラーな肉食恐竜だった「アロサウルス」の成体にも羽毛が生えていたという説もあります。

2:竜脚類は頭をキリンのように高く上げられなかった

ブラキオサウルスを始めとする、長い首と巨大な体が特徴の竜脚類といえば、首を高く掲げて葉っぱを食べているイメージが一般的ですよね。しかし、竜脚類の首関節は上下の可動幅が極端に狭いと判明したので、最近では「竜脚類は首を高く持ちあげることは不可能だった」という説が一般的です。なんと、最大でも20度程度しか上下の幅がなかったらしいのです。

一方で、首と尻尾を一直線上に伸ばし、支柱とケーブルで支える吊り橋のような形を取っていれば、最大100トンを超す竜脚類の巨大な体でも維持できることが分かっています。

つまり、上の画像のような高く首を持ち上げたブラキオサウルスの図は誤りです。下の画像のように首と尻尾が一直線に伸びた形が自然な姿だったのです。

3:トリケラトプスのツノは戦闘用ではない?

トリケラトプスといえば、盾のようなフリルと鋭く伸びた3本のツノを駆使して天敵・ティラノサウルスと戦っていたイメージがありませんか?実は、その説を裏付ける確固たる証拠が未だに見つかっていないので、戦闘用というイメージは最近では不自然なものと見なされることがあります。

そんな用途不明なツノですが、最近、トリケラトプスのツノは成長によって伸びたり縮んだりを繰り返していることが分かりました。そのため「集団内の個体が、繁殖能力のある成体であるか保護が必要な幼体であるかなど、お互いを正確に判別するための”コミュニケーションツール”として使われたのではないか」という説も提唱されています。

成体が異性へのアピールに使ったという説もありますが、ツノとフリルがしっかり形成した子どものトリケラトプスの化石が最近見つかったため、こちらも正しいと断定することが難しくなりました。

4:ティラノサウルスとブラキオサウルスは時代が違う

恐竜界のスターといえば、肉食恐竜界では「ティラノサウルス」、草食恐竜界では「トリケラトプス」と「ブラキオサウルス」がまず挙げられると思います。そのため、これらの3種は同じ時代に生きていたと勘違いしてしまうかもしれません。

実際には、ティラノサウルスとトリケラトプスが白亜紀末期(約6850万年前~約6550万年前)に生きた恐竜であるのに対し、ブラキオサウルスはそれよりずっと古いジュラ紀後期(約1億5000万年前~約1億1200万年前)を生きた恐竜なのです。そのため、同じ北米大陸に生息していた恐竜ではありますが、共存していたことはなかったのです。

ちなみに、「剣竜」として有名なステゴサウルスも、ティラノサウルスやトリケラトプスよりも古いジュラ紀後期に生きた恐竜です。

5:色が判明している恐竜も存在する

図鑑に載っている恐竜のイラスト(復元画)の色が、実は想像で塗られたものだというのは比較的有名ですよね。しかし、2010年に「アンキオルニスという恐竜の色が判明した」というニュースが世界中を駆けめぐったのです。

今まで突き止めるのは不可能だと思われていた色を解明したのは、最新の科学機器とこれまで蓄積した膨大なデータの力でした。

アンキオルニスの化石には羽毛が残っていたのですが、それを最新の電子顕微鏡で観察してみると、物体に色を与える「色素」を見つけることができたのです。そして、見つかった色素の形や大きさ、分布している密度などを、色が分かっている現代の鳥の色素のデータと比較することで、羽毛がどんな色をしていたのかを突き止めることができたというわけです。

その結果、アンキオルニス「赤いトサカを持った黒っぽい色の恐竜」だということが分かりました。

これによって一つの方法は確立しましたが、その方法を適用できるほどデータがそろっているケースがまだまだ稀なため、全ての恐竜の色を特定するのはもう少し先になりそうです。

6:図鑑に登録されている恐竜の”3分の1”は実在しなかった?

図鑑にはたくさんの恐竜が載せられていますが、実は「その中の3分の1は実在しなかったかもしれない」という驚きの説が最近発表されています。

そもそも恐竜界には、「雷竜」として有名なブロントサウルスがアパトサウルスと同一であると判明したように、違うとされていた種が同一種であると判明して、どちらか一方の名前が図鑑から消えるケースが何度もありました。

そんな中、驚きの化石が発掘されたのです。それは、ティラノサウルスの幼体だと疑われつつも別種だとされてきたナノティラヌスと、本家であるティラノサウルスとをつなぐ、成長段階の”中間”とも言える化石。そして成長の様々な段階で死んだトリケラトプスの化石でした。

この貴重なデータにより実証されたのが、かねてから唱えられていた「恐竜は成長によって大きく変化する」という説です。そして、恐竜は年齢によって大きく姿を変えると考えれば、今まで別種と考えられていた恐竜たちも、実は成長段階による違いにすぎないのではないかという説まで自然と浮かび上がってきたのです。

ただし、「全体の3分の1も消えるのは大げさ」「現在見つかっている化石だけでは判断が難しい」との否定的な意見も語られています。

おわりに

ちなみに、「ティラノサウルスはライオン(捕食動物:ハンター)なのか?ハイエナ(腐食動物:スカベンジャー)なのか?」という長年の問いにはまだはっきりした答えが出ていません。

「レックス(=王者)」の名に恥じぬ強さだったことを祈って、今は古生物学者たちの発表を待ちましょう。

(image by amanaimages)

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本記事は、2013年11月12日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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