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気楽に楽しもう!落語の席の選び方

2013年10月31日更新

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はじめに

ビールを飲んでもいいんです。お弁当食べてもいいんです。ゆったり座って、あははと笑って、最長9時間の生ライブ。料金は3000円以下。こんなお得なエンターテインメント、他にありますか?

怖いところじゃありません。お高いところじゃありません。そんな寄席の入り口をちょっとのぞいてみてください。

ここでは、落語鑑賞の際の座席の選び方を紹介します。

落語の寄席とは

寄席には出演者の番組(出番の組み合わせ)はありますが、その日どんなネタをやるのか、というのは事前には分かりません。

まず、番組ですが10日ごとに変わります。寄席は1ヶ月を上席(1日~10日)、中席(11日~20日)、下席(21日~30日)に分けていて、それぞれの10日間は基本的に同じ人が出続けます。

番組は大体どこもまず前座が出ます。それから落語2人、色物1人のペースで入れ替わり立ち代り、総勢10~20人出演し、1人10~15分ぐらいずつネタをやります。

色物とは寄席に出る落語以外の芸のことを言います。曲芸、漫才、漫談、奇術(手品)等があります。

それぞれの演者がその日どんなネタをやるかは事前に決まっていません。噺家さんは、その日に自分の前の人が何を話したかの帳簿(ネタ帳)を見てから高座に上がり、お客さんの顔を見ながらネタ帳とかぶらない噺の中から何を話すか決めると言われています。

寄席の探し方

今日、落語を聴きたい

寄席(演芸場)は都内に4ヶ所あります。今日、落語を聴いてみよう、と思ったらそのうちのどこかに行けば必ず落語をやっています。全てホームページがあって、毎日、今日の番組を掲示していますのでチェックしていきましょう。以下でその4件の特徴を簡単に説明します。

寄席に行こう!

寄席は4軒あります。それぞれ特徴があるので、それをご紹介します。

鈴本演芸場(上野)

デートでも安心のホール。一番、普通の寄席です。コンサートホールのような綺麗な雰囲気で、デートで等で1日落語を聴きたいというときは一番オススメです。リラックスできる席と暗めの照明で、落語をじっくり楽しみたい人にも人気があります。

昼席(12:00~17:00)、夜席(17:00~21:00)の二部入れ替え制ですので、通して9時間観ることはできません。昼席と夜席は別の人が出ます。

末廣亭(新宿)

溢れる江戸情緒。古風なつくりで、江戸っぽい雰囲気を味わいたければ末廣亭がオススメです。椅子席と桟敷席(畳に小さい座布団)があり、混んでくると2階席も開放されます。指定席ではないので、実際に入って雰囲気を見てからどちらに座るか考えられます。途中で移動しても問題ありません。

全体的に狭い空間で、芸人さんと客席の一体感が味わえます。

番組は昼席(12:00~17:00)と夜席(17:00~21:00)に分かれていますが、入れ替え制ではないのでチケット1枚で最長9時間いられます。昼席と夜席は別の人が出ます。

浅草演芸ホール

活気溢れる昭和の下町ムード。周囲は映画館や劇場が立ち並ぶ「浅草六区」にあります。比較的観光客が多く、観光やデートの間に1-2時間立ち寄る、という目的にぴったりです。もちろん、ちゃんと落語を聴きたいお客さんもたくさんいます。建物周辺の雰囲気も下町っぽく、にぎやか、華やかな雰囲気に溢れる寄席です。

椅子席の1階、2階席があります。こちらも自由席です。

番組は昼席(12:00~17:00)と夜席(17:00~21:00)に分かれていますが、入れ替え制ではないのでチケット1枚で最長9時間いられます。昼席と夜席は別の人が出ます。

池袋演芸場

落語ファンの地下クラブ。寄席としては一番小さく、噺家さんとの距離が一番近い寄席です。入り口が狭く、そこから地下に続く薄暗い階段を下りるため、初めて行く人は少し緊張するかもしれません。中はとても綺麗で明るく、階段を下りるときに感じたような雰囲気とは全く違います。

