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  9. 初心者でも大丈夫!能を鑑賞するときの楽しみ方

初心者でも大丈夫!能を鑑賞するときの楽しみ方

2013年07月16日作成

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能は古臭くて眠そうというイメージをお持ちではございませんか?しかし、派手な内容で動きがたくさんあり、見ていて飽きない演目もあるんです。

ここでは、初心者の方でも気軽に能を見に行けるようにご紹介致します。

目次

能鑑賞(観能)の流れ

能鑑賞までの大まかな流れは、

  • 演能情報の取得
  • 演目の内容を下調べ
  • 観能

の3ステップです。ここでは、事前準備の2ステップについてご説明いたします。

演目情報の取得

今は主催者がインターネットで演能情報を発信しているのがほとんどですので、一度検索してみることをお勧め致します。「場所名 能楽 公演」といったワードで検索すると出てきます。例えば「東京 能楽 公演」などです。

中でも一番のオススメは「柳の下」の能楽公演情報です。個人で作られているWEBサイトですのようですが、有料か無料か、場所はどこかなど、舞台情報の詳細が書かれているので、初心者でもわかりやすいです。

観能機会が増えてきましたら「the能ドットコム」というWEBサイトもおススメです。the能ドットココムという団体が立ち上げたHPです。

それ以外にも能楽堂が主催するものなどもございますので、一度能楽堂に尋ねてみるのも良いですね。最近でしたら各能楽堂は自分たちでWEBサイトを持っているので、そちらにアクセスされることをオススメします。「能楽堂 場所名」で検索してみてください。

例えば国立能楽堂のWEBサイトはこちらです:財団法人国立能楽堂

また初めは無料で見たいという方は、大学のクラブが主催している素人の会もございます。素人が演じますので、もちろん無料です。能楽のクラブまたはサークルがある大学は、関東では東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、法政大学、関西では京都大学、大阪大学、同志社大学、立命館大学、京都女子大学などです。著者が知る限りでは以上ですが、他にも能楽関連のクラブ、サークルを持つ大学があるかもしれません。「大学名 能楽」で検索すればHPが確認できると思います。

こういった大学はクラブやサークルのHPを自分たちで運営しており、その中で舞台のスケジュールを発信しているところが多いです。

能鑑賞(観能)のための準備

能楽は文語で語られる舞台演劇です。はっきり言って、演者が何を言っているか初心者ではわかりません。ですので、予め演目の内容や大まかな流れを下調べすることをお勧め致します。

ネットで検索する場合はWikipediaがオススメです。能楽好きの方が内容を書かれているのか、どの演目においても正しい内容が書かれています。しかもあらすじについても簡潔に書かれているので、わかりやすいです。

書籍から下調べをする場合は「能百十番」という本をオススメします。舞台の写真と演目のあらすじが載っていますので、イメージが付きやすいです。

最後に一点注意を。勉強するなどといったつもりでの下調べはダメですよ。あくまでもエンターテインメントですから、楽しく調べてください。

能鑑賞(観能)時のポイント・見所

能の演目の多くは前場と後場の二部構成になっているのですが、能鑑賞のポイントは前半部分の静かな雰囲気と後半部分の激しい動きの差を楽しんで頂くことだと思います。

前半部分の静かな場面においてはシテ(主役)はあまり動かず、謡が先だって物悲しい雰囲気や恐ろしい雰囲気などを作り出します。前半部分は謡の聞かせどころが多いので、シテの動きではなく謡に集中されるのが良いかと思います。また、謡のバックでゆったりとしたリズムを刻むお囃子が、なんとも心地よいです。

後半部分に関してはシテの動きが多くなり、それに伴って謡は力強く、お囃子のテンポは速くなります。後場の見所は、なんといってもシテの舞です。武士役となり長刀を振り回したり、鬼となり武士役のワキと対峙したりと、目で見て楽しめる場面が多く出てきます。

能初心者にオススメの演目3選

ここでは能初心者にオススメの、前半部分と後半部分の差が大きい演目、特に後半に派手な舞が出てくる演目を、おススメの演目として3つご紹介します。

1:船弁慶

頼朝に疑われ西国に逃れる義経の無事を祈って静御前が舞う静かな前場と、過去に義経によって滅ぼされた平知盛の亡霊が、義経が乗っている船を転覆させようと襲ってくる派手なアクションのある後場の対比が特徴。

特に後半の平知盛の長刀を使った派手な動きは、能ってこんな激しい動きもするんだ、と今までの能に対するイメージを払拭してくれると思いますよ。

2:紅葉狩

信濃の戸隠村にいるといわれる鬼を退治しにきた武士一行が、どこからともなくやってきた美女たちと紅葉美しい中で酒宴を行う前場と、美女たちは実は鬼だったと知り、間一髪のところで退治する武士と鬼との戦闘シーン満載の後場。

特に後段は能の中でも珍しい組手(流派によっても様々ですが)があり、大迫力の戦闘シーンを演出しています。

紅葉狩のシーズンである9月後半から11月に多く実施される演目です。

3:土蜘蛛

能初心者の方に一番オススメの演目がこれです。

題名から想像される通り、土蜘蛛(大きな蜘蛛の精)を成敗するという単純明快なお話。

ご紹介しておきたいのは、蜘蛛を演出する方法です。蜘蛛役の人は細長く切られた無数の白い糸(パーティーなどで使われるクラッカーの中身をご想像ください)を、これでもかとばかりに舞台上で投げつけます。

たくさんある能の演目の中でも一、二を争う人気な作品です。

能鑑賞(観能)のオススメ能楽堂

東京都内だけでも10以上の能楽堂があります。その中でもオススメなのが、聖地である国立能楽堂です。市ヶ谷にあります。

国立能楽堂で上演される舞台は大きいものが多く、出演者もプロの中でも上手な方が多いので、初めての方にはオススメできます。

著者の能鑑賞(観能)の楽しみ方(体験談)

能と一括りに言っても、五流派あります。観世流、宝生流、金春流(こんぱる)、金剛流、喜多流です。例えば宝生流は謡の美しい、金剛流は舞が派手であるなど、それぞれの流派に特徴があります。

初心者の方には観世流をオススメします。プロの先生方やお弟子さんの数は観世流が多いので、舞台の数も多いです。芸風も派手すぎず、静かすぎずですので初心者にはうってつけかと思います。観世流の能を見て、慣れてきたら他の流派も見てみましょう。

同じ演目であっても流派が違えば表現方法も違います。そこが能の面白さだと思います。一つの演目に対して異なった流派で見比べるなんてことを著者はしていました。

例えば、ある流派では舞の中で飛び跳ねるが、違う流派では同じ場面で微動だにしないとか、ある流派では謡をさらっと謡うが、同じ部分を別の流派ではしっかりと重厚に謡うなど、流派によって表現の仕方が明確に異なってくる部分があります。そのような流派の違いによる表現の違いを見つけると、より能の深さにはまってしまうと思います。

おわりに

能とは日本古来の伝統芸能であり、次世代に伝えていくべきものですが、あくまで演劇であり、エンターテインメントの一つです。堅苦しく考えずに気軽に楽しむことをオススメ致します。

この紹介文を読んで、少しでも能に興味を持って頂けたら幸いです。

(image by amanaimages)

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本記事は、2013年07月16日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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