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実は嘘じゃない?「これ迷信でしょ」と勘違いしていそうな雨にまつわる5つの言い伝え

2016年11月18日更新

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実は信憑性がある「天気の言い伝え」

科学技術が進歩した昨今、昔ながらの「言い伝え」や「諺(ことわざ)」の多くはすでに過去のものとなり、「迷信」として多くの人に認知されています。しかし、そんな「言い伝え」の中にも、実はあながち嘘とは言えない、真実味のあるものが存在することをご存知ですか?

今回は、「これ迷信でしょ」と勘違いしていそうな天気にまつわる5つの言い伝えをご紹介します。

1:「ネコが顔を洗うと雨」

「猫が顔を洗う」ことと「雨が降る」ことの結びつきを知るには、猫がなぜ顔を洗うのか、その理由を知っておく必要があります。

「猫が顔を洗う」とは、猫が自分の唾液をつけた前足で顔をこすって洗う行為です。実は、猫の髭はピンと張らしておけばエサを見つけるためのレーダーにもなる大切な器官なのですが、湿気が多くなるとその大事な髭の張りが無くなってしまいます。そのため、猫は湿気が多くて髭がだらんとしたときは、ピンと整えるために念入りに顔を洗うのです。

湿気が多くなると、猫は顔を洗い出す。そして、湿気が多くなる時といえば、雨が近づいている時ですよね。そのため、「ネコが顔を洗うと雨」という言い伝えは、あながち間違いではないのです。

ただし、ストレスを感じた時や口元の臭い消しの意味でも行われるので、そういう意味では100%正確というわけではありません。

2:「ツバメが低く飛んだら雨」

いつの間にか屋根の下に巣を作っていることでお馴染みのツバメ。そんな人と身近なツバメには、生活する上で知っておきたい特徴がもう一つあります。

それは、ツバメが「飛びながらエサを捕まえて食べる」種類の鳥だということ。実は、空気中の湿度が高くなると、ツバメの餌となる虫たちは高い場所を飛べなくなるのですが、そうなると、ツバメも餌を求めて低く飛ぶしかありません。そして、「湿気が多い時≒雨が近づいている時」なので、「ツバメが低く飛んだら雨」なのですね。

ちなみに、ツバメは渡り鳥なので1年中この予報を当てにすることはできません。夏の間は日本で過ごしているはずなので、ゲリラ豪雨を避けるのに案外役に立ってくれるかもしれませんね。

3:「茶碗のご飯がきれいに取れると雨が降る」

「ご飯粒がキレイに取れると雨が降る」なんて「風が吹けば桶屋が儲かる」並みのカオスな因果関係に思えますが、その仕組みは意外と単純だったりします。

そもそも、お米のほとんどはデンプンからできています。デンプンと言えば水溶性の糊の元でもありますが、水溶性の糊は乾くことでその粘着力を発揮します。つまり、糊の元であるデンプンは、乾いている時は引っ付き、湿っている時は引っ付かない性質を持っているということですね。

ということは、そんな性質を持つデンプンからできているお米も、湿っている時は引っ付かないということ。お米が湿っている時は大気中の湿度が高い時で、「湿気が多い時≒雨が近づいている時」なので、「茶碗からご飯が綺麗に取れると雨が降る」と言われているのですね。

4:「朝の虹は雨、夕方の虹は晴れ」

「虹」は一般的に雨が降った後に晴れるとできるものだと思われがちですが、実はできる時間帯によっては雨の予兆でもあるのです。

虹は空気中の水滴に太陽光が当たり、反射することで発生します。つまり、太陽は虹が出ている方角と反対の方向に出ているのです。

朝に虹が出ている場合、虹は東の太陽の光によって西に出来ます。ということは、西の方の空は水分が多かったり雨が降っている可能性が高いのです。天気は西から東に移動するので、やがて雨になる、というわけです。

反対に夕方の虹は、西の太陽によって東の空に出ます。つまり西の空が晴れていて、雨をもたらしていた天気が東に去って行ったので虹ができるのです。西の空が晴れているということは、やがて晴れがやってくるというわけです。

「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」

空を美しく赤く染め上げる「夕焼け」と「朝焼け」ですが、それぞれ「晴れ」と「雨」という真逆の天気を予報するのは何故なのでしょうか?実は、上で触れた「天気は西から東へ移動する」という天気が移り変わる際の”方向”をきちんと理解しておけば、そう難しい話ではありません。

小中学生のころに理科で習ったかと思いますが、天気は西から吹いてくる偏西風の影響で「西から東へ」移動します。そして、太陽は東から昇り西へ沈むため、「夕焼け=西の空が晴れ」「朝焼け=東の空が晴れ」を意味します。

そのため、西の空が晴れていることを示す夕焼けは、同時にこれから訪れる天気も晴れであることを示しているのですね。

朝焼けの方はもう少し複雑で、気圧の差が関係してきます。一般的に、高気圧の時は雲ができにくくなるため天気が良くなり、それに続いて訪れる低気圧の時は上昇気流の影響で空に雲が生まれやすくなるので、天気が悪くなると言われています。

つまり、すでに晴れ間が東へ移動してしまったことを示す朝焼けは、同時にこれから低気圧がやってくることを示していて、後々天気が崩れることも暗示しているのです。

5:「山が笠をかぶると雨が降る」

そもそも「山が笠をかぶる」がどういった状態を指すかご存知ですか?ここで言う「笠」とは「傘」のことではなく、昔話などでよく登場した、雪の日にお爺さんが頭にかぶっている竹編の被り物のことです。その笠のような形をした雲(笠雲)が山頂の真上にだけかかることを、「山が笠をかぶる」と言うのです。

では、何故「山が笠をかぶる=雨が降る」なのでしょうか?

まず、大気中に含むことのできる水蒸気の量は温度によって決まっていて、低ければ低いほどその量は減っていきます。そして、空気が上昇気流に乗って気温の低い高所に行くと、たくさんの水蒸気を保有していた暖かい空気が冷えてしまうために保有できる限界点が下がり、抱えきれなくなった水蒸気が液化して雲が生まれるのです。

本来、このような空気を高所に持ちあげるのは、上昇気流を持つ低気圧の役割なのですが、大気の進路に山の斜面があれば、それに沿って強制的に高所に昇らざるを得なくなるので、山頂付近にも雲が生まれることになります。

つまり、笠雲が山にかかっている時は、雲の元になる湿度の高い空気が山を駆け上がっていることを示しています。そして、湿度の高い空気が流れ込むのは、川や海の水分が蒸発してできた水蒸気を多く含む低地の空気を引き寄せる低気圧が近づいている時です。

「低気圧が近づく≒天気が崩れるおそれがある」ということなので、「山が笠をかぶると雨が降る」はあながち間違いではないのですね。

実際、富士山に笠雲がかかると、24時間以内に70%以上の確立で雨が降り出すそうです。

おわりに

古くから綿々と伝えられてきた言い伝えには、やはりそれなりの理由があるもの。勿論、今では信憑性の薄いものが殆どですが、安易に「迷信でしょ」と切って捨ててしまうのも得策とは言えなさそうですね。

(image by 足成)

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本記事は、2016年11月18日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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