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夏の雨には要注意!?「ゲリラ豪雨」の基礎知識

2013年10月29日更新

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はじめに

ここ最近、夏になると天気予報を賑わすことが多くなった「ゲリラ豪雨」。突発的に発生するだけに、被害を最小限に抑えるには、急に飛び込んでくる情報に正しく反応する必要があります。

しかし、「ゲリラ豪雨」という言葉だけ追っていても、注意を促す速報を見落としてしまうかもしれません。「えっ!嘘!?」と驚いてしまった方は、要注意!

そもそも「ゲリラ豪雨」という気象用語はない

実は、気象用語に「ゲリラ豪雨」という言葉はありません。

「ゲリラ豪雨」とは、予測が困難な、積乱雲の発生による突発的で局地的な豪雨を指す俗語のことです。2000年代後半から新聞やテレビでよく登場していたので、すっかり市民権を獲得しましたが、実は、気象学的には明確な定義付けはされていないのです。

気象庁は「局地的大雨」という用語を使用しています。

では、「局所的大雨」とは?

「局所的大雨」の定義

気象庁で使用されている「局所的大雨」とは、以下のような天候状況を指します。

急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨。(気象庁のサイトより引用)

ちなみに、1時間の雨量が20mmを超えると「傘をさしていても濡れるほどの土砂降り」、30mmを超えると「バケツをひっくり返したような雨で道路が川のようになる」そうです。

局所的大雨では、1時間に60mm以上、多いときは80~120mm超という雨がもたらされることも十分考えられます。

発生のメカニズム

局所的大雨の発生には、積乱雲が大きくかかわっています。

そもそも雲は、空気が上昇気流によって上空に押し上げられることによって発生します。そして、上昇気流が強まって雲が成長を続けると、積乱雲が発生し、雨を伴うようになります。

この積乱雲がさらに発達を続けると、狭い範囲に短時間で強い雨を振らせ、これが局地的大雨となるのです。

どれほどの危険性があるのか?

短時間にまとまった雨が降るゲリラ豪雨(局所的大雨)による被害には、次のような特徴があります。

  • 短い時間で危険な状態になる
  • 離れた場所のゲリラ豪雨が影響する場合がある
  • 注意報や警報の発表に至らないゲリラ豪雨でも災害が発生する場合がある

具体的な被害としては以下のような水害が想定されます。

川の水位の上昇

(image by http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tenki_chuui/tenki_chuui_p3.html)

中小河川なら、降り始めてわずか10分程度で増水することもあるそうです。

2008年7月には神戸市の都賀川で、子どもたち5人が川に流されて亡くなるという痛ましい事件が起きているのですが、その時は、川の上流で降った大雨によって、わずか10分で川の水位が1m30cmも上昇しました。

川の上流で降った大雨によって急に増水し、大雨が降っていない下流で水難事故が発生することもあります。河原でバーベーキュー等していると、いつの間にか中洲にいて逃げ出せなくなることもあるので要注意です。

地下街・地下鉄駅への浸水

(image by http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tenki_chuui/tenki_chuui_p3.html)

地下街や地下鉄の駅に、水が激しい勢いで流れ込んでくる被害も発生しています。階段から流れ込む水の量や勢いは想像以上で、だいたい地上の水深が30~50cmくらいが歩いて逃げる時の限界と言われています。

また、地下への浸水の際は、床に溜まった水のためにドアが開かなくなり、逃げ出せなくなることも考えられます。押す扉の場合、小学校高学年や女性の方では30cm、成人男性で40cmが限界とされています。

地下空間に入った水はたまる一方で、水深が急激に大きくなることも考えられるので、素早い対処が欠かせないと言えるでしょう。

その他に考えられる危険性

上に挙げた2つの被害以外にも、気象庁の発表によると以下のような被害も考えられます。

場所 危険性
住居(地下室、地下ガレージ) 河川や側溝から溢れた水が流入し、場合によっては水没する
道路(歩行者・自転車) 路面が冠水し、道路と側溝の境目が分かり難くなり転落する
道路(自動車) 冠水部分に乗り入れ、走行不能となり、場合によっては水没する
登山 渓流の急増水で流される

おわりに

ゲリラ豪雨の被害を最小限に抑えるには、状況を素早く判断して、正しい行動を取ることが必須と言えそうです。

「どういった行動を取ればいいか不安…」という方は、以下に挙げた記事もぜひ参考にしてみてください。

(image by 写真AC)

この記事で使われている画像一覧

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本記事は、2013年10月29日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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