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飛行機でウンチをするとどこに行く?気になっていたあの乗り物にあるトイレの仕組み

2013年10月25日作成

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バシュッ!!」「プシュッ!!」「シュゴッ!!」など、けたたましい音を出して汚物をパイプへ引きずり込む飛行機や電車のトイレ。しかし、移動する乗り物であるなら、下水管なんてつなげませんし、積み込める水の量も決まっているはず…

あれ、それじゃあ、どうやってウンチを流しているんでしょうか?

まさか、上空から垂れ流したり、線路上に撒き散らしたりはしてないはず。ということで、一体全体どういった仕組みで処理しているのか、気になるあの乗り物のトイレの仕組みを調べてみました。

他にも、意外に知られていない「雑学」をチェックしてみよう!
生活の雑学・トリビアまとめ

目次

その1:飛行機のトイレ

昔はウンチを空に放出していた

「飛行機で出た排泄物は空に放出されている」なんて一種の都市伝説だと思いがちですが、実は、古くはそういった方法でウンチの処理を行っていたのです。なんでも、飛行機が飛んでいる高高度から空中散布すれば、気圧の関係で霧状に粉砕されるのだそうです。

つまり、昔の飛行機からはミスト状のウンチが垂れ流されていた、ということです。

現在は気圧差を使って水なし排泄を実現!

しかし、現在ではそのような前近代的な手法は用いません。現在空を飛んでいる飛行機で用いられているのは、主に「真空吸引式便所(バキューム式便所)」というものです。

その名の通り、排泄物を一時貯蔵しておくタンクまで、水で流すのではなく強烈な吸引力で引きずり込むタイプなのですが、その吸引力は意外なところからきているのです。その鍵を握っているのが、飛行機内と機外の気圧の差です。

そもそも、空気には気圧の高い方から低い方へ流れるという性質がありますよね。飛行機が飛んでいる高度約1万mの上空では、機内の気圧は機外の気圧よりも高くなっています。そのため、映画などで見たことがあるかもしれませんが、飛行中にドアを開けると、中の空気が外へと流れでてしまうのです。

この性質を利用したのが、「真空吸引式便所」です。実は、トイレと排泄物貯蔵タンクを結ぶパイプは機外と通じていて、トイレ使用後に「流すボタン」を押せば機外へのバルブが開く仕組みになっているのです。つまり、ボタンを押すと、パイプの入口(トイレ:高)と出口(機外:低)との間に気圧差が生まれ、気圧の高いトイレから気圧の低い機外へと一気に排泄物が引き込まれていく、ということです。

ちなみに、貯蔵タンクはトイレと機外との間に位置していて、汚物をしっかりキャッチしてくれます。しかし、空気の方は気圧の差で流れていってしまうので、ウンチは飛行機内に留まりますが、臭い空気は外に出ていってしまいます。さながら、飛行機の放屁というわけですね。

飛行機で流すボタンを押した後に聞こえるあの「バシュッ!!」は、要するに飛行機が発するオナラの音だったということです。

その2:電車・新幹線のトイレ

昔はウンチを線路に垂れ流してきた

実は、列車でも昔は「垂れ流し」が行われていました。そのため、昔のトイレは便器の底が開いていて、線路や敷石が見えていたそうです。

しかし、垂れ流し式には2つの問題がありました。

1つ目は、停車中の排泄。列車が動いている時なら、ウンチをしても一箇所に積もってしまうことはないのですが、駅停車中だと一箇所にこんもりと溜まってしまうのです。そのため、昔の駅は列車の”置き土産”のせいで、悪臭がしたりで大変だったそうです。

2つ目は、ウンチの飛散。1つ目問題だけ見ると、「停まっている時ならOKなのか」と勘違いされそうですが、そうではありません。実は、排出されたウンチは、外の風圧で分解され、飛び散るのです。そのため、沿線の住宅地には飛散したウンチが飛び散り、また、トンネルでは飛散されずに窓から車内へ入ってくる…なんて悲惨なことがあったそうです。

