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ここまで進化した!トイレ先進国・日本が歩んだ縄文時代~21世紀までの便器の歴史

2013年10月28日作成

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武士の戦や庶民の暮らしを描く時代劇の中において、絶対に省かれてしまう「排泄」シーン。食事や寝姿は想像できるけど、昔の人がどんなトイレで、どのように用を足していたのか、検討がつかないという人は多いのではないでしょうか?

今回は、意外と知る機会がなかった、昔の日本のトイレの姿をご紹介します。

縄文時代~現在までの便器の歴史

厠=川屋!川の流れに委ねる「水流式」(縄文時代~飛鳥時代)

日本にも文明が生まれた縄文時代、初めてのトイレが生まれました。原初的なものでは、川の上に板を渡して足場と隙間を作り、その上から用を足して川の流れを利用してウンチやオシッコを流してしまうというものです。

その後、集落周りの堀が川の代わりになったり(古墳時代)、川を家の中まで引き込める水路を作ったり(飛鳥時代)しましたが、「川の流れで排泄物を流す」という基本の部分は変化しませんでした。

昔のトイレを指す言葉として「厠(かわや)」というものがありますが、これはトイレが家の中に川を引き入れた場所(=川屋)だったことが由来であるとされています。

便器暗黒期…イノベーションなき「おまる式」(平安時代~昭和初期)

飛鳥時代までは自然の力を利用してはいましたが、一応「水洗便所」の形にはなっていました。しかし、平安時代に入ると、今から考えれば時代の逆流にも思えますが、なんと「樋箱(ひばこ)」と呼ばれる「おまる式」の便所に変わってしまうのです。

樋箱は、木でできた箱型の便器で、排泄物の落ちる箱の底には砂が敷かれ、側面からその底だけを引き出すことで中のウンチやオシッコを捨てることができるというものでした。

その後、排泄物がどんどん下にたまり、人の手で汚物を回収しなくてはいけない「汲み取り式便所(≒ボットン便所)」に変化しましたが、”非水洗”式のトイレは、なんと昭和の初期に至るまで主流であり続けたのです。

とは言っても、「汲み取り式便所=遅れたもの」という図式を安易に当てはめることはできません。当時の日本は農業国家だったので、ウンチは畑の農作物を育てる「肥料」として重宝されていました。そのため、ウンチの集積・回収が容易にできた汲み取り式は理にかなった選択だったのです。

ちなみに、洋式トイレは日本の開国とともに流入してきていました。しかし、外国人の住居や外国人向けのホテルに設置されているだけで、一般人には無縁のものでした。

ウンチの行き場に困り…遂に水洗化!(昭和30年代)

しかし、近代化・産業化が進む中で、汲み取り式便所は徐々に時代にそぐわなくなってきました。安易な化学肥料が開発され、都市部では住居が密集したことで排泄物用の余分なスペースが無くなってしまったのです。

そのため、日本のトイレは再び”水洗式”に回帰していきます。とは言っても、昔の用に川にそのまま用を足すわけにはいかないので、下水管を敷設した人工的な水洗トイレが、すでに一部で広まっていた洋式便所と一緒に一般に普及しました。ここから、高度経済成長の流れに乗って、日本のトイレは大きく進化していくのです。

そして現在…

そして現在、トイレは日本国内に蓄積された科学技術の粋を集めて作られるようになり、数々の素晴らしい機能を生み出してきました。

入室と同時に開く便器のふた、冬でも心地よい温度に暖められた便座、用を足す前から始まる脱臭、出すものを出せば自動で流れてくる水…

そして、忘れてちゃいけない、お尻の恋人「ウォシュレット」。

その素晴らしさは遂に海を越えて世界全体に知れ渡り、今や日本のトイレは「世界最高」にまで上りつめたのです。

アメリカにも日本のトイレが使われるといいね。これは世界最高のトイレだ!(アメリカ)

神に祝福されたこの素晴らしいテクノロジーを見に是非日本に行きたいものだ。(サウジアラビア)

日本人はトイレについて真面目に考えてるんだな・・(アメリカ)

彼女がこのトイレを使っているところも見たかった(アメリカ)

おわりに

約1万4000年前から綿々と続く日本のトイレの歩み。あまりに高機能化しすぎて「How to Use a Japanese Toilet」なんてハウツーまで出てくる始末ですが、使ってみれば便利なものばかり!日本の技術者さんに感謝です。

(image by amanaimages)

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本記事は、2013年10月28日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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