一人ひとりの持ち時間が若干長めで、しっかりした落語をたくさん聴ける寄席です。客層は大学の落語サークルの人や、年配の落語ファンの方が多いです。寄席自体が落語同好会みたいな雰囲気というひともいます。落語ファンの中には池袋にしか行かない、というひともいます。落語好きにとっては、一番純粋に落語を楽しめる寄席です。

全席椅子席。こちらも自由席です。

番組は昼席(12:00~17:00)と夜席(17:00~21:00)に分かれていますが、入れ替え制ではないのでチケット1枚で最長9時間いられます。昼席と夜席は別の人が出ます。

その他

一般的に上記の4ヶ所とは違う扱いをしますが、国立演芸場(永田町)と横浜にぎわい座(桜木町)でもいつも落語をやっています。また、上記のようなプログラムのスタイルではないですが、噺家さんが1人でやる独演会や3~4人でやる落語会といったようなものは全国のホールで行われています。

落語の寄席の座席

上記の4ヶ所であれば基本的に寄席は自由席です。そして大概空いています。実際に場内に入ってから座りたいところに座ればいいんです。自分が一番見やすいと思うところに座って下さい。

一番前に座るのが一番臨場感があっていい、という人もいます。後ろから見た方が舞台全体の雰囲気も味わえていい、という人もいます。歌舞伎では「とちり」の席がいいと言われていて、落語でも同じだ、という人もいます。「とちり」というのは、座席に前から「い、ろ、は、に、ほ、へ、と」と振ってあって、その「とちり」なので7~9列目のことです。

筆者は、鈴本演芸場では8列目ぐらいの舞台に向かって右よりの方の席が好きです。末廣亭では舞台に向かって左側の桟敷席の一番前。浅草は2階席の一番前。池袋では一番後ろの一番右端が好きです。特に理由はありませんし、そこにこだわってもいませんが、そこに座れるとなんとなく幸せです。

要は、好きなところに座ればいいんです。自由席ですから、どこに行っても中に入ってから考えられますのでご安心を。

オススメの演芸場・寄席を観た時の体験談

初めて寄席に行ったとき、最初に出演する前座さんの話を聞きながら私は困惑していました。鈴本演芸場の広い客席にお客さんは3-4人。前座さんが落語を始めたもののお客さんはぴくりとも動かず、クスリとも笑わない。そして、確かに面白くない!

次の若手の噺家さんが話している間に3-4人お客さんが増えて、客席が10人ぐらいになりました。しかし、相変わらずお客さんはクスリとも笑わず、笑うポイントもない。

3人目は一転してベテランの漫才師さんでした。ここでお客さんは大爆笑の渦に。おお、笑うんじゃないか。そして楽しいじゃないか。次の噺家さんは開口一番「わざわざご来場いただきありがとうございます。せっかく漫才の先生が面白かったのに、また落語です。すぐ終わります。ご安心下さい。私の持ち時間はたったの3時間ぐらいです。」これでまた大笑い。

その後はベテランぞろいの番組で、笑い有り、涙有りでせっかく買ったお弁当をあけることも忘れて夢中でお笑いに没頭して、最後は、いまは笑点でもおなじみになった林家たい平さんの爆笑の高座を見て、笑いつかれて帰途に着いたのでした。

最初の2人は言わば修業中の身。ベテランのお客さんは3人目の色物の芸人さんあたりが始まる時間を狙って来るようです。もちろん、前座さんだって面白いことはあります。お笑い系のライブでは他でもよくあることですが、寄席でも「スベる」芸人さんはいるということです。

おわりに

落語は古典芸能ではありますが、実際寄席に行ってみると、つまりお笑いなんです。「拙者」とか「ありんす」とか古めかしい言葉もでてこないわけではありませんが、基本的には、ちゃんと誰にでも分かるように話しています。だって、芸人さんはお客さんに笑ってもらいたくてやっているんです。

他の古典芸能はそれなりに勉強しないと何を言ってるのか、何をやっているのか分からないような雰囲気がありますが、落語は違います。

何にも考えずに気楽に行って、あははと笑って、帰ってくればいいんです。この記事を通してお伝えしたかったのは、つまりそういうことです。

(image by Iwako/suehirotei)

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本記事は、2013年10月31日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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