飛行機のテクノロジーを受け継ぎ気圧を使ったものに

その後、世論からの激しい批判の中で使えなくなった「垂れ流し式」に変わり、消毒・固形化したものを粉砕して飛散させる方式、タンクに溜め置く方式などが試されましたが、どれもうまくいきませんでした。電車内でのトイレは意外と厄介な問題だったのです。

しかし、そんな難問にも遂に「正解」が見つかります。それは、飛行機で採用されていた「真空吸引式便所」でした。ただ、飛行機と同じように内外の気圧の差を利用することはできないので、人工的にパイプ内の気圧を下げて利用されています。

この他にも、バクテリアの力でウンチを土と水に分解するバイオトイレなども注目されています。

「もう、トイレ自体を無くせばいいじゃん」という逆転の発想も

こうして無事解決かに見えた電車内でのトイレ問題ですが、「垂れ流し式」を禁止したことで、実は深刻な後遺症が一つ残されていました。それが、「もう、トイレ自体を無くせばいいじゃん」という逆転の発想による列車内トイレの廃止問題です。この斬新な発想のために、JR東海やJR西日本の車両では、大きな問題になっているそうですよ。

その3:船のトイレ

小型船舶は今でも垂れ流し

飛行機も電車も、最初は「垂れ流し」から始まっていましたが、フェリーなどの小さな船の中には、現在でもウンチを外にそのまま垂れ流しているものがあるそうです。

ちなみに、船は海という広大な貯水タンクがあるので水には困っていません。海水でも腐食しない専用のものではありますが、普通に水洗式の便所が使われています。

大型客船などはキレイしてから垂れ流し

ただし、タイタニック的な大型客船になるとこの限りではありません。そのまま垂れ流す方式ではなく、固形化した後粉砕して放出する方式や、バイオトイレなどが採用されているそうです。

とは言っても、海にウンチの残りカスを垂れ流すことに代わりはありません。国によっては一切の排出も禁止されているところもあるそうで、そういう場合は一旦排出をやめて、法律で制限されない公海上で一気に放出するそうですよ。

マナーに厳しい国では、船もトイレを我慢しているのですね。

その4:宇宙船のトイレ

最初は宇宙服に垂れ流していた

では、重力が存在せず、しかも容易にハッチや窓の開閉ができそうにない宇宙船の中ではどのようなトイレが採用されているのでしょうか?

実は、宇宙開発黎明期の有人飛行は分単位の飛行であったので、トイレは「必要ないもの」とされ用意されていませんでした。そのため、アメリカ人として初めて宇宙へ出たアラン・シェパード宇宙飛行士は宇宙服の中で用を足していたそうです。

つまり、初期の宇宙船では正真正銘の垂れ流しが行われていたというころです。

現在は空気の流れでウンチをコントロール

しかし、技術の進歩もあり、宇宙船内で暮らす時間も増えてきたので、現在ではそれなりにしっかりしたトイレが船内に設けられています。しかし、宇宙船内は無重力なので、地上のトイレでは便器に落ち着いて座っていることもできませんし、排泄物も流れずにプカプカ浮いてしまいますよね。

そこで考案されたのが、ダイソンばりの強力な吸引力で排泄物の軌道を制御するタイプの便器です。小便の場合は掃除機のホースのような管から、大便の場合は洋式トイレの要領で便座に座り、便器中央の吸込口から強力に吸引し、飛散してしまう前に一気に吸い込んで貯蔵タンクの中に押し込めてしまうのです。

ちなみに、タンクの中は真空になっていて、入ってきた排泄物を乾燥させてしまいます。その後、貯蔵したウンチは、地上から来た運搬船に乗せて大気圏に再突入させ、宇宙船ごと完全に燃やし尽くしてしまうそうです。ウンチの処理で宇宙船を1台まるまる燃やすとは、さすがに宇宙はスケールが違いますね。

ちなみに、オシッコは最新鋭の濾過・再生装置を使って清浄水に戻し、再利用されるそうです。きれいになった清浄水は飲料水にも再利用されるそうですよ。

おわりに

トイレをする際は、自分だけでなく、トイレ自体もきちんと腰を据えていないと大変なようですね。

(image by amanaimages 1 2 3 4 5)

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本記事は、2013年10月25日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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